2011年3月11日から6年。あの時期に公開されていた映画。どの作品が印象深いですか?
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。
その時期に公開されていた映画。
公開中だったクリント・イーストウッド監督の「ヒア アフター」は公開中止。
第83回アカデミー賞4部門受賞の「英国王のスピーチ」、アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ共演の「ツーリスト」、ファンタジー・アドベンチャーの第3弾「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」、翌日12日(土)に公開されたディズニー・アニメーション「塔の上のラプンツェル」、岡田准一主演の「SP 革命篇」は計画停電や自粛ムードの影響をかなり受けましたが、夢と希望をもたらしてくれました。
★「ヒア アフター」(原題: Hearafter)
クリント・イーストウッド監督、マット・デイモン主演の死と生をめぐる感動的なストーリーを綴ったヒューマン・ドラマ。
2011年2月19日(金)に公開され、興収6.97億円。
幼い頃から死後の世界と特別な繋がりを持つジョージ。臨死体験をしたジャーナリストのマリー。最愛の人を失った小学生のマーカス。死に直面した3人が出会い、生きる喜びを見つけていく姿を描く…
死者と繋がることができる特殊な能力を呪う男。死を体験した女性。兄の死から立ち直れない少年。この三人の人間模様をクリント・イーストウッドが痛いほど優しく描いていて、人生に対して前向きに暖かい気持ちにさせてくれます。
★「英国王のスピーチ」(原題 The King’s Speech)
現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をトム・フーバー監督がコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ共演で映画化したヒューマン・ドラマ。
2011年2月26日(金)に公開され、興収18.2億円。
子供の頃から吃音に悩み、人前で話せない内気なジョージ6世が英国王に就任。妻や言語療法士の助けを借りて、国民の心をひとつにすべく渾身のスピーチに挑む…
第83回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4部門を受賞。
アカデミー賞を受賞しているだけあって、コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーターの演技はすばらしく、セリフひとつひとつや音楽にも気品があふれる作品です。
★「ツーリスト」(原題: The Tourist)
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが初共演を果たし、水の都ヴェネチアで繰り広げられるサスペンス・ミステリー。「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクが監督。
2011年3月5日(金)に公開され、興収18.7億円。
ベネチアを訪れた1人の旅行者が見知らぬ美女に声を掛けられたことから知らぬうちに巨大な陰謀に巻き込まれてゆく…
アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップという豪華な二人の共演で繰り広げられるサスペンス・ミステリー。二人の共演とヴェネチアの魅力が満載です。
★「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」(原題 The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader)
C・S・ルイスの児童文学をマイケル・アプテッド監督が映画化したファンタジー・アドベンチャーの第3弾。
2011年2月25日(金)に公開され、興収26.9億円のヒット。
ナルニアの海を舞台にペベンシー兄妹とカスピアン王子たちがナルニアを悪から守る7本の魔法の剣を探すため、神秘の島々を巡る新たな冒険の旅へ繰り出していく…
前2作の流れを受けた王道のファンタジー作品で、安心して楽しめます。
★「塔の上のラプンツェル」(原題 Tangled)
グリム童話の”髪長姫”を元にしたディズニー長編アニメーション第50作記念のディズニー長編アニメーション。監督は劇場初長編となるネイサン・グレノと「ボルト」のバイロン・ハワード。
2011年3月12日(土)に公開され、興収25億円。
「リトル・マーメイド」、「美女と野獣」のころのディズニー・アニメが復活し、手描きアニメーションで作り上げてきた伝統に最新の3DCG技術を融合。
“魔法の髪”を持ち、18年間森の奥の塔の中で育てられ、毎年誕生日に舞い上がる無数の”灯り”に憧れる生活を送っていたラプンツェル。出会ったお尋ねもののフリンとともに冒険に旅立ち、新しい出会いなどを通して本当の自分を探す…
グリム童話の”髪長姫”を元にピクサー・スタジオのジョン・ラセターと「美女と野獣」の伝説的アニメーターのグレン・キーンらの手により、<伝統>と<新しさ>を見事に融合させた作品に仕上がっていて、アラン・メンケン節たっぷりの音楽も久しぶりに楽しめます。
★「SP 革命篇」
岡田准一主演の人気TVシリーズの劇場版完結編。謎に包まれたエンディングの真相を明らかにする。
2011年3月12日(土)に公開され、興収入33億円。
官房長官を狙ったテロ事件発生後、井上の尾形に対する不信感が高まる中、国会議事堂がテロリストによって占拠される事件が発生。尾形の「野望」がついに明らかになる…
国会議事堂を占拠し、革命を起こそうとするまでの描かれ方は緊張感とスピード感があり、岡田准一演じる井上と堤真一演じる尾形の対決はすごみがあり、迫力満点です。
いろいろな想いがあると思いますが、どの作品が印象深いですか?