7月30日は映画監督のクリストファー・ノーランの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
クリストファー・ノーランは1970年7月30日にロンドンで生まれました。
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでイギリス小説を学びつつ、短編映画の制作を開始。
1998年「フォロウィング」(原題: Following)で長編デビュー。
監督・脚本・製作・撮影・編集の5役をこなしたスタイリッシュなサスペンス。作家志望のビルは創作のヒントを得るために通りすがりの人々の跡を尾行・観察するという習慣を持っていた。しかしあるときうっかり尾行相手のコッブに気づかれてしまう…
主な監督作品は次の通りです。
★「メメント」(原題 Mememto)
ガイ・ピアース主演で時間軸を解体した斬新な設定で描いたクライム・サスペンスで監督・脚本。
2001年11月3日(土)公開。
インデペンデント・スピリット賞で作品賞、監督賞を受賞、アカデミー賞では脚本賞、編集賞にノミネート。
数分前の記憶を忘れてしまう前向性健忘の男レナードが妻殺しの犯人を追う…
特殊な状況に置かれた主人公の心理を再現するため、時間軸を解体した上で再構築した複雑な構成ながら、ラストまで引き込まれてしまいます。
★「インソムニア」(原題 Insomnia)
アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンク共演のサスペンス。
2002年9月7日(土)公開。
ベテラン警部ウィルは、猟奇殺人事件の行方を追ってアラスカに赴き、新人刑事エリーと共に捜査にあたるが、白夜の中不眠症に陥り、次第に精神のバランスを崩していく…
クリストファー・ノーラン監督の無駄のない流れるようなストーリー展開とわずかづつズレていく狂気の世界が堪能できます。
★「バットマン ビギンズ」(原題 Batman Begins)
クリスチャン・ベイル主演でバットマンの誕生秘話を描いたアクション大作で監督・脚本。
2005年6月18日(金)に公開され、興収14億円。
少年時代に両親を殺されたブルース・ウェインは謎めいた「影の軍団」から戦闘技術を学び、バットマンに変身して悪と戦う…
鬼才クリストファー・ノーラン監督がダークでシリアスに描いた”闇の騎士(ダークナイト)”バットマンの誕生秘話。
続編として「ダークナイト」(原題 The Dark Knight)では監督・製作・原案・脚本の4役。
2008年8月9日(金)に公開され、興収16億円。
正義感あふれる地方検事・デントと共にマフィアの撲滅に努めるバットマンの前に、狂気に満ちた犯罪を繰り返す不気味な男”ジョーカー”が現れる…
ジョーカーを演じたヒース・レジャーが第81回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。
クリストファー・ノーラン監督ならでは世界観で描かれた第2弾、ヒース・レジャーのジョーカーの狂気は半端なく、うならされます。
「ダークナイト ライジング」(原題 The Dark Knight Rises)でも監督・製作・原案・脚本の4役。
2012年7月28日(金)に公開され、興収19.7億円。
ダークナイト3部作の完結編。キャットウーマンにはアン・ハサウェイ、ベインにはトム・ハーディが出演。
8年間平和を保ってきたゴッサム・シティを狙う新たな敵とバットマン(ダークナイト)との攻防を描く…
すべてが化学反応を起こし、完結編にふさわしく、「壮絶に、伝説が、終わる」!!鳥肌が立つくらい壮絶な完結編です!!
★「プレステージ」(原題 The Prestige)
クリストファー・プリーストの小説「奇術師」をヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル共演で映画化したサスペンス・アクションで監督・製作・脚本。
2007年6月9日(金)公開。
人生にすらトリックを仕掛ける魔術師たちが互いの威信をかけた闘いを繰り広げる…
何重にも折り重なるトリックが仕掛けられたストーリーは、それ自体がまるで魔術のようで、クリストファー・ノーランを語る上では見逃せない作品です。
★「インセプション」(原題 Inception)
レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙共演のSFアクションで監督・製作・原案・脚本。
2010年7月23日(金)に公開され、興収35億円。
ターゲットの潜在意識に入り込み、貴重な「アイデア」などを盗み出す産業スパイとして暗躍するコブ。巨大企業の総帥からターゲットの潜在意識にある意識を「植え付ける」=インセプションをしてほしいと依頼される…
クリストファー・ノーラン監督の独特の世界観と強烈な映像が楽しめるエンターテインメント大作です。
★「インターステラー」(原題 Interstellar)
マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャスティン共演のSFアクションで、監督・製作・脚本。
2014年11月22日(金)に公開され、興収12.65億円。
新たに発見された宇宙のワームホールを利用し、惑星間を旅する人類の限界を超越した冒険を追っていく…
クリストファー・ノーラン監督が描いた壮大なドラマには圧倒させられ、その映像の美しさには引き込まれ、父親と娘の熱い信頼関係には胸打たれます。
★「ダンケルク」(原題 Dunkirk)
ハリー・スタイルズ、ケネス・ブラナー、トム・ハーディ共演で描いた戦争スペクタクルでは監督・脚本・製作。
2017年9月9日(土)に公開され、興収16.9億円。
第二次世界大戦時にフランスの海辺の町ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万の兵士たちを撤退させる史上最大の救出作戦を陸、海、空の3つの視点から描く…
陸、海、空の3つの時間軸でストーリーが展開し、最後には交差。臨場感だけでなく、戦争の悲惨さも描き出したクリストファー・ノーラン監督の映像が堪能できます。
★「TENET テネット」(原題 TENET)
クリストファー・ノーラン監督がジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン共演で国際的なスパイの世界を描いたアクション大作。
2020年9月18日(金)に公開され、興収26.2億円。
あるミッションに挑む男。「テストは合格、君は特別だ。”死後の世界”へようこそ」「第三次世界大戦を防ぐのよ」と意味深なセリフが連続するほか、映画のタイトルである「TENET(テネット)」という言葉が生還へのカギであることが明らかに…
クリストファー・ノーラン監督はスパイ映画から出発して「いくつもの異なるジャンルを、エキサイティングかつ新鮮な形で越境」する作品だと宣言。
他にも全く新しいスーパーマンの誕生を描いた「マン・オブ・スティール」(原題 Man Of Steel)、2016年3月公開「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」では製作・原案。
これからもさらなる活躍が期待されるクリストファー・ノーラン監督。監督作でどの作品が好きですか?