宮崎駿監督の引退記者会見と公式引退の辞

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宮崎駿監督の引退記者会見と公式引退の辞
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宮崎駿監督の長編作品からの引退は、9月1日(日)にヴェネチア国際映画祭の会見でスタジオジブリから発表されましたが、6日(金)の会見で自身の正式引退を表明。
「僕は何度も辞めるといって騒ぎを起こしてきた人間ですので、どうせまたと思われているかもしれませんが、今回は本気です」と、これまでとの違いを強調。

「僕はあと3カ月で73歳なので、あと7年後だと80歳になります」と年齢的な問題を理由に挙げました。今後の活動については、「僕は自由です。自分で車を運転できる間はアトリエに通いたいし、日常の生活は少しも変わらない」と、笑顔で語っています。
http://www.youtube.com/watch?v=o0Ac2EKHORU
http://www.youtube.com/watch?v=RN7aQYTLkp8
http://www.youtube.com/watch?v=Gl-tzfr6IyE
宮崎駿監督の「公式引退の辞」は次の通りです。
「ぼくは、あと10年は仕事をしたいと考えています。自宅と仕事場を自分で運転して往復できる間は、仕事をつづけたいのです。その目安を一応“あと10年”としました。
もっと短くなるかもしれませんが、それは寿命が決めることなので、あくまでも目安の10年です。
ぼくは長編アニメーションを作りたいと願い、作って来た人間ですが、作品と作品の間がずんずん開いていくのをどうすることもできませんでした。要するにノロマになっていくばかりでした。
“風立ちぬ”は前作から5年かかっています。次は6年か、7年か……それではスタジオがもちませんし、ぼくの70代は、というより持ち時間は使い果されてしまいます。
長編アニメーションではなくとも、やってみたいことや試したいことがいろいろあります。やらなければと思っていること――例えばジブリ美術館の展示――も課題は山ほどあります。
これ等は、ほとんどがやってもやらなくてもスタジオに迷惑のかかることではないのです。ただ家族には今までと同じような迷惑をかけることにはなりますが。
それで、スタジオジブリのプログラムから、ぼくをはずしてもらうことにしました。
ぼくは自由です。といって、日常の生活は少しも変わらず、毎日同じ道をかようでしょう。土曜日を休めるようになるのが夢ですが、そうなるかどうかは、まぁ、やってみないと判りません。
ありがとうございました。」

風立ちぬ
宮崎駿監督の長編作品からの引退は寂しい限りですが、この引退は長編作品からのもの。
ジブリ美術館や他でのこれからのさらなる活躍に期待したいですね。

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