6月15日は「スタジオジブリ創設の日」。どの作品が一番好きですか?
「風の谷のナウシカ」を製作したトップクラフトが母体となり、1985年6月15日に徳間書店の出資によって株式会社として誕生しました。
★「風の谷のナウシカ」
宮崎駿が月刊「アニメージュ」に連載の原作をもとに自ら監督・脚本で映画化。
1984年3月11日(土)に公開され、配収7.6億円を挙げるヒット。
最終戦争で壊滅した近未来を舞台に、風の谷の王妃・ナウシカが腐海に征服されようとしている谷を守るため、人々が忌み嫌う王蟲(オーム)と心を通わせ、トルメキア王国の陰謀に立ち向かう姿を描く…
キャラクター、ストーリー、映像、久石譲の音楽…何度観ても新たな発見と感動を呼び起こしてくれる名作です。
「スタジオジブリ」の名称は、サハラ砂漠に吹く熱風の“ghibli”、第二次世界大戦中のイタリア・カプローニ社の偵察/爆撃機“CAPRONI Ca309 GHIBLI”に由来しています。
スタジオジブリとしての第1回作品は「天空の城ラピュタ」。
★「天空の城ラピュタ」
宮崎駿が監督・脚本・原作・製作を手掛けた冒険フィンタジー。
1986年8月2日(土)に公開され、興収11.6億円。
見習い機械工のパズーは空から落ちてきた少女シータと出会い、空中の浮島、ラピュタ帝国に秘められた財宝の謎を巡って、波乱万丈の冒険を繰り広げる…
見る人を「少年」時代にタイムトリップさせてしまう傑作冒険活劇。何度見てもドキドキワクワクします。
スタジオジブリ製作の主な作品は次の通りです。
★「となりのトトロ」
宮崎駿が監督・脚本・原作を手がけたファンタジー。
1988年4月16日(土)に「火垂るの墓」と併映され、配収5.9億円。
昭和30年代の田舎を舞台に、仲良し姉妹のさつきとめいと、不思議でチャーミングな生き物のトトロとの心温まるふれあいを描く…
かつて豊かだった日本の自然と、それに畏敬の念をもちながら暮らす人々の生き方のすがすがしさ。そんなテーマを夢あふれる作品に仕立てたスタジオジブリの傑作です。
★「もののけ姫」
宮崎駿が監督・脚本・原作を手掛け、森を侵す人間たちと荒ぶる神々との闘いを日本アニメ史上空前の製作費による壮大なスケールで描いた長編アニメーション。
1997年7月12日(土)に公開され、配収193億円の大ヒット。
人間への怒りと憎しみによってタタリ神と化した猪神から呪いを掛けられてしまったアシタカが、呪いを解くために西の国に訪れる。そこで人の子でありながら山犬に育てられた”もののけ姫”と呼ばれる少女のサンに出会い、数奇な運命に巻き込まれる…
自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成的な作品です。
★「千と千尋の神隠し」
宮崎駿が監督・原作・脚本を手掛け、現代日本を舞台に少女の成長と友愛の物語を描いた”自分探し”の冒険ファンタジー。
2001年7月20日(土)に公開され、興収304億円を挙げ、歴代No.1の大ヒット。
ベルリン国際映画祭金熊賞や第75回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞。
わがままで無気力な10歳の女の子の千尋は、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクや河の神などと出会い、様々な経験とふれあいを重ね、徐々に成長していく…
宮崎駿監督が日本に古来から伝わる神話や民話を、現代を生きる少女の成長物語と見事に融合させ、何度見ても色あせることのない名作です。
★「風立ちぬ」
宮崎駿が「月刊モデルグラフィックス」で連載していた漫画を自らが監督・脚本を手掛けたアニメーション。
2013年7月20日(土)に公開され、 興収120億円を挙げ、2013年No.1の大ヒット!!
実在した零戦設計者の堀越二郎と文学者の堀辰雄をモデルニ1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年技術者の堀越二郎の人生を描く…
ニューヨーク批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでアニメーション賞を受賞。
宮崎駿が描く空への憧れと大人の恋物語。宮崎駿監督の最高傑作ではないかと思えるくらいの作品で、深く感動させられました。久石譲の優しい調べと荒井由美の「ひこうき雲」がさらに感動を誘います。
2014年8月には製作部門の休止が発表され、スタジオジブリが今後どうなるのか、不安ですが、スタジオジブリが製作してきた作品で一番好きなのはどの作品ですか?