1月18日は映画監督の北野武の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
北野武は1947年1月18日に東京都足立区で生まれました。
ビートたけしとしてコメディアン、タレントとして活躍し、1989年「その男、凶暴につき」で北野武の名前で映画監督デビュー。
1998年「HANA-BI」で第54回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、1999年「菊次郎の夏」で第52回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式参加、2003年「座頭市」で第60回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、観客賞、オープン2003賞を受賞。
北野武の主な監督作品は次の通りです。
★「その男、凶暴につき」
北野武の記念すべき第1回監督作品。無謀な捜査で異端児視されている刑事と麻薬組織の殺し屋との息詰まる対決を描いたバイオレンス・ドラマ。
1989年8月12日(土)に公開され、配収5億円。
一隻の釣り船で麻薬売人の惨殺死体が発見される。無謀な捜査で異端児視されている刑事の我妻諒介は捜査を進めるうちにひとりの男に辿り着く…
北野武の才覚が光るバイオレンス・ドラマの傑作です。
★「キッズ・リターン」
北野武が監督・脚本、金子賢、安藤政信共演の青春ムービーの傑作。
1996年7月26日(土)公開。
問題児の高校生・マサルとシンジは、カツアゲしようとした高校生の助っ人にKOされる。それを機にボクシングを始める…
二人の高校生の苦悩と葛藤が新鮮に描かれていて、久石譲の優しい音楽と金子賢、安藤政信の瑞々しい演技が光る青春ムービーの傑作です。
★「HANA-BI」
北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演で孤独な刑事の生き様を描いたヒューマン・ドラマ。
1998年8月24日(土)に公開され、配収3.5億円。
。部下の殉職と半身不随となった同僚に対する罪悪感に心を苛まれる刑事の西。彼は不治の病に冒された妻との残り僅かな時間のために、ある重大な決心をする…
第54回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。
どこまでも美しい北野映画の傑作です。
★「菊次郎の夏」
北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演で母を探す少年と中年男との旅を描いたロードムービー。
1999年6月5日(土)に公開され、配収2.2億円。
祖母と暮らす小学3年生の正男は、夏休みを利用して親に会いに行こうとする。それを心配した近所のおばさんは、無職の旦那・菊次郎に一緒に付いて行くよう命令する…
第52回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式参加作品。
暴力や狂気に向き合ってきた北野監督だからこそ描いた優しさと笑いに包まれた映画。傑作です。
★「座頭市」
勝新太郎の代表作「座頭市」を、長年の念願でもあった北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演で映画化したアクション時代劇。
2003年9月6日(土)に公開され、興収28.5億円。
第60回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、観客賞、オープン2003賞、第28回トロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞を受賞。
監督自ら考案・指導したスピード感と迫力に満ちた殺陣をはじめ、タップダンスを披露するなどミュージカル的なシーンなど独自の解釈と工夫で描いていて、一級のエンターテイメント作品に仕上がっています。
★「アウトレイジ」
北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮ほか豪華個性派俳優共演の「全員悪人」ヒーロー不在の衝撃的バイオレンス・アクション。
2010年6月12日(土)に公開され、興収7.5億円。
暴力団の内部抗争勃発!!金と権力のためだけに生きる男たちの生き残りを賭けた戦いと裏で渦巻く悲喜こもごもの権力争いの行方を過激な暴力描写によって描く…
続編として「アウトレイジ ビヨンド」が2012年10月6日(土)に公開され、興収14.5億円。
ビートたけし、小日向文世、三浦友和、西田敏行、高橋克典ほかが共演。
アウトレイジ(極悪非道)な男たちのヤクザ壊滅作戦X関東vs関西巨大抗争を描く…
5年ぶりの新作「アウトレイジ 最終章」が2017年10月7日(土)に公開され、興収15億円。
ビートたけし、西田敏行、塩見三省、松重豊、大森南朋、ピエール瀧ほかが共演。
山王会VS花菱会の抗争の後、韓国に渡っていた大友が花菱会内部で内紛が勃発、韓国の済州島グループと一触即発の中、日本に戻ってくる…
芸達者な強面スターたちの競演に加えて、前作を上回る熾烈な駆け引きと騙し合い。
主役級の豪華なキャスト陣が権力闘争に明け暮れる暴力団を演じていて、ドスの効いたセリフの応酬や争いはさすがの迫力です。
監督作でどの作品が好きですか?