日別アーカイブ: 2017年8月12日

8月15日は終戦の日。太平洋戦争を描いた映画でどの作品が心に残っていますか?




8月15日は終戦の日。太平洋戦争を描いた映画でどの作品が心に残っていますか?

8月15日は終戦の日1945年8月15日の正午に天皇陛下による玉音放送が行われ、国民にポツダム宣言受諾が伝えられました。
太平洋戦争を描いた作品では半藤一利のノンフィクションを岡本喜八監督、原田眞人監督がそれぞれ映画化した「日本のいちばん長い日」、高畑勲監督「火垂るの墓」、クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」、役所広司主演「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」、宮崎駿監督「風立ちぬ」、岡田准一主演「永遠の0」など。どの作品が心に残っていますか?

「日本のいちばん長い日」
半藤一利のノンフィクションを映画化した太平洋戦争終結の日群像歴史ドラマ大作。
太平洋戦争終結の日、宮城内地下防空壕の御前会議から天皇陛下の玉音放送に至るまでの緊迫の24時間を克明に描く…
岡本喜八監督三船敏郎加山雄三共演で映画化。

1967年8月3日(土)公開。
157分と長尺ながら最初から最後まで緊張感を持続させ、数多くの登場人物を描き切った岡本喜八監督の手腕が光る名作です。

原田眞人監督役所広司本木雅弘共演で映画化。

2015年8月8日(土)に公開され、興収13.2億円。
原田眞人監督らしく最初から最後まで緊迫感あふれるストーリー展開の連続。昭和天皇を演じ切った本木雅弘初め、陸軍大臣の阿南惟幾演じる役所広司、首相の鈴木貫太郎を演じる山崎努ほか俳優陣の迫真に迫った演技にはうならされます。

「火垂るの墓」

直木賞を受賞した野坂昭如の小説高畑勲監督が映画化した戦争アニメ。
1988年4月16日(土)に「となりのトトロ」と同時公開され、配収5.9億円。
終戦間近の神戸。清太と節子の兄妹は空襲の中、母親を亡くし、小母の家へ身を寄せるが、生活が苦しくなるに従って小母とのいさかいが絶えなくなり、清太は家を出る決心をする。
横穴壕で新しい生活を始めるが、やがて食糧が尽きてしまう…
戦時中の幼いふたりの兄妹が懸命に生きる姿があまりにもリアルに描かれていて、目をそむけたくなりますが、見ておくべき作品です。

「硫黄島からの手紙」(原題 Letters from Iwo Jima)

クリント・イーストウッド監督渡辺謙二宮和也共演で硫黄島の戦いを日本側の視点から描いた戦争ドラマ。
2006年12月9日(金)に公開され、興収51億円。
硫黄島で36日間にも渡る熾烈な戦いを繰り広げた兵士たちの素顔が、数十年後に発見された手紙から次々と明かされていく…
二度と戦争を起こしてはいけないというシンプルなメッセージを、戦場で家族や仲間への愛を忘れない男たちの姿を通して訴えていて、渡辺謙、二宮和也ほか日本人俳優陣のアンサンブルが絶妙です。

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」

成島出監督役所広司主演で聯合艦隊司令長官の山本五十六を描いたドラマ。
2011年12月23日(土)に公開され、興収15.3億円。
命を賭して開戦に反対しながらも、真珠湾攻撃の指揮を執ることになった聯合艦隊司令長官の山本五十六の実像に迫る…
アメリカとの開戦に反対し続けた聯合艦隊司令長官の山本五十六が日米開戦の火ぶたを切らざるを得なかった過程を役所広司が迫真の演技で見せてくれ、太平洋戦争のことを改めて考えさせられる作品です。

「風立ちぬ」

宮崎駿監督が「月刊モデルグラフィックス」で連載していた漫画を自らが監督・脚本を手掛けたアニメーション。
2013年7月20日(土)に公開され、 興収120億円を挙げ、2013年No.1の大ヒット!!
実在した零戦設計者の堀越二郎と文学者の堀辰雄をモデルニ1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年技術者の堀越二郎の人生を描く…
ニューヨーク批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでアニメーション賞を受賞。
宮崎駿が描く空への憧れと大人の恋物語。宮崎駿監督の最高傑作ではないかと思えるくらいの作品で、深く感動させられました。久石譲の優しい調べと荒井由美の「ひこうき雲」がさらに感動を誘います。

「永遠の0」

零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラー小説山崎貴監督岡田准一主演で映画化したドラマ。
2013年12月21日(土)に公開され、興収87.6億円。
祖父の歴史を調べる孫の視点から”海軍一の臆病者”と呼ばれたパイロットの真実の姿を現代と過去を交錯させながら描く…
第38回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞の8部門受賞。
百田尚樹のベストセラーを山崎貴監督が過剰にならずに、現在と過去を交錯させながら描いた演出、岡田准一の深みのある演技、そしてサザンオールスターズの「蛍」がさらに感動を深くしてくれます。

太平洋戦争を描いた映画でどの作品が心に残っていますか?



ニコラス・ケイジ主演のアクション・アドベンチャー「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」、BSフジで8月13日(日)放送。




ニコラス・ケイジ主演のアクション・アドベンチャー「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」、BSフジで8月13日(日)放送。

ニコラス・ケイジ主演、ジョン・タートルトーブ監督のアクション・アドベンチャー「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」(原題 Natiional Treasure: Book Of Secrets)
2007年12月21日(金)に公開され、興収28.5億円。
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツがリンカーン大統領の暗殺者の日記に隠された禁断の暗号を解読し、歴代大統領にも不可能だった”黄金都市”の謎に挑む…

ベン・ゲイツ一族に「リンカーン大統領暗殺者の真犯人」としての汚名がきせられた。真相を追うゲイツは、自由の女神、バッキンガム宮殿、ホワイトハウスといった歴史的な建造物に秘められた暗号を次々と解読。やがて彼は、歴代大統領に受け継がれる秘密文書に辿り着く。世界を支配する事ができるほどの莫大な秘宝を見えざる敵から守るためゲイツは歴代大統領にも不可能だった《黄金都市》の謎に挑む…

「クール・ランニング」、「フェノミナン」のジョン・タートルトーブが監督、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマーが製作したアクション・アドベンチャーの第2弾。
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツにはニコラス・ケイジ
ジョン・ボイドヘレン・ミレンハーヴェイ・カイテルダイアン・クルーガーほかが共演。

テンポよく展開する歴史の謎解き。ドキドキワクワク楽しむにはぴったりの作品です。

★「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」(二ヶ国語)
BSフジ 日曜シアター
8月13日(日)
21:00~23:10



8月13日はアルフレッド・ヒッチコックの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?




8月13日はアルフレッド・ヒッチコックの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
ヒッチコック劇場_オープニング
アルフレッド・ヒッチコックは1899年8月13日にロンドンで生まれました。

イギリスで映画作品を監督した後、1940年「レベッカ」でハリウッド進出を果たし、第13回アカデミー賞で作品賞と撮影賞を受賞。
rebecca

数々の傑作を世に送り出し、”サスペンスの神様”とうたわれたアルフレッド・ヒッチコック。

アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作は次の通りです。
「知りすぎていた男」(原題: The Man Who Knew Too Much)
知りすぎていた男
イギリス時代の作品「暗殺者の家」をジェームズ・スチュワートドリス・デイ共演で自らリメイクしたサスペンス。
1956年7月26日(土)公開。
モロッコへ休暇旅行に出掛けたアメリカの医師ベン・マッケンナと家族が、要人暗殺をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれる…
劇中で歌われる「ケ・セラ・セラ」第29回アカデミー賞で歌曲賞を受賞。
アルフレッド・ヒッチコック監督ならではスリルとサスペンス、そしてユーモアに満ちあふれたエンタテインメント映画の傑作です。

「めまい」(原題: Vertigo)
めまい
ジェームズ・スチュワートキム・ノヴァク共演で描いた後の映画作家に多大な影響を与えたミステリー作品の傑作。
1958年10月7日(土)公開。
高所恐怖症に悩まされ警察を辞職したスコティは、旧友の頼みで彼の妻のマデリンの監視をすることに。やがて彼女を愛するようになってしまったジョンの目の前で彼女は身を投げる。失意に暮れたジョンは、町をさまよううちにマデリンそっくりの女性と出会う…
アルフレッド・ヒッチコックが多彩な映像表現を駆使し、後の映画作家に多大な影響を与えた代表作で、ミステリー作品の傑作です。

「北北西に進路を取れ」(原題 North by Northwest)
北北西に進路を取れ02
ケイリー・グラントと4度目のタッグを組み、「間違われた」ことをきっかけに陰謀に巻き込まれていくひとりの男を描いたサスペンスの傑作。
1959年9月17日(土)公開。
広告代理店の経営者・ロジャーはある男と間違われて誘拐され、仕事の協力を強いられるが、それを断った途端殺されそうになり逃げ出す。しかし行く先々で新たな事件に巻き込まれていく…
アルフレッド・ヒッチコック監督ならではのサスペンスの連続でワクワクさせてくれる傑作です。

「サイコ」(原題: Psycho)
サイコ
ロバート・ブロックの原作をアンソニー・パーキンスジャネット・リー共演で映画化したサスペンス・スリラーの名作。
1960年9月4日(土)公開。
会社の金を横領したマリオンは、旧道沿いの寂れたモーテルを一夜の宿に選ぶ。宿のオーナーである青年ノーマンは、何かと親切にマリオンの世話を焼く。マリオンはその後、部屋の浴室で何者かに襲われる…
伝説的ヒッチコック・スリラーにして全てのサイコ・サスペンスのルーツであり、その演出スタイルは恐怖感を煽るバーナード・ハーマンの音楽と共に数多くの模倣やパロディを生みました。マリオンのシャワー・シーンもあまりにも有名です。

「鳥」(原題: The Birds)
the birds
「レベッカ」のダフネ・デュ・モーリアの原作を映画化したパニック・サスペンス。ロッド・テイラーティッピ・ヘドレンジェシカ・タンディほかが出演。
1963年7月20日(土)公開。
空を黒く染めて襲来する鳥の群れと一軒家に立てこもった人々の凄まじい攻防戦が展開する…
一羽のカモメに額を傷つけられる予兆から、群れをなして襲い来るラストまで、アルフレッド・ヒッチコック監督ならではの演出が素晴らしく、ヒッチコック作品の最高傑作ともいえるパニック映画です。

そして「ヒッチコック劇場」(原題: Alfred Hitchcock Presents)も1955年にアメリカで30分番組として放送。
自らストーリーテラーと一部の作品の監督を手掛け、30分枠は1962年に終了。
好評だったため1962年に1時間枠に拡大し、“The Alfred Hitchcok Hour”として1965年まで放送。
1985年には“Alfred Hitchcock Presents”のリメイク・バージョンが製作され、すでに亡くなっていたヒッチコックの解説部分はCGでカラー処理を施し製作されました。
アルフレッド・ヒッチコックの監督作でどの作品が好きですか?