2月12日は映画監督のダーレン・アロノフスキーの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
ダーレン・アロノフスキーは1969年2月12日にニューヨークのブルックリンで生まれました。
1998年「π」でサンダンス映画祭の最優秀監督賞を受賞。
その後「レクイエム・フォー・ドリーム」、「ファウンテン 永遠につづく愛」を監督し、2008年「レスラー」が第65回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞、2010年「ブラック・スワン」で第83回アカデミー賞で監督賞にノミネートされ、ナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞しました。
最新作「マザー!」は物議を醸し、日本では公開中止となりました。
ダーレン・アロノフスキーの主な監督作は次の通りです。
★「π」(原題 Pi) 監督・脚本
ショーン・ガレット、マーク・マーゴリス共演で世界を解明する究極の数字に取り憑かれた男を描いた異色のSFサスペンス。
1999年7月10日(土)公開。
全ての出来事を数学で表せると信じ込んだ天才青年が株式コントロールを企むマフィアと、ユダヤの秘密結社から狙われる…
超低予算で製作されたにも関わらず、巧みな語り口と斬新な映像でサンダンス映画祭最優秀監督賞、インディペンデント・スピリット賞で新人脚本賞を受賞。
★「レクイエム・フォー・ドリーム」(原題 Requiem for a Dream) 監督・脚本
アメリカ現代文学の最高峰と賞されるヒューバート・セルビー・Jrの小説をエレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー共演で映画化したドラマ。
2001年7月7日(土)公開。
平凡に暮らす未亡人のサラとその息子のハリーが麻薬に身をやつし、人生を踏み外して破滅へと至るまでを描く…
「この映画はモンスター不在のホラー映画にしたかった。」と語っている通り、衝撃のすさまじい作品です。
★「ファウンテン 永遠につづく愛」(原題 The Fountain) 監督・脚本
ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ共演で描いた愛の叙事詩ファンタジー。
2007年7月14日(金)公開。
難病に侵された妻の死を受け入れられない医師の男が、不死を約束する<ファウンテン(生命の泉)>を探す旅に出る…
ヒュー・ジャックマンとレイタェル・ワイズの演技が光る、「生」と「死」をテーマにした奥深い作品に仕上がっています。
★「レスラー」(原題 The Wrestler) 監督・プロデュース
ミッキー・ローク主演で人気プロレスラーの孤独な後半生を描いた人間ドラマ。
2009年6月13日(金)公開。
栄華を極めた全盛期を過ぎ去り、すべてを失った元人気プロレスラーのランディはある日、心臓発作を起こして医師から引退勧告をされてしまう…
第66回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門でミッキー・ロークが主演男優賞、ブルース・スプリングスティーンが歌曲賞、第65回ヴェネチア国際映画賞で金獅子賞を受賞。
不器用なまでに“自分の生き場所”を求め続けた男のギリギリの生き様をダーレン・アロノフスキーらしい演出で見せつつ、ミッキー・ロークが自らの波瀾万丈の俳優人生と重ね合わせて哀愁いっぱいに熱演。
★「ブラック・スワン」(原題 Black Swan) 監督・プロデュース
アカデミー賞主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマン主演の心理サスペンス。
2011年5月11日(金)に公開され、興収23.9億円。
プリマドンナのニナが人間の明と暗の二面性を“白鳥”と“黒鳥”のパートで演じわけ、次第に禁断の魔性へと変貌していく…
第83回アカデミー賞、第68回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門でナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞。
ナタリー・ポートマンが正気と狂気を見事演じていて、最後のバレエのシーンは鳥肌ものでどこまでが正気なのか、どこからが狂気なのかわからなくなる…ものすごい迫力を見せてくれます。
★「ノア 約束の舟」(原題 Noah) 監督・プロデュース・脚本
ラッセル・クロウ主演で旧約聖書に登場する「ノアの方舟」の物語を映画化したスペクタクル大作。
2014年6月13日(金)に公開され、興収13.8億円。
すべてを滅ぼし新たな世界を創るという神のお告げを背負ったノアが人間同士の争いや家族への愛などに苦悩しながら課せられた使命に殉じていく…
神の啓示を信じ、箱舟建設に邁進するノアが、自らに課された使命と家族への愛の狭間で葛藤を深めるノアの姿をスペクタクルな映像とともにダーレン・アロノフスキー監督ならではの演出で表現しています。
★「マザー!」(原題 Mother!)
ジェニファー・ローレンス、ハビエル・バルデム共演のサイコ・スリラー。
全米では2017年9月15日(金)公開、日本では公開中止。
詩人と彼の若い妊婦の妻が不審な訪問者たちを招き入れたことから不穏な出来事が次々と起こり、平和な家庭は地獄のような悪夢と化していく…
全体に渡り不穏な空気が漂い、最後まで希望の光を見せることがなく、余りにも過激な内容に本国では物議を醸し、その余波を受けて日本では公開中止となってしまいました。
これからもさらなる活躍が期待されるダーレン・アロノフスキー監督。
監督作でどの作品が好きですか?