映画監督のマイク・ニコルズ氏が心不全のため死去されました。一番心に残っているのはどの作品ですか?
映画監督のマイク・ニコルズ氏が11月19日に心不全のため83歳で死去されました。
「卒業」、「ワーキング・ガール」など名作を監督してきただけに残念でなりませんが、心よりご冥福をお祈りします。
マイク・ニコルズ氏の監督作で一番心に残っているのはどの作品ですか?
マイク・ニコルズは1931年11月6日にドイツのベルリンで生まれました。
オフ・ブロードウェイの舞台に出演し、演出も手がけるようになり、ブロードウェイで活躍し、トニー賞を7つ受賞。
1966年「バージニア・ウルフなんかこわくない」で映画監督としてデビュー。1968年「卒業」でアカデミー賞監督賞を受賞しました。
史上9人しかいないアカデミー賞、トニー賞、グラミー賞、エミー賞の4賞受賞者の一人です。
★「卒業」(原題 The Graduate)
ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス共演のアメリカン・ニューシネマの名作。
1968年6月8日(土)公開。
大学を卒業し、周囲の期待も高まるばかりのベンジャミンは中年女性のロビンソン夫人と虚無感を抱えつつも逢瀬を重ねていた。彼女の娘であるエレンと出会った彼は、次第にエレンに惹かれていく…
主題歌はサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」。
第40回アカデミー賞で監督賞を受賞。
サイモン&ガーファンクルの音楽、語り継がれるラストシーン。若かりしダスティン・ホフマンの名演が光るアメリカン・ニューシネマの傑作です。
★「ワーキング・ガール」(原題 Working Girl)
メラニー・グリフィス、シガーニー・ウィーバー、ハリソン・フォード共演で証券業界を舞台にビジネスと恋に賭けた女の闘いとアメリカン・ドリームを描いたサクセス・ストーリー。
1989年5月6日(土)に公開され、配収8億円。
証券会社に勤めるテスは女性重役キャサリンの才媛ぶりに憧れをいだいていたが、彼女は陰でテスの企画をこっそり盗んでいたことを知り、一念発起する…
第61回アカデミー賞でカーリー・サイモンの”Let The River Run”が主題歌賞、第46回ゴールデン・グローブ賞コメディ・ミュージカル部門で作品賞、主演女優賞、助演女優賞、主題歌賞の4部門を受賞。
いつ見ても元気をもらえるサクセス・ストーリーの傑作です。
★「クローサー」(原題 Closer)
ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェン共演で男女4人の複雑に絡み合った恋愛模様を描いた大人のラブ・ストーリー。
2005年5月21日(土)に公開され、興収3.8億円。
ロンドンで引き寄せられるように巡り会ったフォトグラファー、小説家、ストリッパー、そして医師。4人の男女が嘘と真実の狭間で複雑に絡み合っていく…
ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェンの演技が光る、大人のラブ・ストーリーの傑作です。
★「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(原題 Charlie Wilson’s War)
トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン共演でたったひとりで米ソの冷戦を終結させたテキサス州の下院議員の活躍を描いた社会派ドラマ。
2008年5月17日(金)に公開され、興収4.6億円。
ソ連に攻め入られ悲惨な戦場と化したアフガニスタンの映像を目にしたチャーリー・ウィルソン議員は、たったひとりで小国を守るための一大プランを計画する…
実話を元にコミカルなタッチで描いていて、トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンの名演が光ります。
他にも1983年「シルクウッド」、1988年「ブルースが聞こえる」、1991年「心の旅」など数多くの作品を監督してきたマイク・ニコルズ氏。
今回の訃報は残念でなりません。心よりご冥福をお祈りします。
マイク・ニコルズ氏の監督作で一番心に残っているのはどの作品ですか?