日別アーカイブ: 2019年10月28日

10月29日は高畑勲監督の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?




10月29日は高畑勲監督の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?

高畑勲は1935年10月29日に三重県宇治山田市で生まれました。
アニメーターとして活躍し、1968年「太陽の王子 ホルスの大冒険」で監督デビュー。
「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などTVアニメの演出を担当し、1981年「じゃりん子チエ」を監督。
その後も「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」を監督。
そして14年ぶりの監督作「かぐや姫の物語」第87回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネート

高畑勲監督の主な監督作は次の通りです。
「じゃりん子チエ」
じゃりん子チエ
はるき悦巳原作の下町人情漫画「じゃりン子チエ」を映画化したハートフル・コメディ。
1981年4月11日(土)公開。
バクチ好きのダメな父親テツに代わり、ホルモン焼きのお店を切り盛りしている大阪の女子小学5年生・竹本チエと周囲の温かい下町人情を描く…
チエちゃんとテツを演じた中山千夏と西川のりおほか関西芸人が声の出演をしていて、大阪の下町人情がおもしろおかしく描かれつつ、ちょっぴり泣けてくる作品です。

「火垂るの墓」
火垂るの墓02
直木賞を受賞した野坂昭如の小説を映画化した戦争アニメ。
1988年4月16日(土)に「となりのトトロ」と同時公開され、配収5.9億円。
終戦間近の神戸。清太と節子の兄妹は空襲の中、母親を亡くし、小母の家へ身を寄せるが、生活が苦しくなるに従って小母とのいさかいが絶えなくなり、清太は家を出る決心をする。
横穴壕で新しい生活を始めるが、やがて食糧が尽きてしまう…
戦時中の幼いふたりの兄妹が懸命に生きる姿があまりにもリアルに描かれていて、目をそむけたくなりますが、見ておきたい作品です。

「おもひでぽろぽろ」
おもひでぽろぽろ
岡本螢、刀根夕子のコミックを宮崎駿プロデュースで映画化したファンタジー。
1990年7月20日(土)に公開され、配収18.7億円。
1982年、夏。東京での生活になんとなく物足りなさを感じている27歳の平凡なOL・タエ子が、小学5年生の頃の自分を振り返りながら当時の”ワタシ”を道連れに田舎へ旅をする…
主題歌は都はるみの「愛は花、君はその種子」。
大人向けのファンタジー作品で、どこか心に刺さってくる作品です。

「平成狸合戦ぽんぽこ」
平成狸合戦ぽんぽこ
人間による自然破壊から自分たちの住処を守ろうと奮闘するタヌキたちの姿を描いたファミリー・アニメ。
1994年7月16日(土)に公開され、配収44.7億円。
ニュータウンの開発が進む平成の多摩丘陵地を舞台に、昔ながらの平和な暮らしを脅かされた狸たちが、人間たちに戦いを挑むことを決意する。社会的要素を含みながら笑いと涙の珍騒動を描く…
自然破壊など社会的要素を含みながら笑いと涙の珍騒動を描いていて、高畑勲監督のメッセージが伝わってきます。

「ホーホケキョとなりの山田くん」
ホーホケキョとなりの山田くん
朝日新聞に連載のいしいひさいちの4コマ漫画「となりのやまだ君」を映画化したハートフル・ホームコメディ。
1999年7月17日(土)に公開され、配収8.2億円。
どこにでもいそうなごくありふれた庶民的な山田一家。その山田家の人々が繰り広げるおかしくてほのぼのした温かいエピソードの数々を短編集的な構成で描く…
山田一家の日常をほのぼのと温かく描いていて、心が温かくなってきます。

「かぐや姫の物語」
かぐや姫の物語04
「ホーホケキョとなりの山田くん」以来実に約14年ぶりの監督作で、2005年から足かけ8年ほどかけて準備、製作費は50億円の超大作。
2013年11月23日(土)に公開され、興収24.7億円。
かぐや姫は数ある星からなぜ地球を選んだのか、この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか、彼女が犯した罪とは、そして、罰とはいったい何だったのか!?
第87回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネート。
高畑勲監督の気持ちが伝わってくる渾身の力作で、映像は水彩画を思わせる美しいもので、あの「竹取物語」なのに、映像に引き寄せられ、見入ってしまいます。

ミッシェル・オスロ監督「キリクと魔女」では日本語版の字幕翻訳・演出、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督「レッドタートル ある島の物語」ではアーティスティック・ディレクターとして活躍。

2018年4月25日に享年82歳で肺がんのため死去されました。心よりご冥福をお祈りします。
監督作でどの作品が好きですか?



クリント・イーストウッド監督・主演、ケヴィン・コスナー主演のヒューマン・ドラマ「パーフェクト ワールド」、NHK BSプレミアムで10月29日(火)放送。




クリント・イーストウッド監督・主演ケヴィン・コスナー共演のヒューマン・ドラマ「パーフェクト ワールド」、NHK BSプレミアムで10月29日(火)放送。
パーフェクト・ワールド
クリント・イーストウッドが監督、主演ケヴィン・コスナー共演で描いたヒューマン・ドラマ「パーフェクト ワールド」(原題 A Perfect World)
1993年12月11日(土)に公開され、配収17億円。
完璧な楽園”パーフェクトワールド”を目指して逃走する孤独な脱獄犯と人質となった少年の心の交流を描く…

1963年のテキサス。脱獄犯ブッチ・ヘインズは、8歳の少年フィリップを人質に逃亡を続けていた。フィリップを人質に逃げるブッチが目指すのは、この世に残された唯一のひとつの完璧な楽園”パーフェクトワールド”。追い詰められ、凶暴性をむき出したブッチは、一夜の宿を提供してくれた男に銃を突きつける…

クリント・イーストウッドが監督・主演で描いたヒューマン・ドラマ。
脱獄犯ブッチ・ヘインズにはケヴィン・コスナー
州警察署長のレッド・ガーネットにはクリント・イーストウッド、8歳の少年フィリップにはT・J・ローサー
ローラ・ダーンほかが共演。

脱獄犯と人質の少年の心の交流をクリント・イーストウッド監督が優しく滋味たっぷりに描いたロード・ムービーの秀作。ケヴィン・コスナーとクリント・イーストウッドの競演が光ります。

★「パーフェクト ワールド」(字幕スーパー)
NHK BSプレミアム
10月29日(火)
13:00~15:19



スティーヴン・キングの小説「IT」を映画化したホラーの続編にして完結編「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」、11月1日(金)公開。




スティーヴン・キングの小説「IT」を映画化したホラーの続編にして完結編「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(原題 IT: Chapter Two)、11月1日(金)公開。前作に引き続きアンディ・ムスキエティが監督

前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び”それ”と対峙する…

小さな田舎町で再び起きた連続児童失踪事件。幼少時代に”それ”の恐怖から生き延びたビルやベバリーたちルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に固く誓った<約束>を果たすために町に戻ることを決意する。だが”それ”は、より変幻自在に姿を変え、彼らを追い詰めて行く…

1986年に発刊され、30年にわたって世界中の読者を震え上がらせてきたスティーヴン・キングのホラー小説の傑作「IT イット」

ティム・カリーが”ペニーワイズ”を演じ、多くの観客をピエロ恐怖症に陥れた1990年のTVドラマ版

「MAMA」のアンディ・ムスキエティが監督・脚本を手掛けて映画化した「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(原題 IT)は2017年11月3日(祝・金)に公開され、興収22億円。

前作に引き続きアンディ・ムスキエティが監督、「死霊館」シリーズのゲイリー・ドーベルマンが脚本を手掛けた続編にして完結編。
大人になったルーザーズ・クラブのビルにはジェームズ・マカヴォイ、ベバリーにはジェシカ・チェステイン
邪悪なピエロの”ペニーワイズ”には前作に引き続き「シンプル・シモン」のビル・スカルスガルド

なぜその町では子供が消えるのか?なぜ事件は27年周期で起きるのか?”それ”の正体と目的とは?すべての謎が明らかになる…

「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」公式サイト

「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」公開劇場リスト