日別アーカイブ: 2021年2月9日

第94回キネマ旬報ベスト・テンが発表。外国映画ベスト・テンでどの作品を見ましたか?




第94回キネマ旬報ベスト・テンが発表。外国映画ベスト・テンでどの作品を見ましたか?

外国映画ベスト・テンの1位はアカデミー賞で作品賞など4部門受賞したポン・ジュノ監督「パラサイト 半地下の家族」
2位はベルリン国際映画祭など海外の映画祭で50を超える賞を受賞した韓国映画「はちどり」。続いてセリーヌ・シアマ監督「燃ゆる女の肖像」、シアーシャ・ローナン主演「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」、ヴェネツィア国際映画祭でユニセフ賞を受賞「異端の鳥」、ワン・ビン監督「死霊魂」
どの作品を見ましたか?

第94回キネマ旬報ベスト・テン 外国映画ベスト・テンは次の通りです。
1位 「パラサイト 半地下の家族」(原題 Parasite)

ポン・ジュノ監督ソン・ガンホ主演で韓国社会の闇を描いたブラック・コメディ。
2020年1月10日(金)に公開され、興収46.6億円。
全員無職で半地下の家で暮らすキム一家が徐々に裕福なパク家に入り込み、寄生していく…
第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門、第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、第77回ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を受賞
富裕層に寄生していく貧困層のキム一家を通して、シニカルに描かれる格差と分断の問題。いろいろなことを考えさせられ、心に突き刺さってきます。

2位 「はちどり」(原題 House of Hummingbird)

パク・ジフ主演で1990年代の韓国を舞台に思春期の少女の心情と家族の関係を描いたヒューマン・ドラマ。
2020年6月20日(土)公開。
驚異的な経済成長に沸く1994年のソウルで男性が優位な社会で鬱屈した思いを抱える14歳のウニが不思議な雰囲気を持つ女性教師ヨンジと出会い、成長していく…
初長編となるキム・ボラ監督が、自身の少女時代の体験をもとに描き、 ベルリン国際映画祭をはじめ国内外の映画祭で50を超える賞を受賞。

3位 「燃ゆる女の肖像」(原題 Portrait de la jeune fille en feu)

セリーヌ・シアマ監督アデル・エネル主演で18世紀のフランスを舞台に貴族の娘と女性画家の愛を描いたラブ・ストーリー。
2020年12月4日(金)公開。
18世紀フランスを舞台に望まぬ結婚を控える貴族の娘エロイーズと彼女の肖像画を描くことになった画家マリアンヌが美しい孤島で恋に落ちる…
第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞
生涯忘れ得ぬ痛みと喜びを人生に刻んだ恋を辿る追憶のラブ・ストーリー。

4位 「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(原題 Little Women)

名作小説「若草物語」グレタ・ガーウィグ監督シアーシャ・ローナン主演で新たな視点で映画化。
2020年6月12日(金)に公開され、興収3.0億円。
南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語を作家志望の次女ジョーを主人公に瑞々しいタッチで描く…
第92回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞
「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督がシアーシャ・ローナンと再タッグを組み、名作小説「若草物語」を新たな視点で映画化。

5位 「異端の鳥」(原題 The Painted Bird)

ポーランド出身のイェジー・コシンスキの著書を原作にホロコーストを生き抜いた少年を描いた問題作。チェコ出身のバーツラフ・マルホウルが監督、新人俳優ペトル・コラールが主演。
2020年10月9日(金)公開。
ナチスのホロコーストから逃れるために田舎に疎開した少年が差別に抗いながら強く生き抜く姿と、ごく普通の人々が異物である少年を徹底的に攻撃する姿を描く…
第76回ヴェネツィア国際映画祭でユニセフ賞を受賞第92回アカデミー賞国際長編映画賞チェコ代表作

5位 「死霊魂」(原題 Dead Souls)

「三姉妹 雲南の子」のワン・ビン監督が1950年代後半から起きた中国共産党による弾圧「反右派闘争」に迫ったドキュメンタリー。
2020年4月4日(金)公開。
反動的な右派とされて強制収容所に送られながら生き延びた人たちへのインタビューで構成。約12年かけて撮影し、600時間もの膨大な映像素材を編集し完成した8時間を超えた3部構成。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019のインターナショナル・コンペティション部門で上映され、ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)と市民賞(観客賞)をダブル受賞

7位 「フォードvsフェラーリ」(原題 Ford v. Ferrari)

ジェームズ・マンゴールド監督マット・デイモンクリスチャン・ベイル共演で伝説のレースで絶対王者に挑んだ男たちの奇跡の実話を映画化。
2020年1月10日(金)に公開され、興収9.0億円。
1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォード・モーターの男たちを描いた奇跡の実話を描く…
第92回アカデミー賞で音響編集賞、編集賞の2部門受賞。
限られた資金と時間の中で、ル・マン24時間レースに臨むカー・エンジニアのキャロル・シェルビーと破天荒なドライバーのケン・マイルズ。車を通して育まれる男同士の友情、そして絶対王者に挑む彼らの熱きドラマ。

8位 「ペイン・アンド・グローリー」(原題 Dolor y gloria)

ペドロ・アルモドバル監督アントニオ・バンデラス主演で自伝的要素を織り交ぜつつ描いたヒューマン・ドラマ。
2020年6月19日(金)公開。
脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなっていた映画監督サルバドールの元に32年前に撮影した作品の上映依頼があり、彼は再び過去と向き合うことになる…
第72回カンヌ国際映画祭でアントニオ・バンデラスが主演男優賞を受賞。第92回アカデミー賞で主演男優賞、国際長編映画賞にノミネート。
人生の深みに分け入るテーマとペドロ・アルモドバル監督の独自の感性による美しい映像。

9位 「1917 命をかけた伝令」(原題 1917)

サム・メンデス監督ジョージ・マッケイベネディクト・カンバーバッチコリン・ファース共演で第一次世界大戦の若きイギリス兵のある一日を描いたドラマ。
2020年2月14日(金)に公開され、興収7.9億円。
第一次世界大戦を舞台に若きイギリス兵スコフィールドとブレイクが最前線にいる1600名の仲間の命を救う重要な伝令を届けるため敵の陣地を駆け抜ける…
第92回アカデミー賞で視覚効果賞、録音賞、撮影賞の3部門第77回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門の作品賞、監督賞の2部門を受賞
兵士たちの動き、息づかいを体感し、究極の没入感へ導くための驚異のワンショット撮影を実現。

10位 「TENET テネット」(原題 TENET)

クリストファー・ノーラン監督ジョン・デヴィッド・ワシントンロバート・パティンソン共演で国際的なスパイの世界を描いたアクション大作。
2020年9月18日(金)に公開され、興収26.2億円。
あるミッションに挑む男。「テストは合格、君は特別だ。”死後の世界”へようこそ」「第三次世界大戦を防ぐのよ」と意味深なセリフが連続するほか、映画のタイトルである「TENET(テネット)」という言葉が生還へのカギであることが明らかに…
クリストファー・ノーラン監督はスパイ映画から出発して「いくつもの異なるジャンルを、エキサイティングかつ新鮮な形で越境」する作品だと宣言。

外国映画ベスト・テンでどの作品を見ましたか?



ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」、NHK BSプレミアで2月11日(木)放送。




ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督「チャーリーとチョコレート工場」、NHK BSプレミアムで2月11日(木)放送。
チャーリーとチョコレート工場
ジョニー・デップティム・バートン監督が4度目のタッグを組んだブラック・ファンタジー「チーリーとチョコレート工場」(原題 Charlie And The Chocolate Factory)
2005年9月10日(土)に公開され、興収53.5億円。
ウィリー・ウォンカが経営する謎に包まれたチョコレート工場を訪れた子供たちの不思議な体験を描く…

貧しいながらも幸せに暮らしている少年チャーリー。彼の家の側には謎に包まれた不思議なチョコレート工場があった。ある日、工場の経営者ウィリー・ウォンカ氏は、全商品のうち5枚だけに入っている”ゴールデン・チケット”を引き当てた者にだけ、特別に工場の見学を許可する、と驚くべき声明を発表した。そして奇跡的に幸運のチケットを手にしたチャーリーが晴れて工場へと招かれる…

ロアルド・ダールの世界的ロングセラー児童書「チョコレート工場の秘密」を鬼才ティム・バートン監督ジョニー・デップ主演で映画化。
ウィリー・ウォンカにはジョニー・デップ
フレディー・ハイモアデヴィッド・ケリーヘレナ・ボナム=カータークリストファー・リーほかが共演。
音楽はダニー・エルフマン

ティム・バートン監督の独特の映像の中で展開する不思議でブラックなファンタジー。ジョニー・デップの不思議な扮装にダニー・エルフマン節全開の音楽と歌。癖になる作品です。

★「チャーリーとチョコレート工場」(二ヶ国語)
NHK BSプレミアム
2月11日(木)
9:00~10:56