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8月28日は映画監督デヴィッド・フィンチャーの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?




8月28日は映画監督デヴィッド・フィンチャーの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?

デヴィッド・フィンチャー監督は1962年8月28日にコロラド州デンバーに生まれました。
ILMのアニメーターとして働き始め、その後マドンナ、エアロスミスなどのミュージックビデオやCMを手掛け、1992年「エイリアン3」で映画デビュー。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞監督賞にノミネートされ、「Mank/マンク」アカデミー賞の撮影賞、美術賞を受賞しました。
デヴィッド・フィンチャー

デヴィッド・フィンチャーの主な監督作は次の通りです。
「エイリアン3」(原題 Alien 3)
エイリアン3
デヴィッド・フィンチャーの映画監督デビュー作シガーニー・ウィーバー主演のSFシリーズ第3弾。
1992年8月22日(土)に公開され、配収19.5億円。
救命艇で宇宙空間を漂うリプリーは、男性囚人のみが生活する流刑惑星に不時着。そんな中、囚人の飼い犬に寄生していたエイリアンが再び襲い掛かる…
度重なる脚本の書き換えと監督交替劇に象徴されるように、プロダクションは混乱を極め、それが作品にも如実に浮び上がってしまい、デヴィッド・フィンチャー監督らしさが影を潜めてしまいました。

「セブン」(原題 Seven)
セブン
ブラッド・ピットモーガン・フリーマン共演のサイコ・サスペンス。
1996年1月27日(土)に公開され、配収26.5億円。
キリスト教の”七つの大罪”に基づく連続殺人に挑む新任刑事とベテラン刑事のコンビの姿を描く…
デヴィッド・フィンチャー監督らしいスタイリッシュな映像に練られた脚本。ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの鬼気迫る演技。見応えのあるサイコ・サスペンスの傑作です。

「ファイト・クラブ」(原題 Fight Club)
ファイト・クラブ
ブラッド・ピットエドワード・ノートン共演のバイオレンス・アクション。
1999年12月11日(土)に公開され、興収19.8億円。
不眠症に悩むジャックは、ある日謎の男・タイラーと出会い、互いに殴り合う秘密組織”ファイト・クラブ”を結成する…
デヴィッド・フィンチャー監督らしい映像で物質と情報におぼれ、自分自身を失ってしまった現代人の心の暗闇がスリリングに描かれています。

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(原題 The Curious Case of Benjamin Button)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ブラッド・ピット主演で80歳で生まれ、若返っていく男、ベンジャミン・バトンの生涯を描いたドラマ。
2009年2月9日(金)に公開され、興収24億円。
80歳で生まれ、老人養護施設で育ったベンジャミンは、成長とともに少しずつ若返っていくが、やがて美しい少女デイジーと運命的な出会いを果たす…
第81回アカデミー賞で作品賞、監督賞ほか13部門にノミネートされ、美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞を受賞。
80歳で生まれ若返っていく男、ベンジャミン・バトンの数奇な運命は切なくなりますが、彼の人生を通し、恋、結婚、出会いと別れ、希望と挫折など、普遍的な人生の素晴らしさが描かれています。

「ソーシャル・ネットワーク」(原題 The Social Network)
ソーシャル・ネットワーク
ジェシー・アイゼンバーグ主演でFacebook創設の裏側を描いたヒューマン・ドラマ。
2011年1月15日(土)に公開され、興収14.2億円。
世界最大のSNS「フェイスブック」誕生秘話。大学寮の一室でフェイスブック制作を始めた19歳のマーク・ザッカーバーグ。5億人の友達を創った男は、何を手に入れ、何を失ったのか…
第83回アカデミー賞で作品賞、監督賞ほか8部門にノミネートされ、脚色賞、編集賞、作曲賞を受賞。
情報量がものすごくあり、飽きさせることなく、最初から最後まで一気に見せてくれるのは奇才デヴィド・フィンチャーの力です。急成長を遂げてきているFacebookを描くにはこのくらいのスピード感が必要かも。

★「ゴーン・ガール」(原題 Gone Girl)
ゴーン・ガール
ギリアン・フリンのベストセラー小説ベン・アフレックロザムンド・パイク共演で現代の夫婦の抱える秘密を暴くサイコロジカル・スリラー。
2014年12月12日(金)に公開され、興収11.7億円。
幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、エイミーが失踪し、自宅から血痕が発見される。エイミーに何が起きたのか!?
デヴィット・フィンチャー監督ならではの映像が展開され、時間が経つのがあっという間です。ロザムンド・パイクの迫真の演技が光ります。

他にも1997年「ゲーム」(原題 The Game)、2002年「パニック・ルーム」(原題 Panic Room)、2007年「ゾディアック」(原題 Zodiac)、2011年「ドラゴン・タトゥーの女」(原題 The Girl with the Dragon Tattoo)などデヴィッド・フィンチャー監督らしい独特の映像を披露。
ドラゴン・タトゥーの女

最新作は「Mank/マンク」(原題 Mank)

ゲイリー・オールドマン主演で脚本家のマンクの半生を描いたドラマ。
2020年11月20日(金)から先行劇場公開、12月4日(金)からNetflixで配信。
アルコール依存症の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツが「市民ケーン」の仕上げを急いでいた頃の1930年代のハリウッドを、機知と風刺に富んだ彼の視点から描く…
第93回アカデミー賞で撮影賞、美術賞を受賞。
名作「市民ケーン」へのオマージュも散りばめつつ、機知と風刺に富んだマンクの視点から描かれる名作誕生の壮絶な舞台裏と、ハリウッド黄金期の光と影。

これからもさらなる活躍を期待されるデヴィッド・フィンチャー監督。監督作でどの作品が好きですか?




リュック・ベッソン監督「グラン・ブルー完全版 デジタル・レストア・バージョン」、NHK BSプレミアムで8月28日(月)放送。




リュック・ベッソン監督の原点とも言える海洋ドラマの完全版「グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-」、NHK BSプレミアムで8月28日(月)放送。

リュック・ベッソンが監督・原案・脚本を手掛け、海の深み”グラン・ブルー”に挑むふたりの青年とひとりの女性の愛の物語を描いた海洋ドラマ「グラン・ブルー」(原題 Le Grand Bleu)
1988年8月20日(土)公開。
実在の伝説的ダイバーをモデルに、フリーダイビングの世界記録に命がけで挑む2人の男の友情と愛を描く…

1965年、ギリシャの島で出会った2人の少年、ジャック・マイヨールとエンゾ・モリナリ。23年後に再会し、たった一度の呼吸でグラン・ブルーという誰も到達することのできない、巨大で深い世界へどちらがより深く、より長く潜っていられるのかを競う…

リュック・ベッソンが監督・原案・脚本を手掛けて、実在の伝説的ダイバーをモデルに描いた海洋ドラマ。
フランス人ダイバーのジャック・マイヨールにはジャン=マルク・バール、イタリア人ダイバーのエンゾ・モリナーリにはジャン・レノ
ジャックと運命的な出会いをするジョアンナ・ベイカーにはロザンナ・アークエット

リュック・ベッソンの原点も言える作品で、何度見ても色あせることのない名作です。最初の劇場公開版に未公開シーンを追加して、再編集し、映像を修復したデジタル・レストア・バージョンでの放送です。

★「グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-」(字幕スーパー)
NHK BSプレミアム
8月28日(月)
13:00~15:49




山田洋次監督が吉永小百合、大泉洋主演で描いた「母と息子」の新たな出発の物語「こんにちは、母さん」、9月1日(金)公開。




山田洋次監督吉永小百合大泉洋主演で描いた「母と息子」の新たな出発の物語「こんにちは、母さん」、9月1日(金)公開。

現代の東京下町を舞台に、母親と息子、彼らを取り巻く人々が織り成す人間模様。

大会社の人事部長の神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母の福江が暮らす下町の実家を久々に訪れる。久々に会った母は華やかないでたちで生き生きと活動し、さらに恋愛までしているようだった。下町の住民たちの温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく…

山田洋次監督吉永小百合主演の「母べえ」、「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目。
ドラマ化もされた永井愛の戯曲山田洋次が監督・脚本朝原雄三が脚本を手掛けて映画化。
神崎昭夫には大泉洋。母の神崎福江には吉永小百合
永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌ほかが共演。


山田洋次監督と吉永小百合主演の「母べえ」、「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目。

「こんにちは、母さん」公式サイト

「こんにちは、母さん」公開劇場リスト