1月30日はジーン・ハックマンの誕生日。出演作でどの作品が好きですか?
ジーン・ハックマンは1930年1月30日にカリフォルニア州サン・バーナディノで生まれました。
30歳を過ぎてから、俳優を志すようになり、1967年「俺たちに明日はない」で主人公クライドの兄役で注目を集め、第2回全米批評家協会賞の助演男優賞を受賞。
1972年「フレンチ・コネクション」でアカデミー賞主演男優賞、「ミシシッピー・バーニング」でベルリン国際映画祭男優賞、「許されざる者」でアカデミー賞助演男優賞、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」でゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門の男優賞を受賞してきました。
ほかにも「スケアクロウ」、「クリムゾン・タイド」など幅広い作品に出演してきました。
★「フレンチ・コネクション」(原題 The French Connection)
実在したニューヨーク市警の刑事と実際に起こった麻薬密輸事件を基にした小説をウィリアム・フリードキン監督が映画化した犯罪アクション。
1972年2月12日(土)公開。
マルセイユとニューヨークを結ぶ麻薬取引のルートを背景に”ポパイ”ことドイル刑事が麻薬組織壊滅に執念を燃やす…
第44回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞の5部門受賞。
ジーン・ハックマンはジミー・ドイル刑事を演じ、第44回アカデミー賞で主演男優賞を受賞。
実話を基にドキュメンタリー・タッチとカーチェイス、迫真のアクションで描いた犯罪アクション。何度見ても色あせることのない傑作です。
★「スケアクロウ」(原題 Scarecrow)
ジェリー・シャッツバーグ監督がアル・パチーノ共演で男同志の深い友情を描いたロードムービー。
1973年9月22日(土)公開。
ヒッチハイクの途中で偶然出会った性格のまったく違う2人の男。共に旅を続けながら友情を深めていく…
第26回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールと国際カトリック映画事務局賞を受賞。
ジーン・ハックマンは刑期を終えて出所したばかりマックスを演じ、元船員のライオンとカリフォルニアの乾いたハイウェイで出会い、友情を深めていく…
ジーン・ハックマンとアル・パチーノの共演が光るアメリカン・ニューシネマの傑作です。
★「ミシシッピー・バーニング」(原題 Mississippi Burning)
公民権運動家の殺害事件という衝撃的な実話をベースに奇才アラン・パーカー監督がウィレム・デフォー共演でアメリカのタブーに挑んだ社会派サスペンス。
1989年3月4日(土)公開。
1964年の夏、行方を絶った三人の公民権運動家の捜査のためミシシッピーにやって来た二人のFBIエージェントが予想以上に厚い人種差別の壁に阻まられながら捜査を繰り広げる…
第61回アカデミー賞で撮影賞を受賞。
ジーン・ハックマンはたたき上げのFBI捜査官のルパート・アンダーソンを演じ、ベルリン国際映画祭男優賞を受賞。
アメリカ南部の暗部を描いたサスペンスの傑作で、ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォーの演技が光ります。
★「許されざる者」(原題 Unforgiven)
クリント・イーストウッドが製作、監督、主演を務めた西部劇の名作。
1993年4月24日(土)に公開され、配収4.5億円。
かつて悪名を馳せていたマーニーが若いガンマンが賞金稼ぎの話を持ち掛けられ、昔の仲間と共に最後の追跡の旅に出る…
第65回アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、編集賞の4部門を受賞。
ジーン・ハックマンは残忍さを併せ持つ保安官ビル・タゲットを演じ、第65回アカデミー賞と第50回ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞を受賞。
クリント・イーストウッド監督が”私がウエスタン映画について思っていたこと全てを要約した現代の古典作品だ”と語っただけある西部劇の傑作です。
★「クリムゾン・タイド」(原題 Crimson Tide)
トニー・スコット監督がデンゼル・ワシントン共演で核戦争危機をめぐるポリティカル・サスペンス。
1995年10月10日(土)に公開され、配収6億円。
第三次世界大戦の危機が迫る中、核兵器を搭載した米海軍の原子力潜水艦アラバマ内で繰り広げられるベテラン艦長と新任副長の対立を描く…
ジーン・ハックマンは原子力潜水艦アラバマの艦長のフランク・ラムジー大佐を演じ、原子力潜水艦アラバマの中でデンゼル・ワシントン演じる新任副長のロン・ハンター少佐との確執と闘いを手に汗握る緊迫感で繰り広げる…
潜水艦の中で男と男の確執と闘いが、手に汗握る緊迫感で繰り広げられ、ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの迫真の演技が光ります。
★「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(原題 The Royal Tenenbaums)
ウェス・アンダーソン監督がアンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティラー共演で天才ファミリー”テネンバウム家”の再生を描いたヒューマン・コメディ。
2002年9月7日(土)公開。
かつて”天才ファミリー”と脚光を浴びながらもいつしか家族崩壊してしまった”テネンバウム家”が一家の大黒柱・ロイヤルの余命6週間となった20年後に再びひとつ屋根の下に暮らし、”家族”を再構築していく…
ジーン・ハックマンは”テネンバウム家”の大黒柱のロイヤル・テネンバウムを演じ、第59回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門の男優賞を受賞。
ウェス・アンダーソン監督が豪華俳優陣共演で描いた家族愛の物語。ちょっとぶっ飛んだ家族愛ながら、ウェス・アンダーソンの独特の世界にはまります。
2002年に第66回ゴールデン・グローブ賞で功労賞にあたるセシル・B・デミル賞を受賞。2004年のインタビューで俳優業の引退を公言してしまい、残念な限りですが、ジーン・ハックマンの出演作でどの作品が好きですか?