4月11日は坂本龍一が「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞した日。坂本龍一が音楽を担当した映画でどの作品が印象深いですか?
1987年4月11日に坂本龍一が「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞しました。
坂本龍一は1952年1月17日に東京都中野区で生まれました。
東京藝術大学在学中にスタジオ・ミュージシャンとして活動を開始し、音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」で大成功。
「戦場のメリークリスマス」で映画に俳優として出演し、映画音楽も手掛け、日本人初の英国アカデミー賞の作曲賞を受賞。「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー賞作曲賞、「シェルタリング・スカイ」でゴールデン・グローブ賞で音楽賞を受賞。
他にも「鉄道員(ぽっぽや)」、「レヴェナント:蘇えりし者」、「怒り」などでも映画音楽を担当してきました。
坂本龍一が音楽を担当した主な作品は次の通りです。
★「戦場のメリークリスマス」
大島渚監督がデヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし共演で描いた戦争ドラマ。
1983年5月28日(土)に公開され、配収9.9億円。
太平洋戦争下の1942年、ジャワ奥地の日本軍捕虜収容所を舞台に日本軍人と英国人俘虜との複雑な関係を描く…
第37回英国アカデミー賞で坂本龍一が作曲賞を受賞。
大島渚監督が男たちの愛憎と異文化の衝突を独特の美学で描き出した人間ドラマ。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしの共演が光ります。
★「ラストエンペラー」(原題 The Last Emperor)
ベルナルド・ベルトルッチ監督がジョン・ローン主演で清朝最後の皇帝溥儀の激動の人生を描いた歴史大作。
1988年1月23日(土)に公開され、配収24.5億円。
清朝最後の皇帝溥儀の人生の軌跡を壮大なスケールで描く…
第60回アカデミー賞で作品賞、監督賞、撮影賞、脚色賞、編集賞、録音賞、衣裳デザイン賞、美術賞、作曲賞の9部門、第45回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の作品賞を受賞。
坂本龍一は日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞。
坂本龍一のメロディとともに描かれる清朝最後の皇帝溥儀の激動の人生。ベルナルド・ベルトルッチ監督の集大成ともいえる作品で名作です。
★「シェルタリング・スカイ」(原題 The Sheltering Sky)
ベルナルド・ベルトリッチ監督がデブラ・ウィンガー、ジョン・マルコヴィッチ共演でサハラ砂漠を舞台に倦怠期の夫婦を描いたヒューマン・ドラマ。
1991年3月29日(土)に公開され、配収2.8億円。
倦怠した夫婦が新たな発見を求めて、ニューヨークから北アフリカへ旅に出るが、旅行を続ける内にかえって2人の関係は険悪になり、過酷な運命が待ち受けていた…
第48回ゴールデン・グローブ賞で監督賞、坂本龍一が音楽賞を受賞。
異文化のはざまに消える人間の儚さを坂本龍一の音楽とともにベルナルド・ベルトリッチ監督ならではの映像で描いた作品です。
★「鉄道員(ぽっぽや)」
降旗康男監督と高倉健がタッグを組み、鉄道員(ぽっぽや)一筋に生きてきた男に舞い降りる奇跡の物語を描いた人間ドラマ。
1999年6月5日(土)に公開され、配収20.5億円。
北海道の雪深い町にあるローカル線の小さな駅でいつどんなときも駅に立ち続け、鉄道員(ぽっぽや)一筋に生きてきた男に舞い降りる奇跡の物語を描く…
第23回日本アカデミー賞で最優秀作品最優秀監督賞、高倉健が最優秀主演男優賞、大竹しのぶが最優秀主演女優賞、小林稔侍が最優秀助演男優賞、最優秀脚本賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞の9部門を受賞。
筋金入りの鉄道員(ぽっぽや)として気概と誇りを胸に生きてきた佐藤乙松を高倉健が好演。高倉健の演技が光ります。
★「レヴェナント:蘇えりし者」(原題 The Revenant)
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がレオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ共演で裏切られたハンターの再生を描いたヒューマン・ドラマ。
2016年4月22日(金)に公開され、興収10.8億円。
アメリカ西部の広大な荒野で繰り広げられる裏切られたハンターのサバイバル復讐劇を描く…
第88回アカデミー賞で監督賞、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞、撮影賞の3部門、第73回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の作品賞、男優賞、監督賞の3部門を受賞。
第73回ゴールデン・グローブ賞で坂本龍一が作曲賞にノミネート。
長回しの他、照明機材を一切使わず、自然光だけでの撮影による臨場感の追求、レオナルド・ディカプリオの迫真の演技に圧倒させられます。
★「怒り」
吉田修一の小説を李相日監督が渡辺謙、綾野剛、松山ケンイチ、広瀬すず、森山未來、宮崎あおい、妻夫木聡共演で映画化した群像ミステリー。
2016年9月17日(土)に公開され、興収16.1億円。
「怒」という血文字を残した未解決の夫婦殺人事件をきっかけに千葉、東京、沖縄に住む3組の人々の心に疑念が蔓延し、人間の”信じたい”感情にゆがみを与えていく…
第40回日本アカデミー賞で妻夫木聡が最優秀助演男優賞を受賞。
様々な「怒り」の形がひしひしと伝わってきて、沸々とした「怒り」の気持ちが湧いてきて、やるせない気持ちにさせられつつ、「怒り」に対して考えさせられます。
坂本龍一が音楽を担当した映画でどの作品が印象深いですか?