異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を描いた長編アニメーション「スパイダーマン スパイダーバース」(原題 Spider-Man: Into the Spider-Verse)、3月8日(金)公開。 アカデミー賞賞で長編アニメーション映画賞を受賞。
時空が歪められ、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に、主人公の少年マイルスがスパイダーマンとして成長していく…
2位「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(原題 The Post) スティーヴン・スピルバーグ監督がメリル・ストリープ、トム・ハンクス共演で国防省の最高機密文書を題材に描いた社会派ドラマ
2018年3月30日(金)に公開され、興収6.2億円。
ベトナム戦争が泥沼化する1971年、政府がひた隠す真実を明らかにすべくジャーナリストたちが奔走する…
報道に対する政府の圧力、そしてジャーナリストたちの抵抗。スティーヴン・スピルバーグ監督が「今、撮るべき作品」として撮影を敢行した渾身の一作。サスペンス満点で緊張感あふれる展開。今だからこそさらに考えさせられます。
3位「シェイプ・オブ・ウォーター」(原題 The Shape of Water) ギレルモ・デル・トロ監督がサリー・ホーキンス主演で描いた種族を超えた愛を描いたファンタジー・ロマンス。
2018年3月1日(木)に公開され、興収7.6億円。
冷戦時代のアメリカを舞台に政府の極秘研究所に勤めるイライザが秘かに運び込まれた不思議な生きものに出会い、惹かれていく… 第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4部門、第75回ゴールデン・グローブ賞で監督賞、作曲賞の2部門、第74回ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞。
様々な陰謀や差別がうごめく中で繰り広げられる、種族を超えたラブ・ストーリー。独特の映像と世界観で描かれたギレルモ・デル・トロ監督版”美女と野獣”。雨降る中の運河でのラストシーンも印象的でした。
6位「15時17分、パリ行き」(原題 The 15:17 to Paris) クリント・イーストウッド監督がスペンサー・ストーンほか実際の事件に巻き込まれた本人出演で”タリス銃乱射事件”を描いた社会派ドラマ。
2018年3月1日(木)に公開され、興収5.3億円。
イスラム過激派の武装した男が列車内で無差別テロを企てる中、犯人へ勇敢に立ち向かった3人の若きアメリカ人の実話を描く…
無差別テロを未然に防いだ3人の若者の友情の物語。主演3人をスペンサー・ストーンら自身が演じ、徹底的にこだわったリアリズムには唸らされます。
8位「1987、ある闘いの真実」(原題 1987: When the Day Comes) チャン・ジュナン監督がキム・ユンソク、ハ・ジョンウ共演で韓国民主化闘争の実話を描いた社会派ドラマ。
2018年9月8日(土)公開。
1987年の軍事政権下の韓国で警察で取り調べを受けた1人の大学生の死をきっかけに、韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく…
を徹底的なリサーチと細部にこだわる考証で描かれた一人の青年の”不可解な死”を発端とした実在の民主化闘争。圧倒的パワーを感じます。
9位「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」(原題 In Jackson Heights) フレデリック・ワイズマンが監督・録音・編集・製作を手掛け、様々なマイノリティが集まるニューヨークの下町ジャクソンハイツを描いたドキュメンタリー。
2018年10月20日(土)公開。
ニューヨークのクイーンズ地区にある町、ジャクソンハイツで世界中からやってきた移民たちの教会やモスク、シナゴーク、集会などを通してジャクソンハイツという「町」を描きだす…
ニューヨークとは何か、アメリカとは何かといった問いを投げかけてきます。
10位「判決、ふたつの希望」(原題 In Jackson Heights) ジアド・ドゥエイリ監督がカメル・エル・バシャ、アデル・カラム共演でキリスト教徒のレバノン人男性とパレスチナ難民男性の衝突を描いたドラマ。
2018年8月31日(金)公開。
レバノンの首都ベイルートでパレスチナ人のヤーセル・サラーメとキリスト教徒のレバノン人トニー・ハンナがアパートの水漏れをめぐる口論から始まった対立が裁判に発展し、やがて全国に知れ渡っていく… 第74回ヴェネチア映画祭でカメル・エル・バシャが最優秀男優賞を受賞。
万国共通の”今そこにある問題”を提起しながら、それぞれの尊厳や赦しといった普遍的なテーマを追求し、心を深く揺さぶってきます。