「飢餓海峡」から「釣りバカ日誌」まで幅広く味わいのある演技を見せた俳優の三国連太郎氏が14日急性呼吸不全のため90歳で死去されました。
息子で俳優の佐藤浩市氏が記者会見を開き、亡き父への想いを語りました。この会見の映像はノーカットのものです。
http://www.youtube.com/watch?v=q1FwhrWJpkk
1951年に木下恵介監督の「善魔」で三国連太郎という新聞記者役でデビュー。
内田吐夢監督の「飢餓海峡」では冷徹な殺人犯、今村昌平監督の「神々の深き欲望」では南の島で生きる男を演じるなど、社会派映画や文芸作品、コメディーなど幅広い作品に出演。
1988年に西田敏行さんと共演した「釣りバカ日誌」では、釣り好きの会社社長スーさんこと鈴木一之助を飄々と演じ、2009年まで全22本が製作されました。
また1987年には親鸞の人生を描いた自作の長編小説「白い道」を自ら監督して映画化。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど映画作家としても非凡な手腕を見せてくれました。
2012年の原田眞人監督の「わが母の記」が最後の作品となってしまいました。
心よりご冥福をお祈りします。