新藤兼人監督の最後の作品「一枚のハガキ」、NHK BSプレミアムで1月13日(火)放送。
新藤兼人監督の実体験に基づき、戦争で生き残った男と戦友の妻との交流を通し、理不尽な運命への怒りと生への執念を力強く描いた渾身の一本。
2011年8月6日(土)に限定で公開されながらも、興収1.5億円の大ヒット。
第23回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞、キネマ旬報ベストテンでも1位を獲得し、アカデミー賞外国語映画部門にもノミネート。
戦争末期に徴集された兵士100人のうち、94人が戦死し、6人が生きて帰ってきた。生死を分けたのは、上官が彼らの任務先を決めるために引いた”クジ”だった…
モスクワ、ベルリン、モントリオールなど海外の映画祭をはじめ、日本アカデミー賞、東京国際映画祭など数多くの栄誉に輝く、日本映画界の至宝ともいわれる新藤兼人。
その新藤兼人が99年の人生をかけて、自身が生き残った兵士6人のうちの1人という実体験を元に作られた「一枚のハガキ」。
戦争すべてを奪われた森川友子には大竹しのぶ、戦争で人生を狂わせられた松山啓太には豊川悦司。
友子の義理の親には柄本明、倍賞美津子、友子の夫の森川定造には六平直政。
戦争にすべてを奪われたひとりの女性と戦争に人生を狂わせられたひとりの男性。一枚のハガキがふたりを出会わせ、希望の光を見つけ出すまでが描かれていて、見終わった後、心に光を灯してくれる、そんな優しさが伝わってくる作品です。
★「一枚のハガキ」
NHK BSプレミアム
1月13日(火)
21:00~22:56