第40回日本アカデミー賞で優秀作品賞、優秀監督賞を受賞した6作品。どの作品を見ましたか?
第40回日本アカデミー賞の優秀賞が発表。
優秀作品賞は「怒り」、「シン・ゴジラ」、「家族はつらいよ」、「64 ロクヨン 前編」、「湯を沸かすほどの熱い愛」が受賞。
優秀監督賞は「怒り」の李相日監督、「シン・ゴジラ」の庵野秀明総監督、樋口真嗣監督、「64 ロクヨン 前編」の瀬々敬久監督、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督、「君の名は。」の新海誠監督が受賞しました。
3月3日(金)の授賞式でどの作品が最優秀賞を受賞するのか、楽しみです。
作品ごとの受賞は次の通りです。
★「怒り」が11部門、12受賞
優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演女優賞(宮崎あおい)、優秀助演男優賞(妻夫木聡、森山未來)、優秀助演女優賞(広瀬すず)、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀美術賞、優秀録音賞、優秀編集賞
★「シン・ゴジラ」が10部門、10受賞
優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞(長谷川博己)、優秀助演女優賞(石原さとみ、市川実日子)、優秀音楽賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀美術賞、優秀録音賞、優秀編集賞
★「64 ロクヨン 前編」が10部門
優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演男優賞(佐藤浩市)、優秀音楽賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀美術賞、優秀録音賞、優秀編集賞
★「家族はつらいよ」が7部門
優秀作品賞、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀美術賞、優秀録音賞、優秀編集賞
★「湯を沸かすほどの熱い愛」が5部門
優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演女優賞(宮沢りえ)、優秀助演女優賞(杉咲花)
★「君の名は。」が4部門
優秀アニメーション作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀音楽賞
★「怒り」
吉田修一の小説を李相日監督が渡辺謙、綾野剛、松山ケンイチ、広瀬すず、森山未來、宮崎あおい、妻夫木聡共演で映画化したミステリー。
9月17日(土)に公開され、興収15億円。
「怒」という血文字を残した未解決の夫婦殺人事件をきっかけに千葉、東京、沖縄に住む3組の人々の心に疑念が蔓延し、人間の”信じたい”感情にゆがみを与えていく…
様々な「怒り」の形がひしひしと伝わってきて、沸々とした「怒り」の気持ちが湧いてきて、やるせない気持ちにさせられつつ、「怒り」に対して考えさせられます。
★「シン・ゴジラ」
東宝が約12年ぶりに製作、庵野秀明が脚本、総監督、樋口真嗣が監督、特技監督を手掛けたシリーズ最新作。長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、大杉漣、柄本明共演。
7月29日(金)に公開され、興収81億円。
現代日本に突如として出現した巨大不明生物・ゴジラと対峙する日本の姿を描く…
賛否両論ありますが、庵野秀明が脚本、総監督を手掛けているだけに、大胆な新しい解釈で映像化した「ゴジラ」ワールド。「ヱヴァンゲリヲン」を彷彿とさせる庵野秀明ワールドが展開。
★「64 ロクヨン 前編」
2013年「このミステリーがすごい!」第1位の横山秀夫の人気小説を瀬々敬久監督が佐藤浩市主演で映画化した2部作の前編。
5月7日(土)に公開され、興収17億円。
平成へと年号が変わる直前の昭和64年に起きた未解決の誘拐事件「ロクヨン」をめぐり、県警警務部の広報官を主人公に警察内部の対立や県警記者クラブとの衝突などを描く…
誘拐事件「ロクヨン」に関わる人々のドラマが重厚に描かれていて、最後まで目の離せない展開にワクワクさせられます。後編はストーリーを追い過ぎてしまった感がありました。
★「家族はつらいよ」
山田洋次監督が「男はつらいよ」シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた喜劇。橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優と2013年公開の「東京家族」のキャスト8人が再び集結。
3月12日(土)に公開され、興収12億円。
現代に生きる平田一家で熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く…
熟年夫婦の離婚の危機とためこんできた家族の不満の数々を山田洋次監督がテンポよく描いた人情喜劇で、笑いとともに家族の大切さを教えてくれます。
★「湯を沸かすほどの熱い愛」
商業映画デビュー作となる中野量太監督が宮沢りえ主演で描いた家族の愛の物語。
10月29日(土)公開。
余命宣告を受けた双葉が行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走する…
余命宣告を受けた双葉のあくまでも前向きな姿、その母親に影響され、徐々に成長していく娘たち。湯を沸かすけどの熱い愛の形には感動させられます。双葉を演じる宮沢りえと娘を演じる杉咲花の演技がさらに感動を呼びます。
★「君の名は。」
国内外から注目を集める新海誠監督が「言の葉の庭」から3年ぶりに送り出したオリジナル長編アニメーション。
2016年8月26日(金)に公開され、興収229億円突破
見知らぬ者同士であった田舎町で生活している少女と東京に住む少年が奇妙な夢を通じて導かれていく…
新海誠監督らしい透明感あふれる映像とストーリー展開。ファンタジーな世界に引き込まれていき、「きみの名は。」というタイトルの意味がわかったときますます感動させられます。新海誠監督の今後の活躍に期待です。
主な主要部門の受賞リストは次の通りです。
★優秀主演男優賞
綾野剛「日本で一番悪い奴ら」
岡田准一「海賊とよばれた男」
佐藤浩市「64 ロクヨン 前編」
長谷川博己「シン・ゴジラ」
松山ケンイチ「聖の青春」
★優秀主演女優賞
大竹しのぶ「後妻業の女」
黒木華「リップヴァンウィンクルの花嫁」
広瀬すず「ちはやふる 上の句」
宮崎あおい「怒り」
宮沢りえ「湯を沸かすほどの熱い愛」
★優秀助演男優賞
竹原ピストル「永い言い訳」
妻夫木聡「怒り」
東出昌大「聖の青春」
森山未來「怒り」
リリー・フランキー「SCOOP!」
★優秀助演女優賞
石原さとみ「シン・ゴジラ」
市川実日子「シン・ゴジラ」
杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」
広瀬すず「怒り」
宮崎あおい「バースデーカード」
★優秀アニメーション作品賞
「君の名は。」
「映画『聲の形』」
「この世界の片隅に」
「ルドルフとイッパイアッテナ」
「ONE PIECE FILM GOLD」
3月3日(金)の授賞式でどの作品が最優秀賞を受賞するのか、楽しみです。