8月12日は「航空安全の日」。
1985年に日航機123便が群馬県御巣鷹山に墜落し、520人の犠牲者を出した出来事を追悼して制定されました。
この日航機123便墜落事故を題材にした作品が「クライマーズ・ハイ」と「沈まぬ太陽」。
★「クライマーズ・ハイ」
横山秀夫のベストセラー小説を原田眞人監督が堤 真一、堺 雅人共演で映画化。
2008年7月5日(土)に公開され、興収11.9億円。
原田眞人監督が1985年8月12日に発生した日航機墜落事故を追う、新聞記者たちの激動の一週間を描いた社会派ドラマ。
群馬県、北関東新聞社。地元が現場となった航空機事故の全権デスクに任命されたのは、組織から一線を画した敏腕記者・悠木だった。プレッシャーに押しつぶされながらも信念を通そうと必死にもがいた悠木が見たものとは…
全権デスクの悠木には堤真一、社会部の佐山には堺雅人。
尾野真千子、高島政宏、山崎努ほかが共演。
監督・脚本は「突入せよ! あさま山荘事件」、「わが母の記」の原田眞人。
この墜落事故を取材する新聞記者の立場から描いていて、重厚な人間ドラマとなっていて、堤真一、堺雅人の演技が光る作品です。
★「沈まぬ太陽」
山崎豊子のベストセラー小説を若松節朗監督が渡辺謙主演で映画化。
2009年10月24日(土)に公開され、202分と長尺ながら、興収28億円。
日本が経済大国へと上り詰めていく昭和30年代から60年代を舞台に、巨大組織に翻弄される主人公・恩地元の生き様を通して人間の尊厳を問い掛ける人間ドラマ。
架空の航空会社「国民航空」の社員・恩地元は1962年、労働組合の委員長として社員の待遇改善を勝ち取るが、会社側からの報復人事を受け海外の支店に左遷され、海外を渡り歩くことに。
そんな苦渋の日々が続く中、1986年に国民航空の飛行機が群馬県の御巣鷹山に離陸直後に墜落。500名を超える乗員・乗客が死亡する大惨事となり、国民航空の権威は失墜する。
日本にて被害者の世話係に任命された恩地はまたも巨大企業の誠意のない対応の数々を見せ付けられることになる…
恩地元iには渡辺謙、妻のりつ子には鈴木京香。
三浦友和、松雪泰子、石坂浩二ほかが共演。
監督は「ホワイトアウト」の若松節朗。
この作品は墜落事故だけでなく、骨太な男たちの心意気に救いが見える社会派ドラマになっていて、長尺を感じさせない重厚な人間ドラマが展開し、こちらも渡辺謙の演技が光る作品です。
日航機123便墜落事故。あの事故の悲劇を繰り返さないためにも、見ておきたい作品です。
事故で亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈りします。