3月29日は作曲家のヴァンゲリスの誕生日。作曲を担当した映画で一番印象的なのはどの作品ですか?
ヴァンゲリスは1943年3月29日にギリシャで生まれました。
1982年「炎のランナー」は第54回アカデミー賞作曲賞を受賞、ビルボードアルバム及びシングルでチャート1位を獲得。
リドリー・スコット監督「ブレードランナー」、高倉健主演「南極物語」の音楽を担当。
1992年のリドリー・スコット監督「1492 コロンブス」のサウンドトラック盤はドイツでアルバムが100万枚、欧州17ヶ国でゴールド・ディスク/プラチナ・ディスクを獲得。
ヴァンゲリスが音楽を担当した主な作品は次の通りです。
★「炎のランナー」(原題: Chariots Of Fire)
ヒュー・ハドソン監督が1924年のパリ・オリンピックに出場した実在の英国人選手をモデルに描いたドラマ。
1982年8月21日(土)公開。
第54回アカデミー賞で作品賞、脚本賞、作曲賞、衣装デザイン賞の4部門を受賞。
陸上競技短距離走に天性の才能を持つ青年・エイブラハムがオリンピックで金メダルを獲得するまでを描く…
ヴァンゲリスは第54回アカデミー賞で作曲賞を受賞し、主題歌の「タイトルズ」はロンドン・オリンピックの開会式でも使われるなど名曲で、作品も何度見ても胸が熱くなる名作です。
★「ブレードランナー」(原題 Blade Runner)
リドリー・スコット監督がハリソン・フォード、ルドガー・ハウアー共演で描いたSF映画の金字塔。
1982年7月3日(土)に公開され、配収2.7億円。
舞2019年の酸性雨が降る未来都市ロサンゼルスを舞台に反乱を起こし手配中の人造人間＝レプリカントと彼らを追跡し命を絶つ特別捜査班ブレードランナーとの戦いを描く…
リドリー・スコットらしい映像が満載で、後のSF映画に多大な影響を与え、現在でも様々な議論を呼び続ける映画史に残るSF映画の金字塔。何度見ても味わい深い作品です。
★「南極物語」
タロ、ジロの奇跡の実話を高倉健主演で映画化。
1983年7月23日(土)に公開され、配収59億円の大ヒット。
タロ、ジロの奇跡の実話を基に、南極に取り残された犬たちと大自然との闘い、そして彼らをやむを得ず置き去りにした人間たちの苦悩を描く…
フジテレビが本格的に映画製作に乗り出した最初の作品で、撮影は北極と南極の双方で敢行され、映画史上初めて本物のオーロラを映像で見せることにも成功。
大自然の風景を雄大に捉えたヴァンゲリスの音楽もさらに感動を呼ぶ名作です。
★「1492 コロンブス」(原題 1492: Conquest Of Paradise)
リドリー・スコット監督がジェラール・ドパルデュー主演でクリストファー・コロンブスの生涯を映画化したドラマ。
コロンブスのアメリカ大陸到達500周年を記念して、1992年10月10日(土)に公開され、配収16億円のヒット。
まだ地球が平面だと信じられた時代。”地球は球体である”と言う説を証明するため、数々の非難が降りそそぐ中、旅立ち、ついにアメリカを発見した伝説の冒険家コロンブスの半生を描く…
リドリー・スコットらしい映像とヴァンゲリスの音楽の相乗効果は素晴らしく、一大絵巻物的な美しさを湛えた作品です。
2000年のシドニーオリンピックの閉会式の音楽
2002年FIFAワールドカップの公式アンセム
2004年のアテネオリンピックの公式エンブレムに付随するロゴ音楽などを担当。
