日別アーカイブ: 2023年10月28日

滝田洋二郎監督が本木雅弘主演で納棺師の人間模様を描いたヒューマンドラマ「おくりびと」、NHK BSプレミアムで10月30日(月)放送。




滝田洋二郎監督本木雅弘主演で納棺師の人間模様を描いたヒューマン・ドラマ「おくりびと」、NHK BSプレミアムで10月30日(月)放送。
おくりびと
滝田洋二郎監督本木雅弘主演で納棺師の人間模様を描いたヒューマン・ドラマ「おくりびと」
2008年9月13日(土)に公開され、興収64.6億円。
遺体を清め棺に納める納棺師として働くことになった小林大悟の成長と周囲の人々の人間模様を描く…
第81回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞。

チェロ奏者への夢に挫折し、山形の実家へ妻を伴い帰郷した小林大悟。新しい職を探し求めて彼が出合ったのは、遺体を棺に納める”納棺師”という仕事だった。世間の目も気になり、妻にも言い出せないまま、見習いとして働き始める大悟だったが…

「陰陽師」、「天地明察」の滝田洋二郎が監督。脚本には映画脚本は初挑戦となる放送作家の小山薫堂
小林大悟には本木雅弘
妻の小林美香には広末涼子
山崎努余貴美子吉行和子笹野高史ほかが共演。
音楽は久石譲
第81回アカデミー賞で外国語映画賞モントリオール世界映画祭ではグランプリ第32回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀監督賞、本木雅弘が最優秀主演男優賞、山崎務が最優秀助演男優賞、余貴美子が最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞の10部門を受賞。


誰もが迎える最後の儀式、そこにまつわる様々な人間ドラマを滝田洋二郎監督がユーモアを織り交ぜて、端正に描いていて、笑いあり、感動ありの名作です。

★「おくりびと」
NHK BSプレミアム
10月30日(月)
13:00~15:12




10月29日は高畑勲監督の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?




10月29日は高畑勲監督の誕生日。監督作でどの作品が好きですか?

高畑勲は1935年10月29日に三重県宇治山田市で生まれました。
アニメーターとして活躍し、1968年「太陽の王子 ホルスの大冒険」で監督デビュー。
「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などTVアニメの演出を担当し、1981年「じゃりん子チエ」を監督。
その後も「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」を監督。
そして14年ぶりの監督作「かぐや姫の物語」第87回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネート

高畑勲監督の主な監督作は次の通りです。
「じゃりん子チエ」
じゃりん子チエ
はるき悦巳原作の下町人情漫画「じゃりン子チエ」を映画化したハートフル・コメディ。
1981年4月11日(土)公開。
バクチ好きのダメな父親テツに代わり、ホルモン焼きのお店を切り盛りしている大阪の女子小学5年生・竹本チエと周囲の温かい下町人情を描く…
チエちゃんとテツを演じた中山千夏と西川のりおほか関西芸人が声の出演をしていて、大阪の下町人情がおもしろおかしく描かれつつ、ちょっぴり泣けてくる作品です。

「火垂るの墓」
火垂るの墓02
直木賞を受賞した野坂昭如の小説を映画化した戦争アニメ。
1988年4月16日(土)に「となりのトトロ」と同時公開され、配収5.9億円。
終戦間近の神戸。清太と節子の兄妹は空襲の中、母親を亡くし、小母の家へ身を寄せるが、生活が苦しくなるに従って小母とのいさかいが絶えなくなり、清太は家を出る決心をする。
横穴壕で新しい生活を始めるが、やがて食糧が尽きてしまう…
戦時中の幼いふたりの兄妹が懸命に生きる姿があまりにもリアルに描かれていて、目をそむけたくなりますが、見ておきたい作品です。

「おもひでぽろぽろ」
おもひでぽろぽろ
岡本螢、刀根夕子のコミックを宮崎駿プロデュースで映画化したファンタジー。
1990年7月20日(土)に公開され、配収18.7億円。
1982年、夏。東京での生活になんとなく物足りなさを感じている27歳の平凡なOL・タエ子が、小学5年生の頃の自分を振り返りながら当時の”ワタシ”を道連れに田舎へ旅をする…
主題歌は都はるみの「愛は花、君はその種子」。
大人向けのファンタジー作品で、どこか心に刺さってくる作品です。

「平成狸合戦ぽんぽこ」
平成狸合戦ぽんぽこ
人間による自然破壊から自分たちの住処を守ろうと奮闘するタヌキたちの姿を描いたファミリー・アニメ。
1994年7月16日(土)に公開され、配収44.7億円。
ニュータウンの開発が進む平成の多摩丘陵地を舞台に、昔ながらの平和な暮らしを脅かされた狸たちが、人間たちに戦いを挑むことを決意する。社会的要素を含みながら笑いと涙の珍騒動を描く…
自然破壊など社会的要素を含みながら笑いと涙の珍騒動を描いていて、高畑勲監督のメッセージが伝わってきます。

「ホーホケキョとなりの山田くん」
ホーホケキョとなりの山田くん
朝日新聞に連載のいしいひさいちの4コマ漫画「となりのやまだ君」を映画化したハートフル・ホームコメディ。
1999年7月17日(土)に公開され、配収8.2億円。
どこにでもいそうなごくありふれた庶民的な山田一家。その山田家の人々が繰り広げるおかしくてほのぼのした温かいエピソードの数々を短編集的な構成で描く…
山田一家の日常をほのぼのと温かく描いていて、心が温かくなってきます。

「かぐや姫の物語」
かぐや姫の物語04
「ホーホケキョとなりの山田くん」以来実に約14年ぶりの監督作で、2005年から足かけ8年ほどかけて準備、製作費は50億円の超大作。
2013年11月23日(土)に公開され、興収24.7億円。
かぐや姫は数ある星からなぜ地球を選んだのか、この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか、彼女が犯した罪とは、そして、罰とはいったい何だったのか!?
第87回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネート。
高畑勲監督の気持ちが伝わってくる渾身の力作で、映像は水彩画を思わせる美しいもので、あの「竹取物語」なのに、映像に引き寄せられ、見入ってしまいます。

ミッシェル・オスロ監督「キリクと魔女」では日本語版の字幕翻訳・演出、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督「レッドタートル ある島の物語」ではアーティスティック・ディレクターとして活躍。

2018年4月25日に享年82歳で肺がんのため死去されました。心よりご冥福をお祈りします。
監督作でどの作品が好きですか?