「この世界の片隅に」に新場面30分を追加した「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」、12月20日(金)公開。
戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女すずが戦禍の激しくなる中で大切なものを失いながらも前向きに生きようとする…
18歳のすずは周囲に勧められるまま周作と結婚し、呉に移り住む。時は戦争の真っただ中、すずは義母らと工夫を凝らしながら毎日の生活を送っていた。義姉が里帰りし、厳しくあたり始める中、絵が大好きなすずは、毎日の生活を淡々と送りながら暇を見つけては絵を描く日々に満足していた。しかし、昭和20年、戦況は悪化し、呉は大規模な空襲を受ける…
戦争の中での人間のたくましさを描いたこうの史代のコミックを片渕須直監督がアニメーション映画化した「この世界の片隅に」。
2016年11月12日(土)に63館のみで公開され、絶賛する声がSNSなどの口コミで広がり、上映館も拡大され、興収27億円。
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代のコミックを「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直が監督、「坂道のアポロン」のMAPPAがアニメーション制作を手掛けてアニメーション映画化。
すずの声にはにはのん(能年玲奈)。
細谷佳正、稲葉葉月、尾身美詞ほかが声の出演。
音楽はコトリンゴ。
戦争の悲惨さを描いているのに、ほのぼのとした色彩とタッチで人間のたくましさが描かれていて、力強く生きていくことの大切さを教えてくれます。
片渕須直監督が原作の魅力的なエピソードを描き足して、すずさんだけではない「さらにいくつもの人生」を描き出そうとおよそ30分の新たな場面を追加。
TVドラマも放送され、話題が広がる「この世界の片隅に」。どんな新しい世界を見せてくれるのか、楽しみです。