11月3日は映画監督の堤幸彦の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
堤幸彦は1955年11月3日に三重県四日市市で生まれました。
CMやプロモーションビデオのディレクターを務め、1988年オムニバス作品「バカヤロー! 私、怒ってます」で劇場映画デビュー。テレビドラマでは「金田一少年の事件簿」、「ケイゾク」、「TRICK」シリーズ、「SPEC～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿～」などを演出。
劇場作品では「トリック」シリーズ、「明日の記憶」、「20世紀少年」3部作、「はやぶさ/HAYABUSA」、「劇場版SPEC」シリーズ、「イニシエーション・ラブ」、「天空の蜂」、「真田十勇士」などを監督。
堤幸彦の主な映画監督作品は次の通りです。
★「トリック」シリーズ
自称天才美人マジシャンと天才物理学者のコンビを仲間由紀恵と阿部寛が演じ、高視聴率を記録したテレビドラマシリーズの劇場版。
“濃ゆる~い”独自の世界観はそのままに、自称天才マジシャンの山田奈緒子と堅物な物理学教授の上田次郎の凸凹コンビのやりとりが楽しめます。
●「トリック劇場版」
2002年11月9日(土)に公開され、興収12.9億円。
ある日、奈緒子は災いが起こると言い伝えられる村で「神を演じてほしい」と依頼を受ける。しかし村には自称「神」を名乗る3人の男が待っていた…
●「トリック劇場版2」
2006年6月10日(土)に公開され、興収21億円。
凸凹コンビがシリーズ最強の霊能力者・筐神佐和子の超絶トリックに挑む!
●「劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル」
2010年5月8日(土)に公開され、興収18.6億円。
凸凹コンビが最強の霊能力者を決める闘い”霊能力者バトルロイヤル”に巻き込まれていく…
●「トリック劇場版 ラストステージ」
2014年1月11日(土)に公開され、興収16.9億円
凸凹コンビが、レアアース採掘を巡り、魔術師と対立する…
★「明日の記憶」
山本周五郎賞を受賞した荻原浩の小説を渡辺謙、樋口可南子共演で映画化。荻原浩の原作に感動した渡辺謙は映画化を熱望し、主演のみならず自らエグゼクティブプロデューサーを兼任。
2006年5月13日(土)に公開され、興収22億円。
若年性アルツハイマー病に突如襲われた50歳の働き盛りのサラリーマンと、そんな夫を懸命に支えようとする妻との絆を綴る…
渡辺謙の名演が光る心に響く名作です。
★「20世紀少年」3部作
浦沢直樹の大ベストセラーコミックを唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、平愛梨共演で映画化。
浦沢直樹の壮大なドラマの要素をうまくまとめて映画化されていて、「20世紀少年」ワールドが楽しめます。
●「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」
2008年8月30日(土)に公開され、興収39.5億円。
冴えない毎日を送る青年・ケンヂの周りで幼なじみの死をきっかけに次々と不可解な事件が起こる。この事件はかつてケンヂたちが子供の頃に作った「よげんの書」のシナリオ通りに起こっていた…
●「20世紀少年 第2章 最後の希望」
2009年1月31日(土)に公開され、興収30.1億円。
“血の大みそか”から15年後の西暦2015年。高校生に成長したケンヂの姪のカンナは”ともだち”の真相に近づいていく一方、秘密基地のメンバーたちはそれぞれ密かに戦いを続けていた…
●「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」
2009年8月29日(土)に公開され、興収44.1億円。
ともだち歴3年(西暦2017年)、「世界大統領」として君臨する”ともだちの追手から逃れ、身を潜めているかつての仲間たちはそれぞれのやり方で闘いを続け、カンナは武装蜂起を企てる…
★「はやぶさ/HAYABUSA」
2010年6月に地球へ帰還を果たした小惑星探査機<はやぶさ>に関わった人々の姿を竹内結子主演で描いた実話ドラマ。
2011年10月1日(土)に公開され、興収5億円。
2003年に飛び立ち、小惑星のイトカワからサンプルの採取に成功した小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦を描く…
「はやぶさ」プロジェクトに携わる人々の夢や想いがひしひしと伝わってきて、結末はわかっていても、ドキドキワクワクし、最後には感動!! 夢を持つこと、信じること、努力することの大切さが伝わってきます。
★「劇場版SPEC」シリーズ
戸田恵梨香と加瀬亮がW主演を務め、特殊能力を持った犯人を追うふたりの刑事の活躍を描いたミステリードラマ「SPEC～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」の劇場版。
「SPEC」の持つ世界観はそのままに、物語はさらにスケールアップし、「SPEC」ワールドが完結に向かっていく…ちょっとスケールアップしすぎの感はありますが、「SPEC」ワールドが堪能できます。
●「劇場版SPEC～天～」
2012年4月7日(土)に公開され、興収23.9億円。
特別捜査官の当麻紗綾と瀬文焚流の元に「ミイラ死体殺人事件」のニュースがもたらされる。これはスペックホルダーによる犯行なのか?事件はやがて国家をも揺るがす大事件となっていく…
●「劇場版SPEC ～結～ 漸(ゼン)ノ篇」
2013年11月1日(金)に公開され、興収26.4億円。
●「劇場版SPEC ～結～ 爻(コウ)ノ篇」
2013年11月29日(金)に公開され、興収20.6億円。
時を止められる無敵の超能力者・ニノマエとの戦いに勝利した当麻と瀬文。やがて能力者たちが世間を騒がせ始め、当麻の中のSPECが遂に覚醒する…
★「イニシエーション・ラブ」
乾くるみのベストセラー小説を松田翔太、前田敦子主演で実写化した異色のラブ・ストーリー。
2015年5月23日(土)に公開され、興収13.2億円。
恋愛下手の大学生と歯科助手の出会いを描く「Side-A」、遠距離恋愛を経て彼らの関係が終わるさまを追う「Side-B」の2部構成。
青春ラブストーリーがラスト5分でひっくり返るミステリー仕立ての恋愛エンターテインメントです。
★「天空の蜂」
東野圭吾が原子力発電所を題材に1995年に発表した小説を江口洋介、本木雅弘共演で映画化した社会派サスペンス。
2015年9月12日(土)に公開され、興収10.8億円。
最新鋭の超巨大ヘリを遠隔操作したテロが発生し、”日本全土の原発の破棄”を要求。ヘリ設計士と原発設計士が日本消失の危機を止めるべく奔走する…
賛否両論ありますが、東野圭吾の原発の恐怖を描いた小説をうまく映画化していて、楽しめます。
★「真田十勇士」
堤幸彦監督が自身の演出した舞台劇を中村勘九郎、松坂桃李、大島優子共演で映画化した時代劇エンターテインメント。
2016年9月22日(土)に公開され、興収6.8億円。
天下の名将と名高い真田幸村が実は”腰抜け”の武将!?真田幸村が忍者の猿飛佐助らと手を組んで大坂の陣に挑む…
コメディあり、アクションありの娯楽時代劇として堤幸彦監督の悪ノリぶりが楽しめます。
これからもさらなる活躍が期待される堤幸彦監督。監督作でどの作品が好きですか?
