8月6日は「広島原爆忌」。原爆を題材に描いた映画で心に残っているのはどの作品ですか?

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8月6日は「広島原爆忌」。原爆を題材に描いた映画で心に残っているのはどの作品ですか?

8月6日は「広島原爆忌」1945年8月6日午前8時15分に、米軍のB-29爆撃機「エノラ・ゲイ」により、原子爆弾「リトルボーイ」が広島に投下されました。
原爆を題材に描いた映画といえば中沢啓治の自伝的漫画を映画化した「はだしのゲン」、今村昌平監督「黒い雨」、黒澤明監督「八月の狂詩曲」、黒木和雄監督「父と暮せば」、山田洋次監督「母と暮せば」、片渕須直監督「この世界の片隅に」などがあります。どの作品が心に残っていますか?

「はだしのゲン」

中沢啓治が自身の原爆の被爆体験を元にした自伝的漫画「はだしのゲン」。
実写映画やアニメ化もされ、最近では図書館や学校で閲覧の制限問題が巻き起こった、あまりにも有名な作品です。

「黒い雨」

井伏鱒二の小説今村昌平監督田中好子北村和夫市原悦子共演で映画化した原爆の恐怖と悲劇を描いたドラマ。
1989年5月13日(土)公開。
1945年8月6日に広島に落とされた原爆により放射能の黒い雨を浴びてしまった女性を軸に原爆の後遺症に苦しむ人々の姿を描く…
第13回アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞、田中好子が主演女優賞、市原悦子が助演女優賞、音楽賞、撮影賞、照明賞、編集賞の8部門を受賞。
原爆の恐怖と悲劇を忘れないためにも見ておきたい作品です。

「八月の狂詩曲」(原題 Rhapsody in August)

黒澤明監督が夏休みに訪れた祖母の家で孫たちが体験した不思議な出来事を描いたファンタジー・ドラマ。
1991年5月25日(土)に公開され、配収8億円。
夏休みに長崎の田舎に住むおばあちゃんの家に滞在することになった4人の孫たちがおばあちゃんが体験した原爆の恐怖を理解するようになっていく…
反核に対するストレートな表現が賛否を呼びましたが、黒澤明監督の愛と希望、そして平和のメッセージが詰まっています。

「父と暮せば」

井上ひさしの戯曲黒木和雄監督宮沢りえ原田芳雄共演で映画化。原爆から生き延びた娘と被害に遭い幽霊となった父親のふたりの交流を描いたヒューマン・ドラマ。
2004年7月31日(土)公開。
戦後の広島で、原爆から独り生き残った後ろめたさから自らの幸せを拒否して生きる娘と幽霊となり彼女の恋を懸命に後押しする父との4日間の交流を描く…
娘とその愛する原爆で亡くなった父親との心温まる交流。原爆のことについて改めて考えさせられます。

「母と暮せば」

山田洋次監督が井上ひさしに捧げて、吉永小百合二宮和也共演で長崎を舞台に描いたファンタジー。
2015年12月12日(土)に公開され、興収19.8億円。
原爆で壊滅的な被害を受けた長崎を舞台に助産婦をして暮らす福原伸子の前に3年前に原爆で死んだはずの息子の浩二が現れ、再び幸せな時間を送る…
山田洋次監督らしく優しい眼差しでほのぼのとした家族愛を描きながらも、戦争の爪痕を感じる展開もあり、いろいろなことを考えさせられます。

「この世界の片隅に」

戦争の中での人間のたくましさを描いたこうの史代のコミック片渕須直監督がアニメーション映画化。
2016年11月12日(土)に公開され、興収25億円。
戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女すずが戦禍の激しくなる中で大切なものを失いながらも前向きに生きようとする…
戦争の悲惨さを描いているのに、ほのぼのとした色彩とタッチで人間のたくましさが描かれていて、力強く生きていくことの大切さを教えてくれます。作品の内容だけでなく、いろんな意味で見ておきたい作品です。

一瞬のうちに14万人が死亡し、市街は壊滅。この歴史的悲劇から目をそむけないために、そして忘れないためにも見ておきたい作品です。どの作品が心に残っていますか?



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