「終戦のエンペラー」鑑賞。日本人プロデューサーの元、アメリカの視点で描いた終戦後の日本の再建の物語。

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「終戦のエンペラー」鑑賞。
終戦のエンペラー02
日本人プロデューサーの元、アメリカ人スタッフがアメリカの視点で描いた終戦後の日本の再建の物語。今まで語られることのなかった終戦の事実が見えてきます。マッカーサー元帥を演じたトミー・リー・ジョーンズを初め、豪華な日本人俳優陣の共演もさすがです。

1. 1945年、第二次世界大戦、終結。終戦直後の日本でマッカーサーが命じた極秘調査とは?
実話をもとに、日本の再建というテーマを深く伝えるためのフィクションを織り交ぜた企画を立ち上げたのは、日本人女性プロデューサー・奈良橋陽子野村祐人の親子。宮内省の側近として昭和天皇に仕えた祖父の関屋貞三郎から聞いた話を元に「真珠の耳飾りの少女」、「ハンニバル・ライジング」のピーター・ウェーバーが映画化。
戦争を始めたのは本当は誰なのか、終わらせたのは誰か?マッカーサーと天皇が並ぶ写真が写された理由とは?崩壊した日本の新たなる礎は、いかにして築かれたのか?
日本人プロデューサーの元、アメリカ人スタッフがアメリカの視点で描いた終戦後の日本の再建。
今まで描かれることのなかった真実の物語が深く心に刺さってきます。

2. マッカーサー元帥の指示の元に進められる極秘調査
マッカーサー元帥にはトミー・リー・ジョーンズ。ちょっと美化され過ぎの感もありますが、マッカーサー元帥の偉大さを見事に演じてくれています。
マッカーサー元帥の指示の元、調査を進めるボナー・フェラーズ准将には「LOST」のマシュー・フォックス
連合国軍総司令部に於ける唯一の親日将校として調査を進め、日米の懸け橋となった実在の人物を好演。
emperor
実在の記録には日本の”友人”を訪ねたと書き残されていたことから架空の人物”アヤ”との物語が誕生。この二人のやりとりが誕生したことで賛否両論が生まれているようですが、この話があるからこそフェラーズ准将が浮き彫りにされています。

3. マッカーサー元帥と昭和天皇が並ぶ写真の意味
昭和天皇を演じるのは片岡孝太郎。片岡孝太郎でありながら、昭和天皇になりきった姿には神々しささえ感じてしまい、マッカーサー元帥との謁見のシーンでは鳥肌が立ってしまうくらいです。
片岡孝太郎が演じているからこその迫力で、二人が並ぶ写真の意味がさらに深く感じられます。
終戦のエンペラー_場面01

4. 西田敏行、夏八木勲、伊武雅刀ほか豪華な日本人俳優陣が共演
架空の人物”アヤ”には初音映莉子。伯父の鹿島大将には西田敏行。妻には桃井かおり
フェラーズ准将と展開する数々の話が架空でありながらも物語をさらに深くしてくれます。
内大臣として天皇を補佐する宮内次官の関谷貞三郎には夏八木勲、内大臣の木戸幸一には伊武雅刀
東條英機には火野正平、近衛文麿には中村雅人と調査を受ける人々も豪華絢爛で、出てくるだけで迫力があります。特に宮内次官の関谷貞三郎が天皇陛下を影で支える姿には心打たれます。
終戦のエンペラー
終戦記念日を前にしたこの時期だからこそ見ておいたほうがいい作品ではないでしょうか。
今まで語られることのなかった第二次世界大戦の終戦の事実。大スクリーンで見るべき価値のある作品です。

「終戦のエンペラー」公式サイト

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