ディズニー／ピクサー最新作「モンスターズ・ユニバーシティ」鑑賞。

若かりし学生時代のマイクとサリーの出会いと友情が面白おかしく描かれていて、リラックスして楽しめる作品です。

1. 若かりしマイクとサリーの出会いと友情
明るくていつも前向きなマイクは恐ろしい”怖がらせ屋”になるため、あこがれの大学”モンスターズ・ユニバーシティ”に入学。サリーとの出会いと友情が面白おかしく描かれていて、マイクとサリーの友情がいかに深くなっていったのかが彼らの青春時代と共に語られます。

日本語吹替えではサリーは石塚英彦、マイクが田中祐二が担当。
監督はダン・スキャンロン。

2. 「モンスターズ・インク」に登場したモンスターたちの若かりし姿
「モンスターズ・インク」でのサリーのライバルのランドールなどなど、「モンスターズ・インク」に登場したキャラクターたちが次々登場。
どこにどのキャラクターが登場するのか、見つけるのも楽しいかも。
http://www.youtube.com/watch?v=fdj-ZA5iomA
3. 超リアルな映像で描かれたディズニー/ピクサーの新作短編アニメ「ブルー・アンブレラ」
まるで実写と見まがうような超リアルな映像で、雨が音楽を奏でる街角での「青い傘」と「赤い傘」の恋を描かれていて、さりげなく感動させてくれます。

監督は映画「カーズ2」、「トイ・ストーリー3」にもスタッフとして参加したサーシャ・アンセルド。
普段目にしている何の変哲もない街角の信号などに命が吹き込まれ、人間たちのあずかり知らぬところで展開される「街」の、そして「傘」のラブストーリー。

「モンスターズ・インク」の出来があまりにもよかったため、比較するのは酷ですが、マイクとサリーの青春時代が瑞々しく描かれていて、最後まで楽しめる作品です。

「モンスターズ・ユニバーシティ」公式サイト

大人気コメディシリーズの最終章「ハングオーバー!!! 最後の反省会」鑑賞。

今回は”ハングオーバー(二日酔い)”が原因ではないけれども、大騒動が巻き起こり、3バカコンビのバカっぷりは健在です。何も考えずに楽しめる作品です。

1. 大人気コメディシリーズの3作目にして最終章(!?)
今回は結婚式もなければ、バチェラー・パーティーもない。そして”ハングオーバー(二日酔い)”もない…
しかしやっぱり「ハングオーバー」シリーズの3作目です。
監督は全シリーズを通してトッド・フィリップス。
“ハングオーバー(二日酔い)”が原因ではないけれども、巻き起こる大騒動。
やっぱり「ハングオーバー」ですっ!!

2. ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキスの3バカぶりは健在
ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス演じるフィル、ステュ、アランの3バカコンビと、ジャスティン・バーサ演じるダグのバカっぷりは健在。

特にザック・ガリフィアナキス演じるアラン。前シリーズと同様にすべての元凶を巻き起こします。
オープニングでのキリンを高速道路で運ぶシーン。何が起こるかはわかっていても、アランのうれしそうなはじけっぷりとやっぱりの大騒動。あまりにもブラックすぎますが、思いっきり笑えます。
その後も家族のエピソードのブラックぶりや、ケン・チョン演じるミスター・チャウとの因縁が巻き起こす大騒動の数々。

ブラッドリー・クーパー演じるフィルとエド・ヘルムズ演じるステュは振り回されっぱなし。
今回新しく登場するジョン・グッドマンもやっぱり「ハングオーバー」してて、とにかくブラックすぎる笑いが満載です。

何も考えずにとにかく「ハングオーバー」ぶりに乗って、楽しむしかないっ!!
エンドクレジットでも笑わせてくれます。

「ハングオーバー!!! 最後の反省会」公式サイト

バズ・ラーマン監督「華麗なるギャツビー」鑑賞。

バズ・ラーマンらしい独特の映像で、豪華絢爛な衣装とセットはきらびやかで、ジェイ・Zがプロデュースした音楽がさらに豪華に奏でてくれます。レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイアの演技が光る作品です。

1. F・スコット・フィッツジェラルドの名作小説をバズ・ラーマン監督が映画化
F・スコット・フィッツジェラルドの名作小説を「ロミオ＆ジュリエット」、「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督が映画化。

「ロミオ＆ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」で見せてくれたような独特の映像でジェイ・ギャツビーとデイジーの叶わぬ愛、そして悲劇の物語を描きだしてくれます。
ギャツビーが催すパーティーは豪華絢爛で、エグゼクティプ・プロデューサーをラッパーのジェイ・Zが務めているだけに音楽も見所のひとつになっています。
豪華な衣装に宝石類に身を包んだ人々が浮かれ騒ぐパーティのシーンはあまりにも豪華絢爛すぎて、息を飲みます。

2. レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガンの共演
ジェイ・ギャツビーにはレオナルド・ディカプリオ。

「J・エドガー」、「ジャンゴ 繋がれざる者」に引き続き、新境地を開拓。
愛するデイジーを手に入れるために人生のすべてをかける大富豪のジェイ・ギャツビーを熱演。純粋だけれども、狂気じみたデイジーへの愛する気持ちを体当たりで演じてくれていて、見所です。

そのギャツビーが愛するデイジーには「プライドと偏見」、「わたしを離さないで」のキャリー・マリガン。

経済的な理由から大富豪のトムと結婚し、夫の浮気に悩みながらも、優雅な生活を捨てることのできない小悪魔的なデイジーを熱演していて、彼女の衣装にも注目です。

ギャツビーの隣家の住人で、語り手でもあるニック・キャラウェイにはトビー・マグワイア。

「スパイダーマン」シリーズ以来久しぶりの本格的な出演で、若きエリートのニックをエリートならではの雰囲気を持って演じていて、ニックの存在がギャツビーとデイジーの悲恋をさらに引き立ててくれます。

バズ・ラーマンらしい映像で映画化されたこの作品を見ていると、1974年のロバート・レッドフォード、ミア・ファロー主演作品をもう一度見たくなります。
また今回の3Dに関しても奥行きをさらに深みを持たせていて、前半のパーティのシーンはさらに豪華に見せてくれ、3Dで見るだけの価値ある作品です。

「華麗なるギャツビー」公式サイト

トム・クルーズ主演の近未来アクション「オブリビオン」鑑賞。

「ウォーリー」と「トロン・レガシー」が融合したようなストーリー展開で、独特の世界と映像を見せてくれ、見応えのある展開です。トム・クルーズも地球を監視するジャック・ハーバーを好演です。

1. 「トロン・レガシー」のジョセフ・コシンスキーによる近未来アクション
遠い未来、エイリアンとの戦いで全壊した地球。
人々は地球から避難し、別の惑星での生活を余儀なくされていた。ジャック・ハーパーとヴィクトリア・オルセンは上空から地球を監視する日々を送っていた…

「トロン・レガシー」のジョセフ・コシンスキーが監督・原案・脚本を務め、そんな近未来の世界を作り出しました。
ジャック・ハーバーとヴィクトリア・オルセンが地球を監視する姿はディズニー/ピクサーの「ウォーリー」を彷彿させ、前半は二人の姿を中心に展開。
宇宙船にスペース・ステーション。「トロン・レガシー」で独特の世界と映像を見せてくれたジョセフ・コシンスキーらしいSF的解釈が幾重にも追加され、世界観がさらに深まり、見応えのある展開を見せてくれます。

2. 地球を監視するジャック・ハーバーを演じるトム・クルーズ
前半はヴィクトリアと二人で地球を監視するジャック・ハーバーを好演。

なぜジャック・ハーバーは地球を監視し続けるのか? なぜヴィクトリアとジャックの二人なのか? 二人の任務は一体何なのか?
説明しすぎることなく、観る者の感性に訴えかけてくれます。

3. 謎めいた二人の女性を演じるオルガ・キュリレンコとアンドレア・ライズブロー
ジャックと二人で地球を監視するヴィクトリア・オルセンを演じるのは「わたしを離さないで」のアンドレア・ライズブロー。
ヴィクトリアとは一体何者なのか、どんな任務を担っているか!?

ジャックが宇宙船の残骸から助け出した謎の女性ジュリア・ルサコヴァを演じるのは「007/慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ。ジュリアは一体何者なのか、なぜジャックを知っているか!?

この二人が謎が謎を呼ぶ深い演技を披露してくれます。

4. 謎の男ビーチを演じるモーガン・フリーマン
パトロールに出たジャックを捕える謎の男ビーチ。ビーチとは一体何者なのか!? モーガン・フリーマンならではの存在感を見せてくれ、謎が謎を呼んでくれます。

この作品を多く語りだすとネタバレになってしまいますが、見応えのある映像と世界には圧倒されます。トム・クルーズも健在!!
大スクリーンで大音響で楽しむのが一番です。

「オブリビオン」公式サイト

ロバート・ダウニー・Jr主演「アイアンマン3」鑑賞。

あの「アベンジャーズ」の戦いから1年。トニー・スタークは心身ともに成長しつつも、やはりトニー・スターク節は全開!!さらに進化を遂げた新型パワードスーツたちの競演による豪華絢爛なバトル。安心して思いっきり楽しめるエンターテイメント作品です。

1. あの「アベンジャーズ」の戦いから1年後のトニー・スタークの戦い
あの「アベンジャーズ」の戦いから1年。心身ともに成長を遂げたトニー・スターク。
成長はしてもやはりトニー・スターク節は全開!!金持ちで天才、しかもプレイボーイぶりもさらに進化。ロバート・ダウニー・Jrのトニー・スタークぶりもすっかり板についた感があって、嫌みなく、さらりと超金持ちぶりを披露してくれます。

マリブの豪邸が破壊され、落ち込んでも、そこはやはりトニー・スタークです。
進化を遂げた新型パワードスーツの数々はトニー・スタークだからこそ生みだした産物。
新型パワードスーツたちの競演による豪華絢爛なバトルは見事です。

「キスキス、バンバン」で監督デビューを果たしたシェーン・ブラックが安心して楽しめるエンターテイメント作品に仕上げてくれました。

2. ますます魅力的なヴァージニア・”ペッパー”・ポッツ
グウィネス・パルトロウ演じるヴァージニア・”ペッパー”・ポッツはますます魅力が増していて、今回はアイアンマンを装着したり、見所が満載で、さらにパワーアップ。

これからのトニー・スタークと”ペッパー”・ポッツの関係には注目です。

3. ベン・キングズレー、ガイ・ピアースほかが共演
神出鬼没のテロリスト”マンダリン”にはベン・キングズレー。

謎のシンクタンクのリーダー、アルドリッチ・キリアンにはガイ・ピアース。

この二人の存在感が絶妙で、トニー・スタークを追い詰めます。
ジェームズ・”ローディ”・ローズ にはドン・チードル。アメリカの国旗を模したアイアン・パトリオットを操って、戦います。

今までの「アイアンマン」節はそのままで、ドラマもアクションもさらにパワーアップ。
この作品は大スクリーン、大音響で3Dで楽しむのが、一番です。IMAXならではの迫力も満載です。

「アイアンマン3」公式サイト

ダスティン・ホフマン初監督作「カルテット!人生のオペラハウス」鑑賞。

昔の確執が残っていてギスギスしたり、ちょっとボケてきたり、持病で苦しんだりもするけれども、シニアライフを謳歌する元音楽家たちの姿はうらやましい限りで、ダスティン・ホフマンの初監督作とは思えないそつのない展開は最後まで安心して見ることができます。

1. ダスティン・ホフマンが初めて監督に挑んだ意欲作
ダスティン・ホフマンが「戦場のピアニスト」の脚本家ロナルド・ハーウッドによる戯曲をマギー・スミス、トム・コートネイほかイギリスを代表する名優たち共演で映画化した初監督作。
老人ホームで暮らす元音楽家たちが、ホームの存続のために復活コンサートに挑む姿を活き活きと描いていて、こんなシニアライフを一緒に過ごしてみたくなります。

イギリスの郊外ならではの環境にある「ビーチャム・ハウス」は豪華そのもの。またそんな「ビーチャム・ハウス」に住んでいるシニア世代の人々も元音楽家だけあって、気品あふれて、音楽への情熱を忘れない人々ばかり。昔の確執が残っていてギスギスしたり、ちょっとボケてきたり、持病で苦しんだりもするけれども、シニアライフを謳歌する姿はうらやましい限りで、ダスティン・ホフマンの初監督作とは思えないそつのない展開は最後まで安心して見ることができます。

2. マギー・スミス、トム・コートレイほかイギリスを代表する名優たちの共演
「ビーチャム・ハウス」で穏やかに暮らすレジー、シシー、ウィルフ。しかしかつてのカルテット仲間だったものの確執を残して去っていった大スターのジーンが入居したことからひと悶着。復活コンサートのために伝説のカルテットが再結成されるのか!?
元大スターのジーンにはマギー・スミス。「ハリー・ポッター」シリーズや「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」で見せた気品あふれつつも、ちょっと頑固で意固地なジーンを熱演。
昔の確執があるにしてもシシーに対する前半の態度は思わず許せないくらいの意固地さを見せてくれます。

ジーンとの確執から愛に心を閉ざすレジーには主に舞台で活躍するトム・コートネイ。ジーンとのちょっとややこしい関係に悩む姿を見せてくれます。
ムードメーカーのシシーにはポーリーン・コリンズ。ちょっとボケかけたところのあるシシーが思いっきり可愛く感じるような演技を見せてくれて、彼女がいるからこの映画が引き立っています。
女性とユーモアを愛するウィルフにはビリー・コノリー。大英帝国勲章を受賞しているだけあって、気品あふれる姿を見せてくれます。

3. 名作オペラからクラシック、ジャズの名曲の数々
ヴェルディの「椿姫」、「リゴレット」など名作オペラからクラシック、ジャズの名曲の数々が随所に登場し、ものすごく贅沢な94分です。

ソプラノ歌手ギネス・ジョーンズほか名音楽家たちが実際に登場していて、エンドクレジットのときに紹介してくれて、映画館が明るくなるまで見逃せません。
あの役の人がやたら歌がうまかったのは、そういう経験があったからだったんだ、と思い、もう一度映画が見たくなりました。

マギー・スミス、トム・コートレイほかイギリスを代表する名優たちと名音楽家たちとの共演。名作オペラなど名曲の数々。ものすごく贅沢な94分で、時間が経つのがあっという間です。
この作品を映画館で見ることができてよかったとつくづく思いました。

「カルテット!人生のオペラハウス」公式サイト

スティーブン・スピルバーグ監督「リンカーン」鑑賞。

奴隷解放を実現させるためにリンカーンが奔放する姿を見ていると人を動かすために何が必要なのか、教えてくれます。ダニエル･デイ＝ルイスの演技はアカデミー賞主演男優賞を受賞しているだけあり、迫真の演技を披露してくれます。

1. スティーブン・スピルバーグが描くリンカーンの知られざる真実
スティーブン・スピルバーグが12年間構想を温めてきた、エイブラハム・リンカーンの知られざる真実を描いたドラマ。

エイブラハム・リンカーンがいかに人を動かし、奴隷解放の実現させるための憲法修正を実現させたのかをドラマティックに描いていて、感動させてくれます。
憲法修正のために賛成派を一人でも多く集めようと説得する姿を見ていると人を動かすために何が大切なのか、教えてくれます。
ジョン・ウィリアムズの優しい旋律がリンカーンのドラマさらに深く、奥深く表現していて、映画が終わった後も彼の調べが耳に残ります。
ただし南北戦争などにはあまり馴染みがなかったため憲法修正のための議論や時代背景を理解するのにかなり時間がかかってしまいましたが、後半ではその部分をも飲み込んでしまうようなドラマ展開に感動です。

2. 第85回アカデミー賞主演男優賞を受賞したダニエル･デイ＝ルイスの演技
大統領のエイブラハム・リンカーンを演じるのはダニエル･デイ＝ルイス。

第85回アカデミー賞、第70回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門やニューヨーク映画批評家協会賞、ワシントンDC映画批評家協会賞など数多くの映画賞でも主演男優賞を受賞しているだけあって、エイブラハム・リンカーンを熱演。
いかに人を動かし、憲法修正を実現させたのか、いかに南北戦争の終結を実現させたのか、
彼の迫真の演技を見るだけでも価値があります。

3. リンカーンを見守る人々
リンカーンの妻のメアリーにはサリー･フィールド。

仕事に没頭する夫との関係がぎくしゃくして、心が離れていく姿を熱演。関係が悪化し、リンカーンの前では当たり散らしても、公務では夫を支え続ける姿も見せてくれます。
息子のロバートにはジョセフ･ゴードン＝レヴィット。

父の存在が大きく、眩しすぎて、自分の歩む道を求めて、大学院を中退し、父の反対を押し切って軍に志願するロバートを熱演。父親には反発しても、やはり父親を尊敬し、心配する姿をさらに深く見せてくれます。
下院の過激派のスティーヴンスを演じるのはトミー・リー・ジョーンズ。最初はリンカーンに反対しつつも、彼の信念に心打たれていく姿は印象的です。

スティーブン・スピルバーグが12年間構想を温めてきただけあって、エイブラハム・リンカーンの知られざる真実がスピルバーグらしく、丁寧にドラマティックに見せてくれます。
ただし南北戦争や奴隷解放のための憲法修正などの時代背景にはあまり馴染みがなく、細かい展開を理解するのにちょっと時間がかかってしまいましたが、後半ではその部分をも飲み込んでしまうようなドラマ展開に感動です。

「リンカーン」公式サイト

誰でも簡単に稼げるようになる”書かないコピーライティング”の秘密。
無料Webセミナーが23日(火)に開催!!
コピーライティングに興味ある人には必見です。

アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン共演「ヒッチコック」鑑賞。

「サイコ」の製作から成功に至るまでのヒッチコックの知られざる物語と苦悩が見事描かれていて、ヒッチコック・ファンだけでなく、映画ファンにはたまらないシーンが満載。
アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの迫力あふれる演技も見所です。

1. 「サイコ」の製作から成功に至るまでのヒッチコックの知られざる物語
アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支え続けた優れた映画編集者にして、脚本家であり、生涯ただ一人の妻アルマ・レヴィル二人の「サイコ」の製作から成功に至るまでの道のりと知られざる物語を「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシがアンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン共演で映画化。

「サイコ」や「ヒッチコック劇場」のオープニング・シーンなど名シーンの数々が散りばめられていて、ヒッチコック・ファンだけでなく、映画ファンにはたまらないシーンが満載で、楽しめます。

オープニングは「ヒッチコック劇場」のオープニングのシーンが再現されていて、シャルル・グノー作曲のテーマ曲「操り人形の葬送行進曲」とともにヒッチコックが語ってくれて、思わず懐かしくなってしまいます。
また音楽はダニー・エルフマンでテーマ曲などヒッチコックの音楽をうまく活かしながら、耳に残る旋律を聞かせてくれます。

2. アルフレッド・ヒッチコックを演じるアンソニー・ホプキンス
アルフレッド・ヒッチコックにはアンソニー・ホプキンス。特殊メイクを施して、ヒッチコックになりきって、ヒッチコックに似たしゃべり方も披露。
アンソニー・ホプキンスが出てくるだけで迫力あふれる印象を残してくれます。

ただヒッチコックになりきろうとしても、やはり名優のアンソニー・ホプキンスならではの演技になっていて、アンソニー・ホプキンスの演技を楽しむだけでも見る価値があります。
「サスペンスの神様」のヒッチコックの苦悩が堪能できます。

3. ヒッチコックを支え続けた生涯ただ一人の妻アルマ・レヴィルを演じるヘレン・ミレン
彼を支え続けた優れた映画編集者にして、脚本家であり、生涯ただ一人の妻アルマ・レヴィルを演じるのはヘレン・ミレン。

アンソニー・ホプキンスに負けないだけの演技を披露してくれていて、影の主役といっても過言ではないアルマ・レヴィルを好演。
「サイコ」を撮影していくうちにヒッチコックとの関係にもほころびが生まれ、30年間のわだかまりが噴き出すシーンは圧巻です。
いかに二人が苦難の中、「サイコ」を生み出したのか。
この映画を見ていると「サイコ」をもう一度見たくなりました。

4. 「サイコ」の重要な役どころを演じるスカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビール
「サイコ」でマリオン・クレインを演じるジャネット・リーにはスカーレット・ヨハンソン、マリオンの妹のライラ・クレイン役のヴェラ・マイルズにはジェシカ・ビール。

オリジナルの役になりきった演技を披露してくれていて、二人の撮影シーンを見ているとオリジナルでもう一度確認したくなりました。

オープニングではのテーマ曲「操り人形の葬送行進曲」とともに「ヒッチコック劇場」のオープニング・シーンが再現されていて、思わず懐かしくなりましたが、一番なじみのある声が実は熊倉一雄だったんだな、と実感させられました。
アルフレッド・ヒッチコックの名作「サイコ」をもう一度見たくなり、映画館を出たときには「操り人形の葬送行進曲」を思わず口ずさんでしまいました。

「ヒッチコック」公式サイト

キーラ・ナイトレイ主演の「アンナ・カレーニナ」鑑賞。

トルストイの不朽の名作をジョー・ライト独特の豪華できらびやかな映像で見せ、キーラ・ナイトレイがアンナ・カレーニナの持つ美しさと残酷さを表現してくれ、圧倒させられます。

1. トルストイ不朽の名作を「つぐない」のジョー・ライト監督が映画化
ロシア文学の最高峰、トルストイ不朽の名作を「プライドと偏見」、「つぐない」のジョー・ライト監督がキーラ・ナイトレイ主演で映画化。

「プライドと偏見」、「つぐない」で見せたジョー・ライトらしい独特の映像で、偏狭な社交界の中でアンナ・カレーニナの許されぬ恋の顛末を描いていて、世界に引き込まれます。
舞台を彷彿させつつ、映画ならではの演出と豪華で、きらびやかなセットと衣装の数々は眩しすぎますが、一見の価値はあります。

2. 美しさと残酷さを華麗に演じるキーラ・ナイトレイ
「つぐない」でジョー・ライト監督と組んだキーラ・ナイトレイが華麗で美しくも残酷な一面を見せるアンナ・カレーニナを演じています。

きらびやかな衣装をさらに引き立たせる演技を見せてくれます。
アリシア・ヴィキャンデル演じるキティの素朴な印象を与える白色を基調とした衣装とアンナ・カレーニナのきらびやかなアクセラリーに包まれた黒色を基調とした衣装の対比が、アンナ・カレーニナの美しさと残酷さをより引きたててくれます。

3. 重要な役どころを演じるジュード・ロウとアーロン・テイラー=ジョンソン
アンナ・カレーニナの夫の政府高官カレーニンにはジュード・ロウ。

頭髪の一部を剃って容貌を変え、静かな尊厳と不屈の精神を持つカレーニンを見事演じています。今までの彼とは全く違ったイメージを見せつつも、やはりジュード・ロウならではの演技を見せてくれます。
彼女が惹かれていく青年将校のヴロンスキーには「キック・アス」で主役を演じたアーロン・テイラー=ジョンソン。

「キック・アス」とは全く違った印象を見せてくれ、彼女が惹かれていくのがよくわかります。

4. 豪華で優雅な衣装と舞踏会など華やかなシーンの数々
アンナ・カレーニナとヴロンスキーが恋に落ちる舞踏会シーン、華麗なドレス、シャネルから提供された1億7000万円相当のダイヤモンド・ジュエリーなどオープニングからエンディングまで華やかできらびやかなシーンが登場し、目を見張るものがあります。

第85回アカデミー賞衣装デザイン賞に輝いたデザインの数々だけでも一見の価値ありです。

豪華で優雅な衣装と舞踏会など華やかなシーンの数々と脇を固めるジュード・ロウとアーロン・テイラー=ジョンソンの存在がアンナ・カレーニナをより一層引きたててくれます。
キーラ・ナイトレイの美しさときらびやかな衣装とセットの数々は大画面で楽しむのが一番です。

「アンナ・カレーニナ」公式サイト