トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が1冊の本をめぐって繰り広げられる父と息子の軋轢と邂逅を描いたヒューマン・ドラマ「読まれなかった小説」(原題 Ahlat Agaci)、11月29日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
息子が書き上げた1冊の小説をきっかけに、分かり合えなかった父と息子の心が繋がっていく…
作家志望の青年シナンは、大学を卒業してトロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようとするが誰からも相手にされない。シナンの父イドリスは引退間際の教師で、競馬好きなイドリスとシナンは関係が上手くいかずにいた。父と同じ教師になって平凡な人生を送ることに疑問を抱きながらも、教員試験を受けるシナン。父子の気持ちは交わらぬように見えたが、誰も読まなかったシナンの小説が2人の心を繋いでいく…
「雪の轍」で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が知人の父子の物語に魅了され、自身の人生も反映させながら完成させたヒューマン・ドラマ。
シナンにはアイドゥン・ドウ・デミルコル。
教師である父イドリスにはムラト・ジェムジル。
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。
膨大な台詞と豊かな映像により描き出される1冊の小説を巡る父と息子の軋轢と邂逅の物語。