第92回アカデミー賞撮影賞を受賞したロジャー・ディーキンス。撮影を担当した作品でどの映画が好きですか?
ロジャー・ディーキンスは1949年5月24日にイングランドのデヴォン州トーキーで生まれました。
ドキュメンタリー作品の撮影現場で働くようになり、1970年代から劇映画の撮影を手がけてきました。
「ショーシャンクの空に」、「ファーゴ」、「クンドゥン」、「オー・ブラザー!」、「バーバー」、「ジェシー・ジェームズの暗殺」、「ノーカントリー」、「愛を読むひと」、「トゥルー・グリット」、「007 スカイフォール」、「プリズナーズ」、「不屈の男 アンブロークン」、「ボーダライン」の13作品でアカデミー賞撮影賞にノミネートされ、「ブレードランナー 2049」、「1917 命をかけた伝令」でアカデミー賞撮影賞を受賞。
ロジャー・ディーキンスが撮影を担当した主な作品は次の通りです。
★「ショーシャンクの空に」(原題 The Shawshank Redemption)
スティーヴン・キングの短編小説をフランク・ダラボン監督がティム・ロビンス、モーガン・フリーマン共演で映画化。無実の罪で投獄された青年が希望を捨てずに生き抜いていくヒューマン・ドラマ。
1995年6月3日(土)に公開され、配収3億円。
無実の罪で”ショーシャンク刑務所”に投獄された銀行員のアンディ。彼は20年にも及ぶ刑務所暮らしにもめげず心に秘めた希望と持ち前の明るさで受刑者たちの信望を集め、やがて無罪となる重要な証拠を得る…
ロジャー・ディーキンスは第67回アカデミー賞で撮影賞にノミネート。
心に残る名場面の数々。ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンの名演。何度見ても感動し、心を熱くしてくれる名作です。
★「ファーゴ」(原題 Fargo)
ジョエル・コーエンが監督・脚本、イーサン・コーエンが脚本・製作、スティーヴ・ブシューミ、フランシス・マクドーマンド共演で偽装誘拐が引き起こす惨劇とそれに関わる人々の奇妙な姿を描いたミステリー・サスペンス。
1996年11月9日(土)公開。
雪深いアメリカの田舎町ファーゴを舞台に、ほんの手違いで単純な偽装誘拐から血生臭い殺人へと発展していく犯罪事件の顛末を描く…
第49回カンヌ国際映画祭で監督賞、第69回アカデミー賞でフランシス・マクドーマンドが主演女優賞、脚本賞を受賞。
ロジャー・ディーキンスは第69回アカデミー賞で撮影賞にノミネート。
雪に覆われた白い町で起こる血みどろの物語。実話を基に個性的なキャラクターと効果的な台詞の数々によりドラマの完成度を極限まで高めていた作品です。
★「ノーカントリー」(原題 No Country for Old Men)
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が監督・脚本・製作、トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム共演で執拗なまでに標的を追いつめる殺人マシーンから狙われた人々の運命を描いたサスペンス・ドラマ。
2008年3月15日(金)に公開され、興収3.4億円。
80年代、メキシコ国境沿いのテキサスを舞台に、ギャングたちの大金を奪った男と彼を追う殺し屋、事件の謎に迫る保安官の姿を描く…
第80回アカデミー賞で作品賞、監督賞、ハビエル・バルデムが助演男優賞、脚色賞の4部門を受賞。
ロジャー・ディーキンスは第80回アカデミー賞で撮影賞にノミネート。
ハビエル・バルデム演じる冷酷無比な殺人鬼が齎す圧倒的な暴力描写が話題になり、批評家たちからも絶賛を受け、コーエン兄弟の監督としての名声をより確固たるものにした傑作です。
★「007 スカイフォール」(原題 Skyfall)
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの3作目にして007シリーズ誕生50周年記念作となる通算23作目のスパイ・アクション大作。サム・メンデスが監督。
2012年12月1日(金)に公開され、興収27.5億円。
MI6への恨みを抱く最強の敵を前に、絶体絶命の窮地に追い込まれるジェームズ・ボンドと秘密のベールに包まれた上司Mが辿る衝撃の運命を描く…
第85回アカデミー賞で音響編集賞、アデルの「スカイフォール」が歌曲賞を受賞。
ロジャー・ディーキンスは第85回アカデミー賞で撮影賞にノミネート。
ダニエル・クレイグの渋さにさらに磨きがかかり、50周年記念作品にふさわしくアクション満載。”M”を演じるジュディ・デンチやハビエル・バルデムの存在感がさらに深くしてくれます。
★「ボーダーライン」(原題 Sicario)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がエミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ共演でアメリカとメキシコの国境で巻き起こる麻薬戦争の闇をリアルに描いたドラマ。
2016年4月9日(土)公開。
メキシコ麻薬カルテルを撲滅すべく召集された女性FBI捜査官が暴力や死と日常が隣り合わせの現実を目の当たりにする…
エミリー・ブラントはエリートFBI捜査官ケイト・メイサーを演じ、極秘捜査の中で人の命が簡単に失われていく現場に直面し、善と悪の境界が揺らいでいく…
ロジャー・ディーキンスは第88回アカデミー賞で撮影賞にノミネート。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の独特の感性と緊張感あふれる展開。エミリー・ブラントとベニチオ・デル・トロの共演がさらに深くしてくれます。
★「ブレードランナー 2049」(原題 Blade Runner 2049)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がハリソン・フォード、ライアン・ゴスリング共演でオリジナル版の30年後を描いたSF大作。
2017年10月27日(金)に公開され、興収11.7億円。
オリジナル版から30年後。ロス市警の新たなブレードランナーKが「社会に残されたものを混沌に導くかもしれない秘密」を解き明かす…
第90回アカデミー賞で視覚効果賞、撮影賞を受賞。
ロジャー・ディーキンスは第90回アカデミー賞で撮影賞を受賞。13度にわたって候補入りしながら受賞を逃し続け、”無冠の帝王”と呼ばれていただけに会場に集まったハリウッド映画界を支える職人たちから万雷の拍手で受賞を讃えられました。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の独特の世界観で描かれるオリジナル版から30年後の世界。ライアン・ゴスリングの新しい魅力とハリソン・フォードとの共演が楽しめます。
★「1917 命をかけた伝令」(原題 1917)
サム・メンデス監督がジョージ・マッケイ、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース共演で第一次世界大戦の若きイギリス兵のある一日を描いたドラマ。
第一次世界大戦を舞台に若きイギリス兵スコフィールドとブレイクが最前線にいる1600名の仲間の命を救う重要な伝令を届けるため敵の陣地を駆け抜ける…
第92回アカデミー賞で視覚効果賞、録音賞、撮影賞の3部門、第77回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門の作品賞、監督賞の2部門を受賞。
ロジャー・ディーキンスは第92回アカデミー賞で撮影賞を受賞。
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ロジャー・ディーキンスが撮影を担当した作品でどの映画が好きですか?