「31年目の夫婦げんか」鑑賞。誰でもぶち当たる悩みや迷いに「希望は湧き出る」ことを教えてくれます。

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メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズ共演の「31年目の夫婦げんか」鑑賞。
31年目の夫婦げんか
夫婦の問題だけでなく、誰でもぶち当たる悩みや迷いのことを考えさせてくれつつ、「希望は湧き出る」ということを語ってくれます。倦怠気味の夫婦を演じるメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズ、そしてカウンセラーを演じるスティーヴ・カレル。この三人のアンサンブルは見事です。

1. “Hope springs eternal in the human breast.”
「31年目の夫婦げんか」の原題は“Hope Springs”。結婚31年目のちょっと倦怠気味の夫婦がカウンセリングを受けに海辺の小さな町の名前が”グレート・ホープ・スプリングス”。そして英語の諺で”Hope springs eternal in the human breast.”、意味は「人の胸に希望は永遠に湧き出る」
日本語と英語のタイトルともに内容をずばり表現してくれています。
「プラダを着た悪魔」のデヴィッド・フランケル監督が「希望は湧き出る」ということを語ってくれます。

2. 結婚31年目の夫婦を演じるメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズの二人の共演
結婚31年目のちょっと倦怠気味の夫婦のケイとアーノルドを演じたメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズ。
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前向きに自分を変えようとするケイにはメリル・ストリープ。今回は等身大の普通の主婦を演じていて、誘っても振り向いてくれない夫にやきもきするケイを好演。ちょっとしたしぐさや表情でケイの気持ちを表現していて、さすがの演技です。またケイが大人なのに可愛く感じたりもします。
またすっかり倦怠気味の夫のアーノルドにはトミー・リー・ジョーンズ。妻が誘っても振り向こうともせずにケーブルテレビのゴルフ番組ばかり見て、規則正しいアーノルドを好演。自分のことに自信を持ち、ちょっと自信過剰で頑固なアーノルドにはぴったりです。

3. “カップル集中カウンセリング”の医師を演じるスティーヴ・カレル
ケイとアーノルドの二人が受ける”カップル集中カウンセリング”のフェルド医師を演じるのは「40歳の童貞男」、「ゲット スマート」、「ラブ・アゲイン」のスティーヴ・カレル
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今まではコミカルな役が多くて、今回もちょっとオーバーアクションの医師を演じるのかと思っていたら、今回はいたって真面目なカウンセラー。倦怠気味の夫婦をカウンセリングすることで二人の本音をうまく導き出していく役を好演。真面目な役ながら、スティーヴ・カレルならではの表情を見せてくれ、際どい課題を次々に出していく姿をさらっと見せてくれます。

4. 結婚って何?夫婦って?人生を共に歩むってどういうこと?
この二人の夫婦がカウンセリングでぶち当たる様々なことを見ていると、夫婦の問題だけでなく、誰でもぶち当たる悩みや迷いのことを考えさせられます。
オープニングの二人のすれ違い、カウンセリングを受けた後の二人のレストラン、映画館でのやり取りが笑いを誘いつつも、心に深く刺さってきます。
カウンセリングの成果の二人は…
エンドクレジットの最後まで楽しませてくれ、最後は心が温かくなり、にっこりさせてくれるそんな作品です。

「31年目の夫婦げんか」公式サイト

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