8月1日は映画監督のサム・メンデスの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
サム・メンデスは1965年8月1日にイギリスのバークシャー州で生まれました。
ケンブリッジ大学卒業後、数々の舞台の演出を手掛け、ローレンス・オリヴィエ賞を始め数々の賞を受賞。
1999年公開の映画監督デビュー作の「アメリカン・ビューティー」でアカデミー監督賞、ゴールデン・グローブ賞の監督賞を受賞。2000年にはイギリス王室より大英帝国勲章を与えられました。
他にも「ロード・トゥ・パーティション」、「ジャーヘッド」、「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」、ダニエル・クレイグ主演の「007 スカイフォール」、「007 スペクター」、「1917 命をかけた伝令」などを監督。
サム・メンデス監督の代表作は次の通りです。
★「アメリカン・ビューティー」(原題 American Beauty)
ケビン・スペイシー主演でアメリカ郊外の町に住む中流家庭の崩壊を描いた異色のドラマ。
2000年4月29日(土)に公開され、興収19.6億円。
リストラされた中年男・レスターは、ある日娘の親友にひと目惚れしてしまい、何とか彼女の気を引こうとするが…
第72回アカデミー賞で作品賞、監督賞、ケビン・スペイシーが主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5部門、第57回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の作品賞、監督賞、脚本賞の3部門を受賞。
現代アメリカ社会の抱える闇をコミカルにシニカルに描いたブラック・コメディ。ケビン・スペイシーの演技が光ります。
★「ロード・トゥ・パーディション」(原題 Road to Perdition)
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ共演でマフィアの親子の絆を描いたアクション叙事詩。
2002年10月5日(土)に公開され、興収14.5億円。
大恐慌時代のシカゴを舞台に、アイルランド系マフィア幹部とその息子の姿を通して組織の掟と父子の愛の再生を描く…
第75回アカデミー賞で撮影賞を受賞。
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウという新旧実力派スターが集結した重厚なドラマです。
★「ジャーヘッド」(原題 Jarhead)
湾岸戦争に従軍した海兵隊員の手記をジェイク・ギレンホール、ジェイミー・フォックス共演で湾岸戦争を描いた戦争ドラマ。
2006年2月11日(金)公開。
18歳で海兵隊に入隊し、過酷な訓練に耐え狙撃手として湾岸戦争に派遣されたスオフォードを待っていたのは果てしなく続く待機任務の日々だった…
戦争シーンがほとんどなく、一兵士の視点から湾岸戦争をシニカルに描き、今までの戦争映画とは違った側面から戦争の狂気を見せてくれます。
★「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」(原題 Revolutionary Road)
レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット共演で理想と現実の狭間で苦悩する夫婦を描いたヒューマン・ドラマ。
2009年1月24日(金)に公開され、興収3.8億円。
1950年代のアメリカを舞台に、新興住宅地”レボリューショナリー・ロード”に住む夫婦が、理想と現実の狭間で苦悩する姿を描く…
第66回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門でケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞。
サム・メンデス監督が「夫婦のあり方とは何か」、そして「幸せな人生とは何か」を問いかけます。
★「007 スカイフォール」(原題 Skyfall)
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの3作目にして007シリーズ誕生50周年記念作となる通算23作目のスパイ・アクション大作。
2012年12月1日(金)に公開され、興収27.5億円。
MI6への恨みを抱く最強の敵を前に、絶体絶命の窮地に追い込まれるジェームズ・ボンドと秘密のベールに包まれた上司Mが辿る衝撃の運命を描く…
ダニエル・クレイグの渋さにさらに磨きがかかり、50周年記念作品にふさわしくアクション満載。”M”を演じるジュディ・デンチやハビエル・バルデムの存在感がさらに深くしてくれます。
★「007 スペクター」(原題 007 Spectre)
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの4作目にしてスパイ・アクションシリーズの24作目。
2015年12月4日(金)に公開され、興収28億円。
“スカイフォール”で手にした写真の謎に迫るべく、ジェームズ・ボンドが単独でメキシコ、ローマに赴き、悪の組織”スペクター”のの謎に深く迫る…
ローマ市街地でのカーチェイス、雪山の格闘、空中戦と怒涛のアクション。ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの新しい魅力が楽しめます。
★「1917 命をかけた伝令」(原題 1917)
サム・メンデス監督がジョージ・マッケイ、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース共演で第一次世界大戦の若きイギリス兵のある一日を描いたドラマ。
2020年2月14日(金)に公開され、興収7.9億円。
第一次世界大戦を舞台に若きイギリス兵スコフィールドとブレイクが最前線にいる1600名の仲間の命を救う重要な伝令を届けるため敵の陣地を駆け抜ける…
第92回アカデミー賞で視覚効果賞、録音賞、撮影賞の3部門、第77回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門の作品賞、監督賞の2部門を受賞。
兵士たちの動き、息づかいを体感し、究極の没入感へ導くための驚異のワンショット撮影を実現。
★「エンパイア・オブ・ライト」(原題 Empire of Light)
オリヴィア・コールマン主演で描いた映画と映画館への讃歌。マイケル・ウォード、コリン・ファースほかが共演。
2023年2月23日(木・祝)に公開され、興収0.2億円。
1980年のイギリスの映画館で心に闇を抱えながら働くヒラリーが青年スティーヴンと出会い、心を通わせながら、生きる希望を見出していく…
1980年のイギリス南岸の静かなリゾート地に生きる人々の絆と”映画と映画館という魔法”。
これからもさらなる活躍を期待したい映画監督の一人です。
サム・メンデスの監督作でどの作品が好きですか?