日別アーカイブ: 2019年8月14日

8月15日は終戦の日。太平洋戦争を描いた映画でどの作品が心に残っていますか?




8月15日は終戦の日。太平洋戦争を描いた映画でどの作品が心に残っていますか?

8月15日は終戦の日1945年8月15日の正午に天皇陛下による玉音放送が行われ、国民にポツダム宣言受諾が伝えられました。
太平洋戦争を描いた作品では半藤一利のノンフィクションを岡本喜八監督、原田眞人監督がそれぞれ映画化した「日本のいちばん長い日」、高畑勲監督「火垂るの墓」、クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」、役所広司主演「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」、宮崎駿監督「風立ちぬ」、岡田准一主演「永遠の0」など。どの作品が心に残っていますか?

「日本のいちばん長い日」
半藤一利のノンフィクションを映画化した太平洋戦争終結の日群像歴史ドラマ大作。
太平洋戦争終結の日、宮城内地下防空壕の御前会議から天皇陛下の玉音放送に至るまでの緊迫の24時間を克明に描く…
岡本喜八監督三船敏郎加山雄三共演で映画化。

1967年8月3日(土)公開。
157分と長尺ながら最初から最後まで緊張感を持続させ、数多くの登場人物を描き切った岡本喜八監督の手腕が光る名作です。

原田眞人監督役所広司本木雅弘共演で映画化。

2015年8月8日(土)に公開され、興収13.2億円。
原田眞人監督らしく最初から最後まで緊迫感あふれるストーリー展開の連続。昭和天皇を演じ切った本木雅弘初め、陸軍大臣の阿南惟幾演じる役所広司、首相の鈴木貫太郎を演じる山崎努ほか俳優陣の迫真に迫った演技にはうならされます。

「火垂るの墓」

直木賞を受賞した野坂昭如の小説高畑勲監督が映画化した戦争アニメ。
1988年4月16日(土)に「となりのトトロ」と同時公開され、配収5.9億円。
終戦間近の神戸。清太と節子の兄妹は空襲の中、母親を亡くし、小母の家へ身を寄せるが、生活が苦しくなるに従って小母とのいさかいが絶えなくなり、清太は家を出る決心をする。
横穴壕で新しい生活を始めるが、やがて食糧が尽きてしまう…
戦時中の幼いふたりの兄妹が懸命に生きる姿があまりにもリアルに描かれていて、目をそむけたくなりますが、見ておくべき作品です。

「硫黄島からの手紙」(原題 Letters from Iwo Jima)

クリント・イーストウッド監督渡辺謙二宮和也共演で硫黄島の戦いを日本側の視点から描いた戦争ドラマ。
2006年12月9日(金)に公開され、興収51億円。
硫黄島で36日間にも渡る熾烈な戦いを繰り広げた兵士たちの素顔が、数十年後に発見された手紙から次々と明かされていく…
二度と戦争を起こしてはいけないというシンプルなメッセージを、戦場で家族や仲間への愛を忘れない男たちの姿を通して訴えていて、渡辺謙、二宮和也ほか日本人俳優陣のアンサンブルが絶妙です。

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」

成島出監督役所広司主演で聯合艦隊司令長官の山本五十六を描いたドラマ。
2011年12月23日(土)に公開され、興収15.3億円。
命を賭して開戦に反対しながらも、真珠湾攻撃の指揮を執ることになった聯合艦隊司令長官の山本五十六の実像に迫る…
アメリカとの開戦に反対し続けた聯合艦隊司令長官の山本五十六が日米開戦の火ぶたを切らざるを得なかった過程を役所広司が迫真の演技で見せてくれ、太平洋戦争のことを改めて考えさせられる作品です。

「風立ちぬ」

宮崎駿監督が「月刊モデルグラフィックス」で連載していた漫画を自らが監督・脚本を手掛けたアニメーション。
2013年7月20日(土)に公開され、 興収120億円を挙げ、2013年No.1の大ヒット!!
実在した零戦設計者の堀越二郎と文学者の堀辰雄をモデルニ1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年技術者の堀越二郎の人生を描く…
ニューヨーク批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでアニメーション賞を受賞。
宮崎駿が描く空への憧れと大人の恋物語。宮崎駿監督の最高傑作ではないかと思えるくらいの作品で、深く感動させられました。久石譲の優しい調べと荒井由美の「ひこうき雲」がさらに感動を誘います。

「永遠の0」

零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラー小説山崎貴監督岡田准一主演で映画化したドラマ。
2013年12月21日(土)に公開され、興収87.6億円。
祖父の歴史を調べる孫の視点から”海軍一の臆病者”と呼ばれたパイロットの真実の姿を現代と過去を交錯させながら描く…
第38回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞の8部門受賞。
百田尚樹のベストセラーを山崎貴監督が過剰にならずに、現在と過去を交錯させながら描いた演出、岡田准一の深みのある演技、そしてサザンオールスターズの「蛍」がさらに感動を深くしてくれます。

太平洋戦争を描いた映画でどの作品が心に残っていますか?



ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード共演、ジョージ・ロイ・ヒル監督の犯罪ドラマ「スティング」、NHK BSプレミアムで8月15日(木)放送。




ジョージ・ロイ・ヒル監督ポール・ニューマンロバート・レッドフォード共演で描いた犯罪ドラマ「スティング」、NHK BSプレミアムで8月15日(木)放送。

ジョージ・ロイ・ヒル監督ポール・ニューマンロバート・レッドフォード共演で描いた犯罪ドラマ「スティング」(原題 The Sting)
1974年6月15日(土)に公開され、配収5.6億円。
1936年のシカゴを舞台に若い詐欺師のジョニー・フッカーは仲間の復讐のために伝説的詐欺師ゴンドルフとともにニューヨークの大物ロネガン相手に大バクチを企てる…
アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、音楽賞の7部門受賞。

1936年のシカゴの下町。若い詐欺師のジョニー・フッカーは仲間とともにニューヨークの大物ロネガンの手下の賭博の上がりをだまし取ってしまう。怒った組織は仲間の一人を殺害。仲間の復讐を誓ったフッカーは伝説の賭博師ゴンドルフを訪ねた。ゴンドルフはロネガンの名を聞いて目を光らせ、2人はロネガン相手に一世一代の大バクチを企てる…

「明日に向かって撃て!」のジョージ・ロイ・ヒル監督ポール・ニューマンロバート・レッドフォードと再びタッグを組んだ犯罪ドラマの傑作。
若い詐欺師のジョニー・フッカーにはロバート・レッドフォード、伝説的詐欺師のヘンリー・ゴンドーフにはボール・ニューマン
ギャングのボスのドイル・ロネガンにはロバート・ショウ
音楽はマーヴィン・ハムリッシュ
第46回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、音楽賞の7部門受賞。

二転三転する軽妙かつスリリングな物語展開と、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードの共演、意表をついたラストのドンデン返し、1930年代のムードを盛り上げるテーマ曲から衣装まで魅力満載な犯罪ドラマの傑作です。

★「スティング」(字幕スーパー)
NHK BSプレミアム
8月15日(木)
13:00~15:10

宮崎駿が脚本・監督を手掛けた冒険ファンタジー「千と千尋の神隠し」、金曜ロードSHOW!で8月16日(金)放送。




宮崎駿が脚本・監督を手掛けた冒険ファンタジー「千と千尋の神隠し」、金曜ロードSHOW!で8月16日(金)放送。

宮崎駿が脚本・監督を手掛けた冒険ファンタジー「千と千尋の神隠し」
2001年7月20日(土)に公開され、興収304億円を挙げ、歴代No.1の大ヒット。
現代日本を舞台に少女の成長と友愛の物語を描いた”自分探し”の冒険ファンタジー。
第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞第75回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞。

わがままで無気力な10歳の女の子の千尋は、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクや河の神などと出会い、様々な経験とふれあいを重ね、徐々に成長していく…

宮崎駿が脚本・監督を手掛けて作り上げた冒険ファンタジー。興収304億円を挙げ、日本歴代興行収入第1位の大ヒット。
声の出演は柊瑠美入野自由夏木マリ内藤剛志沢口靖子上條恒彦小野武彦菅原文太ほか。
音楽は久石譲
主題歌は木村弓の「いつも何度でも」
第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞第75回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞。

不思議な町で八百万の神様たちとともに繰り広げられる千尋の不思議な体験。宮崎駿監督が日本に古来から伝わる神話や民話を、現代を生きる少女の成長物語と見事に融合させ、何度見ても色あせることのない名作です。

★「千と千尋の神隠し」
日本テレビ 金曜ロードSHOW!
8月16日(金)
19:56~22:54



樹木希林の最後の出演作となったドイツ映画「命みじかし、恋せよ乙女」、8月16日(金)から全国順次公開。




2018年9月に他界した樹木希林が初めて出演した海外製作作品で最後の出演作となったドイツ映画「命みじかし、恋せよ乙女」(原題 Kirschbluten & Damonen)、8月16日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。

ドイツ出身のドーリス・デリエ監督が孤独なドイツ人男性と男の父親と親交のあった日本人女性が人生を取り戻すためにともに旅する姿を描く…

酒に溺れて仕事も妻子も失ったカールは、ドイツのミュンヘンで一人暮らしをしていた。孤独に苦しむ彼のもとに、ある日、ユウという日本人女性が訪れてくる。ユウは10年前に東京を訪れていたカールの父ルディと親交があり、ルディの墓と生前の家を見に来たと話す。カールは次第に彼女に惹かれていき、今度はユウの祖母に会うため日本へ向かう…

「フクシマ・モナムール」のドイツ人監督ドーリス・デリエが監督を手掛けたヒューマン・ドラマ。
仕事も妻子も失ったドイツ人のカールにはゴロ・オイラー。日本人のユウにはフィジカルシアターアーティストの入月絢
茅ヶ崎の老舗旅館「茅ヶ崎館」の女将には樹木希林。初めて出演した海外製作作品で最後の出演作。

人生を見失ったカールが日本で見つけた、驚きと悲哀と感動に満ちた真実。

「命みじかし、恋せよ乙女」公式サイト

「命みじかし、恋せよ乙女」公開劇場リスト