11月22日は映画監督のテリー・ギリアムの誕生日。監督作でどの作品が好きですか?
テリー・ギリアムは1940年11月22日にミネソタ州で生まれました。
イギリスのコメディグループ「モンティ・パイソン」のメンバーの一人として活躍し、BBCの製作番組「空飛ぶモンティ・パイソン」ではアニメーションを担当し、シュールなアニメーションを製作。
その後映画の監督も務め、「未来世紀ブラジル」、「バロン」などを監督し、「フィッシャー・キング」ではヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。「12モンキーズ」、「ブラザーズ・グリム」、ヒース・レジャーの遺作となった「Dr.パルナサスの鏡」などを監督してきました。
テリー・ギリアム監督の主な監督作品は次の通りです。
★「未来世紀ブラジル」(原題 Brazil)
ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ共演で近未来を舞台に管理社会をシニカルに描いたSFサスペンス。
1986年10月10日(土)公開。
コンピュータによる国民管理が徹底した仮想国ブラジル。その情報管理局で、ある役人が叩き落としたハエによって、コンピュータ情報の一部が壊れてしまい、善良な靴職人をテロリストと誤認逮捕させる結果を生み出してしまう…
テリー・ギリアム監督らしい独特な映像で描いた管理社会をシニカルに描いたサスペンス。テリー・ギリアム監督の最高傑作ともいえる作品です。
★「バロン」(原題 The Adventures of Baron Munchausen)
ジョン・ネヴィル主演で実在した世界一のほらふき男爵をモデルに映画化したファンタジー・アドベンチャー。
1989年6月3日(土)公開。
時は18世紀末。町に攻め入るトルコ軍を撃退するため、バロンは千里眼や超人的聴覚などの特殊能力を持つ4人の家来を捜しに気球に乗って月へと飛び立つ…
テリー・ギリアム監督が壮大なストーリーと映像美で描いた奇想天外な冒険物語。最後まで飽きることのないファンタジー世界が展開。
★「フィッシャー・キング」(原題 The Fisher King)
ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ブリッジス共演で過去の殺人事件が原因でホームレスとなった大学教授と彼を助けようとするDJの奇妙な友情を描いたファンタジー・コメディ。
1992年4月11日(土)公開。
過去の殺人事件が原因でホームレスとなった大学教授のヘンリーと奈落の底に転落したスーパーDJのジャック。心に深い傷を負った二人がニューヨークで出会い、奇妙な友情で結ばれていく…
ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞、第49回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門でロビン・ウィリアムズが主演男優賞を受賞。
悲劇を乗り越える力を与えてくれる名作。ロビン・ウィリアムズの演技が光ります。
★「12モンキーズ」(原題 12 Monkeys)
ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット共演で描いた時空SFサスペンス。
1996年6月29日(土)に公開され、配収13億円。
人類の99%が謎の細菌に感染し死滅した2035年の未来からタイムマシーンによって現代に送り込まれたジェームズ・コールが、ウイルス発生の鍵を握る”12 モンキーズ”の謎を探る…
第53回ゴールデン・グローブ賞でブラッド・ピットが助演男優賞を受賞。
鬼才テリー・ギリアム監督の独特の映像で展開され、ブルース・ウィリスとブラッド・ピットの共演も見所です。
★「ブラザーズ・グリム」(原題: The Brothers Grimm)
ヒース・レジャー、マット・デイモン共演でグリム童話誕生の謎と伝説に迫ったダーク・ファンタジー。
2005年11月3日(土)公開。
19世紀初め、フランスが占領するドイツで、悪魔払いと称して詐欺をはたらくグリム兄弟が呪われた森に住む本物の魔女と闘うことになる…
「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」など多くのグリム童話の断片が垣間見られ、テリー・ギリアム監督ならではの独特の映像が展開。
★「Dr.パルナサスの鏡」(原題: The Imaginarium of Doctor Parnassus)
ヒース・レジャーの遺作となった現実と幻想が交差するファンタジック・ワールド。クリストファー・プラマー共演。
2010年1月23日(金)に公開され、興収7億円。
ひとりの少女を救うため1000歳になるDr.パルナサスは記憶喪失の青年トニーとともに現実世界と不思議な鏡の中の幻想的な”イマジナリウム”の世界を行き来する…
デリー・ギリアム監督ならではの独特な世界が展開。遺作となったヒース・レジャーとジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの演技は必見です。
最近では「ゼロの未来」など独特な世界を見せ続けるテリー・ギリアム。
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