日別アーカイブ: 2018年1月18日

1月18日は映画監督の北野武の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?




1月18日は映画監督の北野武の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
Japanese director Kitano poses during the photocall of the movie "Outrage Beyond" at the 69th Venice Film Festival
北野武は1947年1月18日に東京都足立区で生まれました。
ビートたけしとしてコメディアン、タレントとして活躍し、1989年「その男、凶暴につき」で北野武の名前で映画監督デビュー。
1998年「HANA-BI」第54回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、1999年「菊次郎の夏」第52回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式参加、2003年「座頭市」第60回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、観客賞、オープン2003賞を受賞。

北野武の主な監督作品は次の通りです。
「その男、凶暴につき」
その男、凶暴につき
北野武の記念すべき第1回監督作品。無謀な捜査で異端児視されている刑事と麻薬組織の殺し屋との息詰まる対決を描いたバイオレンス・ドラマ。
1989年8月12日(土)に公開され、配収5億円。
一隻の釣り船で麻薬売人の惨殺死体が発見される。無謀な捜査で異端児視されている刑事の我妻諒介は捜査を進めるうちにひとりの男に辿り着く…
北野武の才覚が光るバイオレンス・ドラマの傑作です。

「キッズ・リターン」
キッズ・リターン
北野武が監督・脚本金子賢安藤政信共演の青春ムービーの傑作。
1996年7月26日(土)公開。
問題児の高校生・マサルとシンジは、カツアゲしようとした高校生の助っ人にKOされる。それを機にボクシングを始める…
二人の高校生の苦悩と葛藤が新鮮に描かれていて、久石譲の優しい音楽と金子賢、安藤政信の瑞々しい演技が光る青春ムービーの傑作です。

「HANA-BI」
HANA-BI
北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演で孤独な刑事の生き様を描いたヒューマン・ドラマ。
1998年8月24日(土)に公開され、配収3.5億円。
。部下の殉職と半身不随となった同僚に対する罪悪感に心を苛まれる刑事の西。彼は不治の病に冒された妻との残り僅かな時間のために、ある重大な決心をする…
第54回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。
どこまでも美しい北野映画の傑作です。

「菊次郎の夏」
菊次郎の夏
北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演で母を探す少年と中年男との旅を描いたロードムービー。
1999年6月5日(土)に公開され、配収2.2億円。
祖母と暮らす小学3年生の正男は、夏休みを利用して親に会いに行こうとする。それを心配した近所のおばさんは、無職の旦那・菊次郎に一緒に付いて行くよう命令する…
第52回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式参加作品
暴力や狂気に向き合ってきた北野監督だからこそ描いた優しさと笑いに包まれた映画。傑作です。

「座頭市」
座頭市
勝新太郎の代表作「座頭市」を、長年の念願でもあった北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演で映画化したアクション時代劇。
2003年9月6日(土)に公開され、興収28.5億円。
第60回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)、観客賞、オープン2003賞第28回トロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞を受賞。
監督自ら考案・指導したスピード感と迫力に満ちた殺陣をはじめ、タップダンスを披露するなどミュージカル的なシーンなど独自の解釈と工夫で描いていて、一級のエンターテイメント作品に仕上がっています。

「アウトレイジ」
アウトレイジ
北野武が監督・脚本・編集、ビートたけし主演三浦友和椎名桔平加瀬亮ほか豪華個性派俳優共演の「全員悪人」ヒーロー不在の衝撃的バイオレンス・アクション。
2010年6月12日(土)に公開され、興収7.5億円。
暴力団の内部抗争勃発!!金と権力のためだけに生きる男たちの生き残りを賭けた戦いと裏で渦巻く悲喜こもごもの権力争いの行方を過激な暴力描写によって描く…

続編として「アウトレイジ ビヨンド」が2012年10月6日(土)に公開され、興収14.5億円。
アウトレイジ ビヨンド
ビートたけし小日向文世三浦友和西田敏行高橋克典ほかが共演。
アウトレイジ(極悪非道)な男たちのヤクザ壊滅作戦X関東vs関西巨大抗争を描く…

5年ぶりの新作「アウトレイジ 最終章」が2017年10月7日(土)に公開され、興収15億円。

ビートたけし西田敏行塩見三省松重豊大森南朋ピエール瀧ほかが共演。
山王会VS花菱会の抗争の後、韓国に渡っていた大友が花菱会内部で内紛が勃発、韓国の済州島グループと一触即発の中、日本に戻ってくる…
芸達者な強面スターたちの競演に加えて、前作を上回る熾烈な駆け引きと騙し合い。
主役級の豪華なキャスト陣が権力闘争に明け暮れる暴力団を演じていて、ドスの効いたセリフの応酬や争いはさすがの迫力です。

これからもさらなる活躍が期待される北野武監督。監督作でどの作品が好きですか?



人気ジャーナリストのスクープ記事捏造事件をヘイデン・クリステンセン主演で映画化した「ニュースの天才」、BS朝日で1月19日(金)放送。




人気ジャーナリストのスクープ記事捏造事件ヘイデン・クリステンセン主演で映画化した「ニュースの天才」、BS朝日で1月19日(金)放送。

権威ある“THE NEW REPUBLIC”誌の記者のスクープ記事捏造事件ヘイデン・クリステンセン主演で映画化したドラマ「ニュースの天才」(原題 Shattered Glass)
2004年11月27日(金)公開。
権威ある”THE NEW REPUBLIC”誌編集部で最年少の記者スティーヴン・グラスのスクープ記事捏造事件を描く…

権威ある”THE NEW REPUBLIC”誌編集部で最年少のスティーヴン・グラスは政財界のゴシップなど数々のスクープをものにし、スター記者として成長していった。スティーヴンの態度は謙虚で控えめで、編集部での信頼も厚かった。しかし、ある時グラスの「ハッカー天国」という記事に他誌から捏造疑惑説が浮上。グラスは電話取材の依頼を受ける…

権威ある“THE NEW REPUBLIC”誌の記者のスクープ記事捏造事件を長編デビューとなるビリー・レイ監督が映画化。
“THE NEW REPUBLIC”誌の記者スティーヴン・グラスにはヘイデン・クリステンセン
編集長のチャックにはピーター・サースガード
クロエ・セヴィニースティーヴ・ザーンほかが共演。

米国のジャーナリズムの暗部をスキャンダラスに暴きながらも、骨太な人間ドラマとしても見応えある意欲作です。

★「ニュースの天才」(日本語吹替版)
BS朝日 金曜ストーリー
1月19日(金)
19:00~20:54



ドストエフスキーの小説「白痴」をロベール・ブレッソン監督が映画化した至高の寓話「バルタザールどこへ行く」、NHK BSプレミアムで1月19日(金)放送。




ドストエフスキーの小説「白痴」ロベール・ブレッソン監督が映画化した至高の寓話「バルタザールどこへ行く」、NHK BSプレミアムで1月19日(金)放送。

ドストエフスキーの小説「白痴」ロベール・ブレッソン監督が映画化した少女とロバの苛烈な運命を描いた至高の寓話「バルタザールどこへ行く」(原題 Au Hasard Balthazar)
1970年5月2(土)公開。
ピレネーの小村を舞台に教師の娘マリーとロバの”バルタザール”の苛烈な運命を描く…

ピレネーの小村。教師の娘マリーは農園主の息子ジャックと共に、生まれたばかりのロバに”バルタザール”と名前をつけ可愛がる。やがてジャックの一家は引っ越し、”バルタザール”はどこかへ引き取られる。それから10年後、鍛冶屋でこき使われていた”バルタザール”は逃げ出し、マリーの元に。再会にマリーは喜ぶが、彼女に想いを寄せるジェラールは”バルタザール”に嫉妬し、虐待を始める…

ドストエフスキーの小説「白痴」をフランスの巨匠ロベール・ブレッソンが監督・脚本を手掛けて映画化した至高の寓話。
教師の娘マリーには映画初出演のアンヌ・ヴィアゼムスキー
フィリップ・アスランナタリー・ショワイヤーヴァルテル・グレーンほかが共演。
第27回ヴェネツア国際映画祭で審査員特別表彰、イタリア批評家賞、国際カトリック映画事務局賞を受賞。

ロベール・ブレッソン監督が人間の本能と罪悪を至高の映像美で描いた傑作。アンヌ・ヴィアゼムスキーの無垢なあどけなさが光ります。

★「バルタザールどこへ行く」(字幕スーパー)
NHK BSプレミアム
1月19日(金)
24:15~25:52



ロシアが生んだスーパーヒーロー映画「ガーディアンズ」、見たいですか?




「クライム・スピード」のサリク・アンドレアシアン監督が描いたロシア発のヒーロー・アクション「ガーディアンズ」(原題 Zashchitniki、英題 The Guardians)、1月20日(土)公開。
まさにロシア版「X-MEN」、見たいですか?

かつて超人部隊計画で生み出された超人たちが国家を危機に陥れようと自らも超人となった組織の科学者とバトルを繰り広げる…

冷戦下のソビエト。違法な遺伝子操作で特殊能力を持つ兵士による超人部隊が作られようとしていたが、科学者のクラトフの裏切りにより研究所は爆破され、超人たちも姿を消してしまう。50年後、超人化したクラトフがロシアの崩壊を画策。獣化能力を持つ科学者アルススらかつて行方をくらました4人の超人は、クラトフを倒すため再び集まり、”ガーディアンズ”を結成する…

「クライム・スピード」のサリク・アンドレアシアン監督が描いたヒーロー・アクション。
獣化能力を持つ天才科学者アルススにはアントン・パンプーシュニー、超音速の剣の達人ハンにはサンザール・マディエフ、念動力を操る賢人レアにはセバスチャン・シサク、擬態化する美女クセニアにはアリーナ・ラニナ

驚異的能力を持つ超人たちが国家を救うために戦うロシア発のアクション。まさにロシア版「X-MEN」。楽しみです。

「ガーディアンズ」公式サイト

「ガーディアンズ」公開劇場リスト