7月1日は映画監督のシドニー・ポラックの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
シドニー・ポラックは1934年7月1日にインディアナ州ラファイエットで生まれました。
俳優としてブロードウェイ、TVなどで活躍し、映画監督にも進出。
1973年「追憶」、1974年「ザ・ヤクザ」、1982年「トッツィー」などを監督。1986年「愛と哀しみの果て」でアカデミー賞で作品賞、監督賞ほか7部門を受賞。
1993年「ザ・ファーム 法律事務所」、2005年「ザ・インタープリター」などを監督してきました。
シドニー・ポラックの主な監督作品は次の通りです。
★「追憶」(原題 The Way We Were)
バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード共演で男女の愛と別れを描いた恋愛ドラマ。
1974年4月13日(土)公開。
1930年代から50年代の時代背景の中、深く愛し合いながらもお互いの立場の違いを理解して別れていく男女の姿を描く…
バーブラ・ストライサンドが歌う主題歌”追憶”は大ヒットし、第46回アカデミー賞で歌曲賞と劇映画作曲賞を受賞。
若かりしバーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォードの共演。バーブラ・ストライサンドが歌う”追憶”。色あせることのない名作です。
★「ザ・ヤクザ」(原題 The Yakuza)
高倉健、ロバート・ミッチャム共演で描いた異色の任侠映画。
1974年12月21日(土)に公開され、配収1.74億円。
元探偵のハリーは東野組に誘拐された友人の娘を救うために恩義のある日本のヤクザ幹部の田中健に協力を求める…
高倉健が本格的にハリウッド進出。シドニー・ポラック監督が仁義を貫くため命を張る男たちの生き様を描いた異色の任侠映画の傑作です。
★「トッツィー」(原題 Tootsie)
ダスティン・ホフマンが女装し、一世を風靡した珠玉のハートウォーミング・コメディ。ジェシカ・ラング共演。
1983年4月16日(土)に公開され、配収9.9億円。
役に恵まれない俳優のマイケルはある日女装し”ドロシー”と名乗ってオーディションを受け、見事大役を勝ち取る…
第55回アカデミー賞でジェシカ・ラングが助演女優賞、第40回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門の作品賞、ダスティン・ホフマンが主演男優賞、ジェシカ・ラングが助演女優賞を受賞。
女装コメディの面白さを前面に打ち出していて、ダスティン・ホフマンの名演が光ります。
★「愛と哀しみの果て」(原題 Out of Africa)
メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード共演でアフリカを舞台に愛と冒険に生きたひとりの女性の生き様を描いたラブ・ロマンス。
1986年3月15日(土)に公開され、配収11.3億円。
20世紀初頭のアフリカを舞台に愛と冒険に生きたひとりの女性カレンの半生を描く…
第58回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、美術監督・装置賞、音響賞の7部門、第43回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門作品賞、クラウス・マリア・ブランダウアーが助演男優賞、音楽賞を受賞。
波乱万丈のストーリー、アフリカの雄大な景観。正義感が強く、信念を持ったカレンを演じるメリル・ストリープの演技が光ります。
★「ザ・ファーム 法律事務所」(原題 The Firm)
ジョン・グリシャムの超ベストセラー小説をトム・クルーズ、ジーン・ハックマン共演で映画化したサスペンス。
1993年7月24日(土)に公開され、配収11億円。
全米でもトップクラスの法律学校を優秀な成績で卒業したエリートのミッチは最高の労働条件を提示してきた法律事務所に入社するが、その法律事務所には、恐るべき”裏の顔”があった…
超ベトセラー「法律事務所」を巨匠シドニー・ポラック監督が見事に映画化したサスペンスの秀作。ジーン・ハックマン、エド・ハリスとトム・クルーズの共演が楽しめます。
★「ザ・インタープリター」(原題 The Interpreter)
ニコール・キッドマン、ショーン・ペン共演で暗殺テロをリアルに描いたポリティカル・サスペンス。
2005年5月21日(土)公開。
国連通訳の女性とシークレッ・トサービスの捜査官が一国の大統領暗殺計画に巻き込まれていく…
シドニー・ポラック監督らしい極上のミステリーとサスペンスが展開。ニコール・キッドマンとショーン・ペンの共演も光ります。
2008年5月26日に癌のため73歳で死去されました。シドニー・ポラックの監督作でどの作品が好きですか?