8月18日は映画監督のロマン・ポランスキーの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
ロマン・ポランスキーは 1933年8月18日にフランスのパリで生まれました。
第二次世界大戦時に「ユダヤ人狩り」から逃れるため転々と逃亡。この体験がロマン・ポランスキーの作品に深く影響を与えることとなりました。
オカルトホラー映画「ローズマリーの赤ちゃん」を監督、「チャイナタウン」でアカデミー賞脚本賞を受賞。
「戦場のピアニスト」でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー賞監督賞ほか3部門を受賞。
「オリバー・ツイスト」、「ゴーストライター」、「おとなのけんか」などを監督してきました。
ロマン・ポランスキー監督の主な監督作品は次の通りです。
★「ローズマリーの赤ちゃん」(原題 Rosemary’s Baby)
ミア・ファロー主演によるオカルトホラー映画の先駆的名作。
1969年1月11日(土)公開。
マンハッタンの古いアパートに引っ越してきた夫婦。やがて妻のローズマリーは妊娠するが、アパートでは奇妙な出来事が進行していく…
ルース・ゴードンが第41回アカデミー賞、第26回ゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を受賞。
古典的なミステリー映画の傑作で、ロマン・ポランスキー監督の演出が冴えわたります。
★「チャイナタウン」(原題 Chinatown)
ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ共演で描いたハードボイルド・ミステリーの傑作。
1975年4月12日(土)公開。
1930年代のロサンゼルス。私立探偵のジェイクは建築技師の妻のモーレイ夫人から浮気調査を依頼されるが政治的陰謀に巻き込まれていく…
第47回アカデミー賞で脚本賞、第32回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門で作品賞、ジャック・ニコルソンが男優賞、監督賞、脚本賞を受賞。
大人のための極上ミステリーで、ジャック・ニコルソンの演技が光ります。
★「戦場のピアニスト」(原題 The Pianist)
エイドリアン・ブロディ主演で実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの実体験を綴った回想録を映画化した戦争ドラマ。
2003年2月15日(土)に公開され、興収34.5億円の大ヒット。
ナチスの迫害をくぐり抜け、奇跡的に生還したポーランドのピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの壮絶な体験を描く…
第55回カンヌ国際映画祭でパルムドール、第75回アカデミー賞で監督賞、エイドリアン・ブロディが主演男優賞、脚色賞の3部門を受賞。
戦火を奇跡的に生き延びたピアニストとその生還に関わった人々の姿を、過剰な演出を抑え事実に基づき静かに力強く描いていて、ロマン・ポランスキー監督の渾身の一作です。
★「オリバー・ツイスト」(原題 Oliver Twist)
チャールズ・ディケンズの名作をバーニー・クラーク、ベン・キングズレー共演で映画化。19世紀ロンドンの街並みを舞台に幸福を求める少年の冒険と成長を描いた文芸ドラマ。
2006年1月28日(土)に公開され、興収8.3億円。
救貧院を追放されたオリバー・ツイストは一路ロンドンを目指す。やがて、窃盗団に拾われたオリバーは恐ろしい事件に巻き込まれていく…
チャールズ・ディケンズの名作をロマン・ポランスキー監督が忠実に映画化。ロマン・ポランスキー監督ならではの重厚なドラマが楽しめます。
★「ゴーストライター」(原題 The Ghost Writer)
ロバート・ハリスのベストセラー小説をユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン共演で映画化したサスペンス・ミステリー。
2011年8月27日(土)公開。
元英国首相ラングの自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター。取材を進めるうちに、ラングの過去に違和感を覚えるようになり、巨大な渦にはまっていく…
第60回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)、第23回ヨーロッパ映画賞で作品賞、監督賞、男優賞、脚本賞、音楽賞、プロザクションデザイン賞の6部門を受賞。
サスペンス映画の王道という感じで、オープニングからラストまで気品と緊張感あふれる展開で、ユアン・マクレガーとピアース・ブロスナンの共演も豪華で、緊迫感をさらに増加させてくれます。
★「おとなのけんか」(原題 Carnage)
オリヴィエ賞とトニー賞に輝いた舞台劇をジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット共演で映画化したコメディ・ドラマ。
2012年2月18日(土)公開。
子ども同士のケンカを解決するため集まったロングストリート夫妻とカウアン夫妻の2組の夫婦が、それぞれに抱える不満や本音をぶつけながら仁義なきバトルを繰り広げる…
二組の夫婦の大人げないケンカがリアルタイムで進行する密室劇。時間とともに過激になり、酔っ払ったあげくに…4人のやりとりは笑わせてくれつつ、風刺もチクリ。79分があっという間で楽しめます。
ロマン・ポランスキーの監督作でどの作品が好きですか?