8月19日は映画監督の降旗康男の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
降旗康男は1934年8月19日に長野県松本市で生まれました。
高倉健主演「新網走番外地 流人岬の血斗」で監督し、「駅 STATION」、「居酒屋兆治」、「あ・うん」、「鉄道員(ぽっぽや)」、「ホタル」、「あなたへ」など数多くの作品で高倉健とタッグを組んできました。
降旗康男の主な監督作品は次の通りです。
★「駅 STATION」
倉本聰が高倉健のために書き下ろし、高倉健、いしだあゆみ、倍賞千恵子共演である刑事と3人の女の出会いと別れを描いたヒューマン・ドラマ。
1981年11月7日(土)に公開され、配収12億円。
雪深い北国を舞台に刑事の十余年にわたる人生の軌跡を通して男女の出会いと別れを3部構成で描く…
倉本聰が高倉健のために書き下ろし、高倉健と何度もタッグを組んでいる降旗康男が監督なだけに、高倉健の魅力の詰まった名作です。
★「居酒屋兆治」
山口瞳の小説を高倉健、加藤登紀子、大原麗子共演で映画化した大人の愛の物語。
1983年11月12日(土)公開。
函館で小さな居酒屋を営む男と初恋の女とのすれちがう想い、その店に集まる人々の人生模様を情感豊かに描く…
高倉健が歌う「時代おくれの酒場」とともに繰り広げられる寡黙で一本気な「不器用な男」の生きざま。高倉健の演技が光る名作です。
★「あ・うん」
向田邦子の小説を高倉健、坂東英二、冨司純子共演で映画化したヒューマン・ドラマ。
1989年11月3日(土)公開。
昭和初期の東京・山の手を舞台に、中年実業家の男の友情とその妻への秘めた思いを描く…
高倉健、坂東英二、冨司純子。三人の俳優で見せる日本人ならではの「あ・うん」の呼吸。降旗康男監督ならではの作品です。
★「鉄道員(ぽっぽや)」
高倉健主演で鉄道員(ぽっぽや)一筋に生きてきた男に舞い降りる奇跡の物語を描いた人間ドラマ。
1999年6月5日(土)に公開され、配収20.5億円。
北海道の雪深い町にあるローカル線の小さな駅をたったひとりで守り続けてきた駅長の佐藤乙松。一人娘を亡くした日も、最愛の妻を亡くした日も駅に立ち続けた乙松。そんな鉄道員としての誇りを持ち続けた男の元に一人の少女が現れる…
第23回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀主演男優賞など主要部門を独占で受賞。
筋金入りの鉄道員(ぽっぽや)として気概と誇りを胸に生きてきた佐藤乙松を高倉健が好演。高倉健の演技が光ります。
★「ホタル」
高倉健、田中裕子共演で描いた戦争の傷跡を内に抱えて生きる夫婦の愛の物語。
2001年5月26日(土)に公開され、興収23.3億円。
激動の昭和を生き抜いた特攻隊の生き残りである男とその妻の人生を描く…
賛否両論ありますが、激動の昭和を生き抜いた特攻隊の生き残りの心の苦しみと夫婦の愛を描いていて、高倉健の演技の光る人間ドラマの名作です。
★「あなたへ」
高倉健、田中裕子共演で亡き妻の想いを胸に、妻の故郷を目指して旅に出た男の人生の光と影を描いた人間ドラマ。
2012年8月25日(土)に公開され、興収23.9億円。
北陸のある刑務所の指導技官の倉島英二のもとに、亡き妻が遺した絵手紙が届く。「故郷の海を訪れ、散骨してほしい」との想いを元に、道中で出会った様々な人々と心を通わせ、妻の本当の想いを知る…
第36回モントリオール世界映画祭で特別賞を受賞。
降旗康男監督らしい淡々とした日本ならではの映像と高倉健の演技が光る名作です。
最新作は撮影の木村大作とタッグを組み、岡田准一、小栗旬共演で描いたヒューマン・サスペンス「追憶」。
2017年5月6日(土)に公開され、興収11.2億円。
ひとつの殺人事件の刑事、容疑者、被害者として再会した幼なじみ3人が心の奥に封印してきた過去と向き合っていく…
友人の死をめぐって現在と過去が交錯する展開と重厚なドラマ。撮影の木村大作とは「鉄道員(ぽっぽや)」、「あ・うん」など数多くの作品でタッグを組んできているだけあり、昭和テイストのドラマが楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=pCm56z6A0Kg
これからも活躍を期待したい監督の一人の降旗康男。監督作でどの作品が好きですか?