アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン共演「ヒッチコック」鑑賞。
「サイコ」の製作から成功に至るまでのヒッチコックの知られざる物語と苦悩が見事描かれていて、ヒッチコック・ファンだけでなく、映画ファンにはたまらないシーンが満載。
アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの迫力あふれる演技も見所です。
1. 「サイコ」の製作から成功に至るまでのヒッチコックの知られざる物語
アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支え続けた優れた映画編集者にして、脚本家であり、生涯ただ一人の妻アルマ・レヴィル二人の「サイコ」の製作から成功に至るまでの道のりと知られざる物語を「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシがアンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン共演で映画化。
「サイコ」や「ヒッチコック劇場」のオープニング・シーンなど名シーンの数々が散りばめられていて、ヒッチコック・ファンだけでなく、映画ファンにはたまらないシーンが満載で、楽しめます。
オープニングは「ヒッチコック劇場」のオープニングのシーンが再現されていて、シャルル・グノー作曲のテーマ曲「操り人形の葬送行進曲」とともにヒッチコックが語ってくれて、思わず懐かしくなってしまいます。
また音楽はダニー・エルフマンでテーマ曲などヒッチコックの音楽をうまく活かしながら、耳に残る旋律を聞かせてくれます。
2. アルフレッド・ヒッチコックを演じるアンソニー・ホプキンス
アルフレッド・ヒッチコックにはアンソニー・ホプキンス。特殊メイクを施して、ヒッチコックになりきって、ヒッチコックに似たしゃべり方も披露。
アンソニー・ホプキンスが出てくるだけで迫力あふれる印象を残してくれます。
ただヒッチコックになりきろうとしても、やはり名優のアンソニー・ホプキンスならではの演技になっていて、アンソニー・ホプキンスの演技を楽しむだけでも見る価値があります。
「サスペンスの神様」のヒッチコックの苦悩が堪能できます。
3. ヒッチコックを支え続けた生涯ただ一人の妻アルマ・レヴィルを演じるヘレン・ミレン
彼を支え続けた優れた映画編集者にして、脚本家であり、生涯ただ一人の妻アルマ・レヴィルを演じるのはヘレン・ミレン。
アンソニー・ホプキンスに負けないだけの演技を披露してくれていて、影の主役といっても過言ではないアルマ・レヴィルを好演。
「サイコ」を撮影していくうちにヒッチコックとの関係にもほころびが生まれ、30年間のわだかまりが噴き出すシーンは圧巻です。
いかに二人が苦難の中、「サイコ」を生み出したのか。
この映画を見ていると「サイコ」をもう一度見たくなりました。
4. 「サイコ」の重要な役どころを演じるスカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビール
「サイコ」でマリオン・クレインを演じるジャネット・リーにはスカーレット・ヨハンソン、マリオンの妹のライラ・クレイン役のヴェラ・マイルズにはジェシカ・ビール。
オリジナルの役になりきった演技を披露してくれていて、二人の撮影シーンを見ているとオリジナルでもう一度確認したくなりました。
オープニングではのテーマ曲「操り人形の葬送行進曲」とともに「ヒッチコック劇場」のオープニング・シーンが再現されていて、思わず懐かしくなりましたが、一番なじみのある声が実は熊倉一雄だったんだな、と実感させられました。
アルフレッド・ヒッチコックの名作「サイコ」をもう一度見たくなり、映画館を出たときには「操り人形の葬送行進曲」を思わず口ずさんでしまいました。