日別アーカイブ: 2018年9月16日

樹木希林さんが9月15日に死去されました。印象に残っている映画はどの作品ですか?




「全身がん」を公表していた樹木希林さんが9月15日に75歳で死去されました。残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。印象に残っている映画はどの作品ですか?

樹木希林は1943年1月15日に現在の東京都千代田区で生まれました。
1961年に「悠木千帆」名義で女優活動をスタートし、テレビドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」「ムー一族」などで活躍。
映画では「夢千代日記」「夢」などに出演。
是枝裕和監督「歩いても 歩いても」、李相日監督「悪人」、原田眞人監督「わが母の記」、平川雄一朗監督「ツナグ」、河瀬直美監督「あん」、是枝裕和監督「海よりもまだ深く」「万引き家族」などに出演。
2008年に紫綬褒章を受章、2013年「わが母の記」日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。
樹木希林さんの訃報は残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。

樹木希林の主な出演作品は次の通りです。
「歩いても 歩いても」

是枝裕和監督阿部寛夏川結衣共演である家族の一日を描いたホームドラマ。
2008年6月28日(土)公開。
長男の命日のために、老いた両親に家に久々に顔を揃えた横山家の一日をスケッチしたホロ苦くも温かな家族ドラマ。
樹木希林は横山とし子を演じ、久々に顔を揃えた家族のために得意料理をせっせとこしらえる…
なにげない会話の積み重ねを通して家族それぞれの揺れ動く心の機微を、是枝裕和監督ならではユーモアを織り込みつつ辛辣かつ温かな眼差しで繊細に描き出します。

「悪人」

吉田修一のベストセラー小説李相日監督妻夫木聡深津絵里共演で映画化したヒューマン・ドラマ。
2010年9月11日(土)に公開され、興収19.8億円。
ひとつの殺人事件。殺した男と愛した女。引き裂かれた家族。「いったい誰が本当の”悪人”なのか」
樹木希林は清水祐一の祖母の清水房江を演じ、殺人者となってしまった孫の祐一のため様々な世間の目に曝されることになる…
妻夫木聡、深津絵里ほか共演陣の迫真に迫った演技。ふとしたことから殺人者となってしまった青年と許されぬ愛に溺れた女が繰り広げる出口のない逃避行の顛末が様々な人の視点から描かれていて、考えさせられます。

「わが母の記」

井上靖の自伝的小説原田眞人監督役所広司宮崎あおい共演で映画化した小説家と年老いた母の絆を描いた家族のドラマ。
2012年4月28日(土)に公開され、興収13.3億円。
老いた母親との断絶を埋めようとする小説家・伊上洪作の姿を映し、母の強い愛を描く…
第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞。
樹木希林は小説家の伊上洪作の母の物忘れがひどくなっていく八重を熱演し、第36回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞。
親子の絆の大切さを暖かく、優しく描き、役所広司、樹木希林、宮崎あおいの演技がさらに深みを持たせ、心にじわりと響いてきます。

「ツナグ」

第32回吉川英治文学新人賞に輝く辻村深月の小説平川雄一朗監督松坂桃李主演で実写化したファンタジー・ドラマ。
2012年10月6日(土)に公開され、興収16.6億円。
死んだ者と生きる者の再会を仲介する使者”ツナグ”の見習いを努める高校生の渋谷歩美がさまざまな依頼者の姿を目の当たりにして成長する姿を描く…
樹木希林は渋谷歩美の祖母のアイ子を演じ、ツナグの見習いを始める孫の歩美を師匠として優しく見守る…
死者との再会を望む人々との交わりを通して成長していく”ツナグ”の見習いの高校生・歩美の姿には感動させられます。

「あん」

ドリアン助川の小説河瀬直美監督永瀬正敏内田伽羅共演で映画化したハンセン病をテーマにしたヒューマン・ドラマ。
2015年5月30日(土)に公開され、興収5億円。
おいしい粒あんを作る謎多き老婦人の徳江とどら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様を描く…
樹木希林は老婦人の徳江を演じ、雇われたどら焼き店でおいしい粒あんを作り、店を繁盛させていく…
樹木希林の名演。永瀬正敏の控えめな存在感。そして映像の美しさ。自分が生まれてきた意味、生きる意味をやさしく伝えてくれ、いろいろなことを考えさせてくれます。

「海よりもまだ深く」

是枝裕和監督阿部寛主演で描いた”なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。
2016年5月21日(土)公開。
探偵事務所で働く大人になりきれない中年男性の良多と年老いた母を中心に夢見ていた未来とは違う現在を生きる家族の姿を描く…
樹木希林は団地で一人暮らしをしている母の淑子を演じ、家に集まった良多、響子と11歳の息子の真悟とともにひと晩を共に過ごすことになる…
ハナレグミの「深呼吸」に乗って繰り広げられる”海よりもまだ深い”人生の愛し方。”なりたかった大人”のことを改めて考えさせられます。

「万引き家族」

是枝裕和が監督・原案・脚本・編集を手掛け、リリー・フランキー安藤サクラ松岡茉優共演で家族を超えた絆を描いたドラマ。
2018年6月8日(金)に公開され、興収43億円突破。
東京の下町で、生計を立てるため家族ぐるみで軽犯罪を重ねる柴田治とその家族の絆を描く…
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のバルム・ドールを受賞。
樹木希林は日雇い労働者の柴田治の母で年金受給者の柴田初枝を好演。
是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語っているだけに様々な差別について、そして冒頭の違和感を感じさせる家族関係の理由がわかったとき本当に大切な家族の絆のことについて考えさせられます。

樹木希林さんの訃報は残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。
印象に残っている映画はどの作品ですか?



デヴィッド・リーン監督、キャサリーン・ヘップバーン主演の大人のラブ・ロマンス「旅情」、NHK BSプレミアムで9月17日(月)放送。




デヴィッド・リーン監督キャサリーン・ヘップバーン主演の大人のラブ・ロマンス「旅情」、NHK BSプレミアムで9月17日(月)放送。

デヴィッド・リーン監督キャサリーン・ヘップバーン主演で水の都ベニスを舞台に描いた詩情あふれる、切ない大人のラブ・ロマンス「旅情」(原題 Summertime)
1955年8月14日(土)公開。
ベニスを訪れたアメリカ人女性のジェーンは現地の紳士のレナードと出会い、初めは戸惑いながらもジェーンは徐々に彼を愛し始める…

念願だったヨーロッパ旅行を実現させ、ベネチアへやってきた中年の独身女性ジェーン。サン・マルコ広場で言葉が通じず困っていたところを現地の紳士のレナードに助けられる。初めは戸惑いながらも、ジェーンは徐々に彼を愛し始める…

デヴィッド・リーン監督が水の都ベニスを舞台に描いた大人のラブ・ロマンス。
アメリカ人女性のジェーンにはキャサリーン・ヘップバーン
ベニスの紳士のレナード・デ・ロッシにはロッサノ・ブラッツィ
イザ・ミランダダーレン・マクギャヴィンほかが共演。

名曲「サマータイム・イン・ベニス」の調べに乗せて、ベニスを舞台に繰り広げられる旅先の恋。キャサリーン・ヘップバーンの演技が光ります。

★「旅情」(字幕スーパー)
NHK BSプレミアム
9月17日(月)
13:00~14:41



ポール・ウォーカーの遺作となったシリーズ第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION」、NHK BSプレミアムで9月17日(月)放送。




ポール・ウォーカーの遺作となったシリーズ第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION」、NHK BSプレミアムで9月17日(月)放送。

ポール・ウォーカーの遺作となったシリーズ第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION」(原題 Furious 7)ジェームズ・ワン監督ヴィン・ディーゼルドウェイン・ジョンソン共演。
2015年4月17日(金)に公開され、興収35.4億円。
ドミニク、ブライアンたちが地上に加えて、空を舞台にした迫力満点のミッションに挑む…

オーウェン率いる国際犯罪組織を壊滅させ、穏やかな日々を送っていたドミニクのもとに、オーウェンの兄イアンから「仲間を殺した」という電話が入る。仲間を奪われた怒りに燃えるドミニク、弟の復讐を誓うイアンは、東京、アブダビ、ロサンゼルスと世界を股にかけた壮絶な戦いに身を投じる…

「ソウ」、「インシディアス」のジェームズ・ワンが監督ポール・ウォーカーの遺作となったシリーズ第7作。
前科者のドミニクにはヴィン・ディーゼル、元FBI捜査官ブライアンにはポール・ウォーカー
ドウェイン・ジョンソンミシェル・ロドリゲスといったおなじみのキャストは引き続き出演。
最強の敵イアンにはジェイソン・ステイサム

飛行機からのカーダイブ、猛スピードで駆け抜ける車での銃撃戦など、スケールアップしたアクションにポール・ウォーカーの最後の活躍。「ワイルド・スピード」の面白さが詰まっています。

★「ワイルド・スピード SKY MISSION」(字幕スーパー)
NHK BSプレミアム
9月17日(月)
21:00~23:18



池井戸潤の小説を野村萬斎主演で映画化した企業犯罪エンターテインメント「七つの会議」の最新予告編が公開。




池井戸潤の小説福澤克雄監督野村萬斎主演で映画化した企業犯罪エンターテインメント「七つの会議」、2019年2月1日(金)公開。
最新予告編が公開されましたが、見ましたか?

中堅企業の東京建電で起きたパワハラ騒動をきっかけに、そこに隠されたある謎が会社員たちの人生、会社の存在をも揺るがしていく…

中堅メーカーの東京建電の営業一課係長の八角はその”ぐうたら社員”ぶりから営業部長の北川らには白い目で見られつつも飄々と毎日をやり過ごしていた。ある日、社内でパワハラ騒動が問題となり、課長の坂戸に異動処分が下される。万年二番手に甘んじてきた原島が新しい課長として一課に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた…

TVドラマ化もされた池井戸潤の企業犯罪小説を「下町ロケット」、「陸王」の福澤克雄が監督、「ブラックペアン」の丑尾健太郎が脚本を手掛けて映画化。

東京建電の”居眠りハッカク”こと営業一課係長の八角にはサラリーマン役に初挑戦する野村萬斎
営業部長の北川には香川照之、営業課長の原島には及川光博、八角に訴えられる課長の坂戸には片岡愛之助、親会社の代表取締役社長の徳山には北大路欣也
零細ねじ工場の社長の三沢には音尾琢真、新進気鋭のねじ製造会社社長の江木には立川談春
藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功ほかが共演。

「働くこと」の正義とは?そして守るべき信念とは何か?サラリーマンの戦いと葛藤、そして秘密と闇。

「七つの会議」公式サイト